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物語のような詩、色を添えて。

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ぼくが書いた詩たちです。その背景に色を思い描いていただければ幸いです。
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2014年10月の記事一覧

虹色

虹色

恋する七色の想いに

もう一色その手で

きみの好きな色を描きたして

きっとこの想いは

その一色に染まるから

愛する一色の想いに

ほんの少しだけこの手で

ぼくの好きな色を描き添えて

色褪せないように心に染み込ませる

2つの心一色でも

虹のように美しい輝きを纏わせるように

シロツメクサ

シロツメクサ

ずっと側にいたかった

そう思っていたのはきっときみも同じで

ずっとぼくを信じてくれていた

2人寝転んで空を眺めたあの場所で

変わらないのは青い空と

風に揺れるシロツメクサだけ

2人の願いをシロツメクサに詰め込んで

ぼくら幸せと手を繋いで笑いあったね

幸せに触れていた

ぼくらは確かに触れていたんだ

シロツメクサを左手に

2人の幸せを右

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キャンディスノー

キャンディスノー

きらきら

はしゃぐ星の数だけ雪が舞っている

ひらひら

じゃれ合う雪の数だけ星が輝いている

きらきらひらひら

真っ白なキャンバスに描かれた

そんな美しい景色にきみを描き出す

空に写った雪の道を見上げながら

きみと手を繋いで雪の道を歩く

すると雪の上に残った2人の足跡が

ぽつりぽつりと空に写し出されて甘く輝く星になる

そんな風にきれいな

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夜空のアルバム

夜空のアルバム

煌めく月を2人見たのはいつの事…

気がつけばもうこんな時間で

きみとの思い出を思い出していたら

時間がいくらあっても足りない

夜空に深く溶けるあの月は

透きとおるくらいに澄んでいて

あまりにもきれいだから

ぼくはきみとの思い出ををあの月に映し出す

煌めく思い出を

煌めくあの月に映し出しては

夜空いっぱいの星に1つずつ飾る

きみとの思

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ふれたそら

ふれたそら

遠くの空なんてない

今ぼくの目の前に広がるのはどこまでも一繋がりの空

だから空はどこまで行っても近くの空

いつも誰よりも側でぼくを見てくれている

悲しい時も嬉しい時もその気持ちを分かちあってくれる

青かったり赤かったり白かったり黒かったり

ぼくの心とそっくり

そうなんだ

そうだったんだ

触れていたのは空だったんだ

ふと外に出た瞬間に

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ロミオ

ロミオ

それでもあなたが大好きで

伝えたい事はこんなにもたくさんあるのに

伝えたい言葉はたった1つだけ

出会えた奇跡を喜ぶよりも

今こうして一緒に居られる日常を喜びたいよ

あなたの悲しみを半分ぼくがもらって

ぼくの幸せを半分あなたにあげて

そんな風に生きていけたらいいと思うんだ

いろんな事をわかち合って生きていけたら

側にいる

その本当の大切さをいつか知る事ができて

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『トキメキ』
ありあまるほどの鼓動を両手いっぱいに掬いあげたら
指の隙間から青い雫が零れ落ちて心が揺れる
こんなにも心はあなたを求めているからと
いつの間にかできあがった愛の歌のリズムに乗って優しく揺れ動く
この鼓動が愛しいほどあなたを愛しい印
そうやって少しずつ温めた思いが

「月の指先」
夜風に花香舞う
泣き疲れたきみの瞼を優しく撫でて
すやすや眠るきみに魔法をかけてあげる
今夜月の指先に触れて
この夜を貸し切りにしたから
好きなだけ星をポケットに詰め込んでいいよ
夜空にたくさんお絵描きしていいよ
月のしっぽの滑り台で飽きるまで遊んでいいよ