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物の住所を決める事

月盛です。
引っ越しの荷物を開ける事はその物に向かい合うという事で、時間が取られます。
実は前の家の整理の時、自分のやった事ですが凄くびっくりした事がありました。
その家は13年弱住んでいましたが、その前の所も10年以上住んでいました。
そこからの引っ越しで詰めた段ボールがそのまま押し入れの奥に開けもせず入っていました。
使うかも...の塊で私の記憶からはすっかり抜け落ちていました。
所詮13年も使わなかったのですから暮らしに必要の無い物達でした。
物を大切にするのは使ってあげてこそです。
埃まみれで現れた段ボールはその家の空気をよどませていたに違いありません。
なので荷物の段ボールは全て開けて向かい合う事にしました。

大きな冷蔵庫を処分して、ひとり用の小さな物に変えました。

単身用ので背が低い、上がすぐ拭けます

前の大きな冷蔵庫は椅子が無いと上を拭けず、結局ワンアクション挟むとやらなくなりますので埃が...。

買い物をしてすぐに冷凍にする物もありますからひとり暮らしには充分な容量です。

糠床も一緒です

中の物が少なければ寄せながら拭く事が出来るので、物の出し入れの時のついでにやってしまいます。

あちこちからさよなら
ありがとさよなら

書類も衣類もゴミの日に合わせて出していきます。

段ボールが開いていきます


物と向き合うと自分の気持ちが良く分かります。
娘が小さかった頃、母子家庭だったことからお金と時間のやり繰りに追われていました。
仕事も持ち帰りしてその上に内職もしての毎日で眠気との戦いです。
でも自分の中に理想の母親像がありその姿といつも葛藤していました。
お休みには一緒におやつを作ったりして可愛いお洋服も着せたいし・・・。
クッキーの型やミキサーをいつかやろうと買い込みました。
しかし時間が無くて1,2回使っただけで棚の奥に追いやられていました。
きれいな部屋にしようと掃除用品を揃え、何か趣味で作ろうとハギレやビーズを集め、今度こそと形から揃えて始めても時間が無いとかの言い訳を探して終わってしまう。
でもいつか仕事を辞めたらやれるはず・・・。
理想と夢の残骸です。
そんな時はやってきません。
理想の母親になりたかったけどもう娘は大きくなってしまいました。

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