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定義が大事という話

分析や集計の業務に携わりだして、半年くらいが過ぎようとしています。
実際には、分析というより分析をするための集計環境を整えることに時間を割いています。

今回は分析や集計に関わりだして組織(あくまで10名-15名程度)に感じたこと書かせていただければと思います。

日本語で話してもらえますか?って話

皆さん常日頃から多くの会議に参加されていることでしょう。
殊、マーケティングチームの会議では、理解し難いカタカナ、所謂、
横文字やマーケティング用語が日々飛び交っていることではないでしょうか?

その議論のさなか、数字を各々が各々の解釈や定義で議論しあい、論点がズレてゆき、空中分解する光景を目の当たりにすることが、論理的思考にどれだけ重きを置いている職場でも多々ありました。

これは横文字至上主義の弊害だと考えています。
議論をしている当事者達は横文字という、「なんちゃって英語」を脳内で
理解するまでに、「日本語に置き換える」→「理解する」→「知っている横文字を使い反論する」という3回の処理を常に議論中しており、議論が深まる毎にこの処理回数は増えていきます。

特にマーケティングでは職業柄、マーケティング用語としての単語と、
日本語とも英語とも言えない横文字が混在することで、脳内の処理は混迷を深めます。

ほぼ多言語と言っても過言ではない単語を処理しつつ、自らの論を展開するという、異質の処理を繰り返すことで思考が複雑になりやがて議論が空中分解すると個人的には感じています。

つまり、結局なにが言いたいかというと「それ日本語で良くない?」ということです。

とはいえ、常に他人とのコミュニケーション工数減らすことしか考えていない私が言えた話しではないと思うのですが。


「日本語で話してもらえますか?」現象に対してデータ側ができること

「日本語で話してもらえますか?」現象を生み出している原因は2つだと考えていて、単純に話者の日本語の語彙力の貧困さ。もう1つはチーム内での共通言語の定義が定まっていないからだと思います。

殊、企業の会議の場においては、後者の要因が強いと考えていて、
「日本語で話してもらえますか現象?」が起きて議論が乱雑になる前に日々データに接してる人間がチーム内で使う指標に言葉の解釈に余白なく、定義を設定し共有することが、議論をスムーズにすすめるポイントだと最近悟りました。

例えば、マーケティングで言ったら「有効リード」という言葉があると思いますが、この言葉が含む「有効」とはなんの基準を満たせば「有効」と判定されるのか、この基準がメンバー間で各々が違う解釈をしていたりすることもあるでしょう。

また「新規有効リード」という言葉の「新規」という言葉の定義は、すでにMAツールに登録されている顧客が再度CVしたら「新規」としてカウントされるのか、MAツールに未だかつて登録されていない顧客を「新規」としてカウントするかでも、議論の方向性はズレたりすることがあります。

このパッと見ただけで如何様にも解釈できる指標に、定義を与えることで、部署内で共通認識を作り、やがて、解釈違いの定義や横文字での殴り合いをすこしでも緩和することもできると考えています。

余談ではありますが、定義をしっかり設けることでデータ側への質問を減らし、不要な火の粉から自分の身を守ることができるのではないでしょうか

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