見出し画像

若草色のニットのチカラとは。。

昨日は大雨の中、静岡まで娘と出かけてきました。

娘は8月に地方転勤が決まっていて、地方では営業車を運転しなくてはならず、兎にも角にも運転の練習です。そしてそのついでにお勤め用の服を買いに。

久々の運転がいきなりの高速でしたので、助手席のワタシはずっと緊張状態です。
思わず右脚に力が入ってしまい、すかさず娘から「ちゃんと止まるから、右脚踏ん張らないっ‼️」と運転席から檄が飛びます。
とはいえ、そんなこと言われても自分のブレーキポイントと違えば、やっぱり力が入ります。目的地に到着する頃にはワタシは疲労困憊です。

ですがヘロヘロの最中、出会ってしまいました。

若草色のニットに。

数年前までお気に入りがあったのですが、穴が開くほど着こんでしまい捨ててしまったのです。すぐにまた買えばいいわ、と思っていたのですが、流行色でないためか、まったく見かけなくて。。

ワタシは若草色が大好きなのです。それも若草色のニットときたら、買わずにはいられません。なかなか綺麗な若草色のものってないのですが、昨日はショーウィンドウに飾られているのを見て、試着もせず速攻買い。

なぜ若草色のニットが好きなのか。

それは。。「白鳥の王子」の物語が好きだからです。

魔法で白鳥に変えられてしまった11人の王子たちを、お姫様がイラクサで編んだ服を着せて救うというお話です。
当時読んでいた本には、鮮やかな若草色のニットが宙を舞って、白鳥たちを王子に変える場面が描かれていました。

その場面があまりにも鮮明で、いまだにワタシを若草色に引きつけるのです。
若草色のニットには、悪い魔法を解く力があるような気がしてならなくて、これを着たらあらゆる呪縛から解放されて、新しい世界に飛び出せる、そんな気持ちにすらさせてくれます。

小さい頃に読んだ本の世界に、今でもあっという間に連れて行ってくれる若草色です。

先日のロッキーホラーショーのサイケな色合いと言い、今回の若草色といい、色が小さい頃に好きだった本を一瞬で思い出させてくれます。

どうやら、ワタシの記憶は色に紐付けされて、残っているのかも知れません。そんなことに最近気づきました。
たくさんの色に触れたら、もっとたくさんの記憶が出てきそうな予感です。
絵の具で絵でも描こうかな、なんて思うほどです。

目的の買い物も終え、運転の練習も無事にできて、帰り道はワタシが運転です。すごい雨の中の運転はさすがに疲れたようで、帰りは助手席で爆睡していた娘です。

ワタシは運転している方がよほど楽で、帰りは音楽を聴きながら快適でした。すごい雨でしたが。。

そして当日の朝の渋滞情報で決めた静岡は正解でした。結局、事故渋滞には一度も遭わないで順調に帰ってこれました。渋滞情報で行き先を決める、ってなかなかオススメです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?