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森の中でチェロを聴く

昨日岡山から帰って来たところですが、今日は埼玉の森の中にある「山猫軒」へ。

何度も道を間違えてやっと辿り着きました。車のナビが古くて使えないので、スマホのナビだけが頼りなのですが、一時は山奥で圏外になってしまって途方に暮れました。
最近はスマホのナビがないとどこにも辿り着けなくて、情けない限りです。

さて今日聴いてきたのは、先日の「小林秀雄先生〜」の舞台で音楽を担当されていらした五十嵐あさかさんのチェロです。

彼女のライブは初めてです。そのお芝居で、ステキな演奏をされていらしたので、すごく興味が湧いてしまって。。彼女のチェロの独奏会ってどんなかなって。

行くと、すでに15人ほどのお客さんがいらして、私以外ほぼ全員が知り合い同士、という感じ。

いいんです、そんなことはどうでも。演奏を聞きにきたのですから。

お店の方が「二階はエアコンが効かなくて暑いけど、音はいいですよ。」っておっしゃってくださったので、ひとりで2階席へ。

そしたら、たまたま五十嵐さんがそこにいらして「こんにちは」とご挨拶。ちょっと嬉しい。。

そして。。開演時刻を迎えます。ワクワク。。

そしたらいきなり、バッハの無伴奏チェロ組曲の第一番のプレリュードから始まってびっくり‼️

たまたまカザルスのこのCDを車で聴きながら行ったんです。そしたら最初にこの中の一番好きな曲を生でって、、嬉しくて思わず落涙。。

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もう一曲クラッシックのあとは、五十嵐さんのオリジナル曲が続きます。

それがいいのなんのって、、。チェロの音がものすごく変化するんです。音楽のことはカラキシわからないので、詳しく説明ができなくて残念なのですが、ハープになったり箏になったり、尺八みたいな音までも。

そして五十嵐さんご本人の声も加わって、世界が広がる広がる。。モンゴルの草原にも連れて行ってもらいました。

ギターの演奏もあって、特に面白いなあと思ったのは「勝手にチューニング」とご本人が呼ぶ、たしか「レ、ラ、ド、ミ、ソ」(違うかも🙄)のチューニング。

「弦をたくさん押さえないで演奏できるから、そうしてます」とのこと。

「えーっなんて自由な人なんだっ‼️」と、嬉しくなりました。曲ごとにチューニングも微妙に変えていらっしゃるご様子で、チェロのように立てて演奏するお姿も美しくて。。

そんな終始変化に富んだ演奏で、あっという間に2時間近くすぎていました。

そしてなぜかずっとそばにいてくれました。この方が。

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このお店の看板猫⁉️です。

最初はおもむろにバッグをがぶがぶ噛むので、噛まないようにと顎下を撫でたら気に入ってくれたみたい。時々どこかへ行っては、いつのまにか戻ってきてバッグを噛む音が。その度に指で撫でていたら、そのうち足もとにゴロンと。

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最後は私の足の甲を枕にして寝てました。初めて会ったのに、随分と距離を詰めるのがお上手です。

ワタシ、子供と犬には結構自信があったのですが、猫もいけるとは。。新たな発見でした。。

そんな発見もあって、チェロのこともいろいろ教えてくださって、とても楽しい時間を過ごしました。

俳優さんに演奏指導のお仕事もされているとのことで、もうすぐ公開される映画では超大物俳優さんが、ご苦労された話が面白かったです。

「僕はね〜足でピアノは弾けるけれど、手でチェロは弾けないんだよ〜」って。

つい先日そんな話を聞いたばっかりで、ワタシには旬な話題でした。



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