稲葉曇「リレイアウター」が2週連続首位獲得したボカロ指標・Hot 100はYOASOBIが18週連続首位獲得、キタニタツヤ2位
8月16日のニコニコ VOCALOID SONGS TOP20
2023年8月07日(月)〜8月13日(日)を集計期間とし、8月16日(水)に公開されたニコニコ VOCALOID SONGS TOP20。
当週は、8月4日(金)〜7日(月)に開催された、『ボカコレ2023夏』の影響が強く現れる結果となった。特に、ボカコレ最終日や終了直後で注目を集めたボカコレ楽曲が、上位に登場する結果となった。
当週の首位は、稲葉曇「リレイアウター」が獲得した。ボカコレ2023夏のTop100で1位を獲得した同楽曲。同チャートでも、2週連続で首位を獲得する結果となった。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ187,000回、マイリスト数は1,477回を記録。ボカコレの盛り上がりもあり、マイリストでも再生数でも高水準の記録を獲得し、2週連続の首位を獲得した。ボカコレ終了後、どのようなチャートアクションを辿るのか、期待である。
当週の2位は、海茶「おどロボ」が獲得した。ボカコレ2023夏のルーキーランキングでは、1位を獲得した同楽曲。前週4位への初登場から2つ順位を上げ、当週は2位を獲得した。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ137,000回、マイリスト数は1,046回を記録。楽曲の持つ中毒性に加え、ボカコレルーキー1位の話題性も相まって、こちらも高水準の記録を獲得。前週よりも順位を上げる結果となった。
当週の3位は、8月5日(土)に投稿され、ボカコレ2023夏のルーキーランキングで17位を獲得した楽曲、かかこ「バック・グラウンド・メモリー」が獲得した。
ボカロPとしては、ボカコレ2022秋でデビューしており、ボカロ作品は今作が4作品目となる、かかこ。今回チャートインした「バック・グラウンド・メモリー」は、チップチューン的かつ冒険しているようなサウンドが魅力的な楽曲であり、かかこ自身で制作した遊べるゲームと楽曲が組み合わさった作品である。
同作品は、8月7日(月)に、ニコニコ代表でありボカコレ投稿作品を多くチェックしている栗田穣崇が、自身の「X」アプリ上で同作品を紹介する投稿をし、その投稿が大きく拡散。その影響もあり、ボカコレ最終日付近で大きくランキングを上昇した。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ45,000回、マイリスト数は1,484回を記録。マイリスト数においては、当週チャートインした楽曲の中で最も多い増加数を記録している。
当週の4位は、8月6日(日)に投稿され、ボカコレ2023夏のTop100で11位を獲得した楽曲、原口沙輔「人マニア」が獲得した。
2018年にSASUKEとしてメジャーデビューし、楽曲提供などで幅広く活躍、2023年5月からは本名である原口沙輔名義で活動をしている、原口沙輔。
ボカロ曲は初投稿となるものの、界隈内での知名度が高いアーティストである原口沙輔の作品が投稿された後、大きく話題を呼び、ランキングを大きく上昇。ボカコレ2日目の投稿ながら、Top100の最終ランキングでは11位を獲得した。
Synthesizer Vの重音テトが歌唱している同作品は、様々な音が仕組まれたビートと意味深なリリックが中毒性を増やしていくような楽曲である。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ100,000回、マイリスト数は1,286回を記録。1週間での再生回数は、10万回再生を超える高水準を記録している。
当週の5位には、ボカコレTop100ランキングで2位を獲得し、同指標では前週6位を獲得した、なみぐる「ずんだシェイキング」が獲得した。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ105,000回、マイリスト数は783回を記録している。こちらも、楽曲の持つ力に加え、ボカコレでの話題性もあり、再生回数は10万を超える高水準を記録している。
当週の6位は、8月5日(土)に投稿され、ボカコレ2023夏のTop100で10位を獲得した楽曲、大漠波新「あいのうた」が獲得した。
「TOKYO CITY」「大神」などを代表曲とし、爆発的なサウンドを武器に界隈内での注目度を高めてきた大漠波新。今回が、自身初のチャートインとなる。
