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ヒメシャラの花の咲く頃
玄関先に植えてあるヒメシャラが咲いた。
ここ数年、この時期になると懐かしいメンバーで集まる。
高校の時の部活のメンバー。
文字通り、同じ釜の飯を食った間柄。
でも高校を卒業してからは、ほとんど集まることはなくて、
一部のメンバーと年一回の年賀状のやり取りくらいだった。
数年前、一人が癌で亡くなった。
彼女とやりとりしていたメンバーから連絡が来て、そのことを知った。
それまで知らなかったけれど、彼女はクリスチャンだった。
だから毎年この時期、所属していた教会で行われる「昇天祭」に、行けるメンバーで参加する。
普段教会に足を運ぶことはないけれど、あの厳かな雰囲気が気分をピリッとさせてくれる。
牧師さんの話は、「ヨハネの黙示録」からの引用だった。
「黙示録」とは、この世の終わりを告げるものだと思っていたが、ちょっと違っていた。
ギリシャ語のアポカリュプシス(解明、啓示)を語源とし、神自身から与えられた幻想と言葉によって、信徒に事実の隠された意味を明らかにすることを目的としたもの。
その隠された意味の方が大事だった。(続く)
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