みのりの秋


暑い暑いが少し落ち着いたら、そこここに実りの秋。

ガマズミ、ヘクソカズラ、ノブドウ、ヨウシュヤマゴボウ、ヌスビトハギ

千に一つ、万に一つの次代の命を、淡々と育み潔く地に放つ自然の営み。
その造形の愛らしさ、色彩の美しさが、一つ一つ楽しい。

先日、頂き物の栗の実を末娘と一緒に皮を剥いた。
老人施設で毎日100人のお年寄りのご飯を作る末娘は、固い鬼皮をガシガシと剥き、包丁でくるくると渋皮を剥く。
お山で大きなクヌギのどんぐりを拾い、ポケットいっぱいに詰め込んでいた小さな手が、こんなに器用な優しい手に育った。
ここにも嬉しい実りがある。
ありがたい。

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