初音ミクと重音テトのデュエット楽曲である同楽曲は、力強いリリックとメロディ・歌唱、楽曲ラストの演出などにより大きく話題を呼んだ。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ65,000回、マイリスト数は1,046回を記録。マイリスト数では1,000を超える高水準の数値を獲得し、自身初のチャートインを果たした。
当週の7位は、2018年に投稿された楽曲、みきとP「少女レイ」が獲得。同曲初のTop10圏内へのチャートインを獲得した。
夏の定番楽曲としての人気を高めている他、ボカコレ2023夏では、いよわや晴いちばんなどのボカロPが同楽曲をリミックスした作品を投稿。特に、同楽曲のいよわによるリミックスである『少女レイ - いよわRemix』は、ボカコレ2023夏のRemix部門で1位を獲得しており、同楽曲への注目度も再び高まっていることが推測される。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ40,000回、マイリスト数は318回を記録。また、『少女レイ - いよわRemix』のニコニコチャートでは、集計期間内で、再生回数はおよそ160,000回、マイリスト数は1,269回を記録しており、二次創作による話題性も相まって、当週同曲初のTop10圏内へのチャートインを果たしたと考えられる。
当週の8位には、8月5日(土)に投稿され、ボカコレ2023夏の今回より新設された部門である、「ネタ曲投稿祭」部門で1位を獲得した楽曲、ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ(以下、「ぬ(以下略)」)「ネ 土 会 ェ 貝 南 犬 ☆ カ ゞ ん I よ ″ る ノ D A !!。」が獲得した。前週16位に初登場してから、前週よりも順位を大きく上げる結果となった。
ボカコレ2023春では、「よ う こ そ、 シ チ ュ ー う ど ん 銭 湯 へ !!」がルーキーランキング1位を獲得し、圧倒的な存在感を見せた、ぬ(以下略)。今回のボカコレから新設されたネタ曲投稿祭部門でも、さまざまなネタやネットミームを詰め込んだ楽曲によりその実力を発揮、ネタ曲投稿祭部門の1位を獲得した。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ71,000回、マイリスト数は633回を記録。また、コメント数では、集計期間内でおよそ6,000件のコメントを記録しており、コメントでも強い盛り上がりを見せている。
当週の9位には、8月8日(火)に投稿された新曲、マサラダ「ちっちゃな私」が獲得した。
「ライアーダンサー」がロングヒットを続けているマサラダの、2作品目となる同楽曲。
重音テトの掛け合いがクセになるような楽曲であり、楽曲ラストの展開でも大きく話題を集めた。
同楽曲のニコニコチャートでは、当週集計期間内で、再生回数はおよそ30,000回、マイリスト数は1,149回を記録。ボカコレ終了後の投稿で、マイリスト1,000を超える高水準の初動を獲得した。
当週の10位には、前週2位を獲得し、ボカコレ2023夏のTop100で6位を獲得した楽曲、もちうつね「風呂入るプロファイル」が獲得する結果となった。
8月16日のBillboard JAPAN Chart
2023年8月07日(月)〜8月13日(日)を集計期間とし、8月16日(水)に公開されたBillboard JAPANのHot100をはじめとした各種チャート。
当週の首位は、YOASOBI「アイドル」が獲得した。18週連続となる首位獲得であり、連続・通算首位獲得記録の歴代最多記録をさらに更新している。
『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』への出演など、話題が多く続いているYOASOBI。当週は、DL指標では13,107DLを記録。前週と同規模のDL数を獲得し、1位を獲得。ストリーミング指標でも、1,496万回再生と、1,500万回再生近い再生数を記録し、1位を記録している。動画再生指標・カラオケ指標でも1位を獲得し、当週は、13,097点を記録。歴代最多記録を伸ばし続ける動向を記録し続けている。
当週の2位には、キタニタツヤ「青のすみか」が登場。同曲週間最高位を更新した。
