2500人が集まった大規模カンファレンスの特設ページの制作を経験して感じたこと
8月の中旬にiCAREに入社した新参者です。
所属はマーケティングリードジェネレーションという部署に所属しており、日々コンバージョンの獲得に勤しんでおります。
今回は恥ずかしながら、デザインをかじった程度のマーケター見習いの私がカンファレンスにどう関わったのかを簡単にお伝えできればと思います。
コップをつくるということ
特設ページの制作とコップになんの関係があるのかと思われる方もいると思います。
ただ、今回のカンファレンスを振り返って、私が携わったページ制作という業務をコップに例える事が一番しっくり来ているので少し聞いていただけると幸いです。
カンファレンスの集客ページに限ってはただの容れ物(コップ)でしかないと考えています。
こういうと世の中のデザイナーの方々は
「意図があってデザインしている。」
「デザインとは課題解決だ」
などという声が聞こえてきそうです。
私もデザインとは課題解決であり設計であると叩き込まれて生きてきた人間なのでそういった気持ちが強いです。
ただ、カンファレンスなどの企業のメッセージや方向性を全面的に押し出す制作物に関しては課題の解決や設計という考えを持ち込むことは難しいのではないでしょうか?
企業のメッセージや方向性を記すことはデザイナーが得意とする人間を対象にした課題解決ではないからです。社会に漂う漠然とした課題に対してアプローチしないといけないからです。
企業が長期的に不特定多数の社会的な課題を解決するモノと考えたとき、デザイナーが行うデザインは特定された人間の課題を解決することに特化しているものだと個人的には考えています。
ともすれば、社会的なメッセージ性が強く、抽象度の高い意見の発信というのはデザイナーが考える「課題解決のための訴求」という考え方ではなく「日常社会への手紙」と捉えたほうがしっくりくるのではないでしょうか?
こう考えた時に、今回のカンファレンスの特設ページ制作というのは、デザインを設計や課題解決と刷り込まれてきた私の考えを改める良い機会となりました。
会社の想いやプロジェクトメンバーの想いを存分に流しこめるコップをつくることがカンファレンスの集客ページなどのデザインを担当する人間の役割なのではないかと感じました。
とはいえ、デザインとは広義の意味で設計や課題解決だと思います。
しかし、その考えも時と場合によって解像度をあげたり下げたりすることはあたりまえな事ですが必要なのだと改めて実感しました。
末筆になりますが本カンファレンスは、アーカイブ配信を予定しております。
配信開始まで少々お待ちいただけると幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?