『無垢』の包装に感動を覚えた記録【チーズ】
思わず膝を打ってしまうような画期的な機構を見たとき、すごく気分が良くなる。
誰かが才能を発揮し、それを世の中に提供してもらえていることが、本当にありがたいなと思うのだ。
人間って素晴らしい。そう思える瞬間だ。
(自分はそういう画期的な発明なんてしたことないけど)
ここにチーズがある。
名前はスマートチーズ。
こういう一口サイズのチーズは良い。
気軽に食べられるからだ。
では、食べていこう。
ペリペリ……
…………………。
このスマートチーズだが、残念ながらあまりスマートには食べられない。
手順通りにフィルムをはがしていくと、チーズが端っこに残るのだ。
(崩れやすいチーズだからというのもあるが)
あまりに残るので調べたところ、「チーズを中央で折ると残りにくい」とか、「四隅を押して潰しておけば残りにくい」というような情報を得たが、残念ながら100%の解決には至らなかった。
そもそも、その手順を毎回行うのが面倒である。
先述したように、自分は革新的な機構を生み出せるような人間ではない。
しかし、製品に対して「なんとかならないのかなぁ……」と思うくらいのことは許されるんじゃないだろうか。
この機構、なんとかならないのかなぁ……。
話は変わるが、YouTuberが激辛チャレンジすることでお馴染みのペヤング。
昔の自分は、この製造会社のスタンスはどうなんだろうと思っていた。
なぜなら、長いこと容器の改善が見られなかったからである。
”ペヤングだばあ”と称されるかつてのペヤング特有の現象があるが、これは客としては早くどうにかして欲しいものだった。明確な欠陥でしかない。
だが他社のインスタント焼きそばが安全で楽なシール式湯切り口を搭載する中、ペヤングは「ペヤングだばぁ」の危険がある容器をずっと使い続けていた。
あるとき、ちょっとよろしくない事件が起きて、それをきっかけにペヤングは半年間の生産中止になる。
そこで工場一新&新パッケージという流れになり、「ペヤングだばぁ」が発生する容器はようやく長い歴史に幕を閉じた。
でも正直なところ、強力な外圧がなければ変われないというのを見せつけられた気がしたのだ。
……とか思ってたら、そこから尋常じゃない新ペヤングラッシュが始まり、焼きそばの種類は増えまくりの百花繚乱。
変われない会社かと思ったら、一気に柔軟になって驚いたんだけども。
いまや変わり種の焼きそばといえばペヤングという立ち位置を確立してしまった感がある。
会社は、変われる……!!
さて、ここに先述したものとは違うチーズがある。
名前は「無垢」。
なんという高級感溢れるネーミングとフォントだろうか。
では、開けていこう。
指示に従って。
さりげない「HOLD HERE」。
まさか持つ場所もしっかり用意してくれているとは……!
チーズの上部を見ると、次の指示があった。
従おう。
この包装を考えた人に、ノーベル賞を。
ああ……なんという革新的な包装だろうか。
崩れずにしっかりとチーズが取り出せてしまった。
そう、この「無垢」の包装は、チーズが残る角が一切できないようになっているのだ。
一体どんな天才が考えたのだろう。
……そして、この革新的な包装、ホームページでは特に触れていない……!!
ほ、誇っても良いのでは……!?
そんなわけで、チーズを食べてなぜか包装に感動したのだった。
こういうさりげないけど重要な仕事って大切だよなって……。
世界はどんどん便利に、快適になっているのだ。
ありがとう世界……!!
(今日の自分は思考が感謝モードらしい)
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