前週は、『MUSIC STATION』への出演や、『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」の最終回の放送など、話題が多く続いた同楽曲。当週は、DL指標では10,149DLと、前週に続き10,000DLを超える高水準のDL数を記録、ストリーミング指標では、998万回再生と、1,000万回再生に近い再生数を記録し2位を獲得。当週は、7,678点を獲得。前週よりも80点ほどポイントを増やし、同曲最高位を更新した。
当週の3位には、Jung Kook「Seven(feat. Latto)」が登場。5週連続でTop3圏内へのチャートインを獲得している。
当週は、ストリーミング指標では、980万回再生を記録し3位を獲得。高水準であることには変わりないが、前週よりも100万回再生ほど再生回数は減少している。DL指標では、当週は2,940DLを記録し17位を獲得した。MV指標では3位を獲得し、当週の総合獲得ポイントは6,748点を記録。前週よりも900点ほどポイントを落としている。しかし、1,000万回再生近いストリーミングによる人気により、5週連続Top3圏内へのチャートインと高記録を維持している。
当週の4位には、8月09日(水)にCDを発売した新曲、関ジャニ∞「オオカミと彗星」が獲得した。
テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『警部補ダイマジン』の主題歌となる同楽曲。当週は、CD売上150,858枚を記録し、CD売上指標1位を記録。CD売上による加点のみで、6,179点を記録し、4位を獲得した。
当週の6位には、8月7日(月)に配信開始した新曲、めいちゃん「エンジョイ」が登場した。
作詞・作曲を、ゆずの北川悠仁が手がけている同楽曲。8月7日(月)〜8月20日(日)にかけて開催されたLINE MUSICでの再生回数キャンペーンの効果もあり、当週は、ストリーミング指標では902万回再生を記録し4位を獲得。ストリーミング再生によるポイントのみで、当週は、4,891点を獲得した。
当週の8位には、NewJeans「ETA」が登場。同曲初のTop10圏内へのチャートインを果たした。
Appleとのコラボレーションで、MVはすべての撮影が「iPhone 14 Pro」で行われている同楽曲。当週は、ストリーミング指標では598万回再生を記録し8位、DL指標では3,230DLを記録し12位を獲得。MV指標では7位を獲得し、当週は4,657点を獲得。前週よりも400点ほどポイントを増やし、同曲初の週間Top10圏内へのチャートインを獲得した。
当週のTop10圏内にチャートインしたロングヒット楽曲の動向として、5位に、5,040点を獲得した、Vaundy「怪獣の花唄」が、7位に、4,817点を獲得した、Mrs. GREEN APPLE「青と夏」が、9位に、4,580点を獲得した、米津玄師「地球儀」が、10位に、4,349点を獲得した、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「Summer Riot 〜熱帯夜〜」が登場した。
当週の11位〜20位に登場した、注目楽曲として、17位に登場した、崎山蒼志「燈」が挙げられる。崎山蒼志は、自身初のTop20圏内へのチャートインを果たした。
『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」EDテーマとして書き下ろされた同楽曲。また、8月9日(水)にリリースされた崎山蒼志のアルバム『i 触れる SAD UFO』に収録されている楽曲でもある。当週は、DL指標では4,353DLを記録し8位、ストリーミング指標では前週28位から当週18位へと大きく上昇させ、当週は、3,430点を獲得。『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」の最終回の放送や、アルバム発売など、話題が多く登場したことも相まって、楽曲の認知度も上昇。同曲初・自身初となる総合Top20圏内へのチャートインを果たした。
当週のアーティスト指標は、Mrs. GREEN APPLEが4週連続となる首位を獲得。アーティスト別ストリーミングでは、1位・Mrs. GREEN APPLE、2位・YOASOBI、3位・NewJeansと、Top3圏内では前週と変化しない結果となった。
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