決シテ至レヌ理想郷

叶わないと分かっている 戻れないと分かっている そんなものほど美しい。 基本は自己満

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名無き王の決断

僕は決めあぐね、思考を深い螺旋へと 再び引きずり下ろした。 僕は王だ、民衆を煽動し、多くの人々の 幸せを保護し、享受することで 存在証明を果たしている。 僕は「ヒト」として生きてきて 気づいたことがある。 僕は根本的にこの「ヒト」という生物とは 相容れない生命体であるらしい… ということだ。 あくまで"らしい"ではあるが 恐らく、今の問題を普通の"ヒト"が考えるのであれば、 答えを導き出すのはとても容易なことであろう。 だが、僕にとってはどれも適解に思えず 夜とも朝とも

    • 傷つかない夜

      情緒が死んで、 ブレーキが取れた。 少しの意地悪が 世界を揺るがす巨悪に見え 優しい気遣いが 狡猾に陥れる罠に見えた。 こんな夜には 人を傷つけずには居られない。 やられる前にやらなくちゃ、 人をどれだけ傷つけても 何も痛まないそんな夜は 明日、謝る言葉を探して眠る。 「ごめんね」って言えるかしら

      • 愛を伝えたいだとか 歌詞手書き

        • 常套句 歌詞手書き

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          リングワンデルング 歌詞手書き

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          世田谷ラブストーリー 手書き

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          ルイユの螺旋 手書きと自由詩

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          追憶と欠片

          何故だろう、 忘れたはずの君が そこにいる。 夢の中では、いつも笑ってて あれだけ喧嘩をしたのに、 あれだけ嫌なこともあったのに 思い出すのは、君の笑顔なんだ 紡ぎ出すのは、君の笑った姿なんだ 教えてよ、今何を見てるの 教えてよ、何か楽しいことあったの 教えてよ、誰か、いい人いたの 追憶の中の君はいつも笑っている その中の虚像を追い求め、 今日も目を覚ます。

          ただ前へ

          こんな朝がある。 予感の朝、やけに鼓動が速く、 ソワソワして落ち着かない。 もう傷つきたくないんだよ。 君のことをちゃんと見えてるかな。 居なくなったりしないよね? 傷つくことを恐れてたら、 明日なんて掴めない。 掬えるものも掬えない。 ボロボロでもいいんだから、 傷つきながら、 進むしかないんだ。 ただ前へ。

          生きてくために

          ふと空を見て、鳥を見て、 そして、街を見る。 そんな事に一瞬に、 僕は、自分の価値について考える。 ある人は「生きてるだけで丸儲け」 そう言った。 ある人は、「この世界は生きにくくなった」と言った。 果たして、僕の存在価値ってなんだ。 誰かが教えてくれるものなのか はたまた、気づかず死んでいくのか、 君なら教えてくれるだろうか 空を見る、鳥を見て、ふと足元を見た。 アスファルトに咲く一輪の花。 僕は生きていていいんだ。 もちろん、君も。

          だから何だ

          生きにくくなった、誰かがそう言った。 夢を持ちにくくなった、誰かがそう言った。 だから可哀想だと、そう言った。 だから何だ。この、生きずらく、夢なんぞ持てないような 世界ですら、必死に足掻いて、もがいて、 その果てに掴めるものは、 夢とは呼べないだろうか? そう言う、俺に夢はない。

          夢と色

          気づけば僕は、 真っ暗な道を歩いていた。 光が見えた。 思わず駆け出す。 光の先に人影が見えた、 自然と加速する。 走って、走って、やがて 自分の吐息も聞こえなくなる。 心臓の鼓動がやけに煩い。 走れど、走れど、 相変わらず、人影との距離は 縮まらない。 と、その時とてつもなく大音量で 何かが鳴り響いた。 「なんだ?」 思わず、足を止め当たりを見回す。 途端、意識がプツンと切れた。 朦朧とした意識の中、 いつもと同じ位置にある 四角い物体を軽くスライドする 音が止まった。