自分が他の大多数の人とは違うのだと徐々に気付き始めたのは小学校高学年ごろ。 昼休み、クラスのやんちゃグループと校内鬼ごっこをする事になり、ジャンケンで自分が負けて鬼となった時、決まって勝ってしまうのである。 自分はお世辞にも足は早く無い、鬼の適性は皆無だったが、圧勝だった。 理由は簡単だ。 単に次にコイツはココを通るとか、アイツはココに隠れるとか、所謂直感と呼ばれる類の要らない才能に恵まれていたからだ。 実は、これが共感覚からくる影響とも知らずにその後数十年謎だった