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SPECと潜在力

「人間の脳は10%しか使われていません。残り90%は常識では計り知れないどんな能力が秘められているのか、まだわかっていません。その潜在能力であるスペック(特殊能力)に目覚めた人間たちがいることは、世界の権力者の中では明らかになっています。そしてそのスペックホルダーの人達は、ヒューマンリソースとして資金力豊かな国家や財閥、宗教権力に次々と確保されて、その奪い合いが水面下で堂々と行われています。」(当麻紗綾役、戸田恵梨香)

ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第5課 未詳事件特別対策係」シリーズ(堤幸彦監督)を一気に観た。
2003年9月11日、当麻紗綾(さや)の父である宇宙科学研究所の当麻天(佐野元春)母・流夏(石田えり)らが搭乗していたJAE空輸123便 スカイバード10MA機が原因不明の空中爆発を起こした。紗綾は不慮の事故で両親と弟を一気に失った。
あるとき、警視庁の近藤昭男警部が、突然、女子高生の当麻紗綾(戸田恵梨香)を訪ねてきた。「実はあなたの両親は、スペック(特殊能力)を持つ者たちに殺されました。」紗綾はそのとき初めて他殺であったことを知る。


その7年後、当麻紗綾(さや)は、地下21.5階にある警視庁公安部公安第5課未詳事件特別対策係の野々村係長(竜雷太、ゴリさん)の部下に配属された。そっと机に置いてあった疑惑の死亡診断書の資料を観ると当麻は、「石油系メジャーの幹部ばかりが殺されていますね。名前を見ればわかります。しかも働き盛りの5人全員が心臓麻痺で死んでいるのは、あまりに不自然過ぎませんか?」とすぐに矛盾を見抜いてしまう。
IQ201の数学の天才.当麻紗綾(戸田恵梨香)は、京都大学理学部卒業後、FBIでX-FILE配属の異色な経歴を持つ餃子が大好きなガサツな女刑事。ボサボサの長髪に三角巾で吊った左腕、たくさんの資料を詰め込んだキャリーバックを転がして、事件現場に出没する。解決の糸口が見つかりそうになると、さまざまな手掛かりの出来事を達筆な書道の文字にして書き上げ、半紙を破って天に投げる。

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すると時空を超えて、シャーマンのように天啓を得て、事件を解決に導くというスペックを持っている。時間を止めるSPECを持つニノマエ(神木隆之介)、当麻の事件解決のパートナーとなる瀬文焚流(加瀬亮)、人間の過去の記憶を書き換えるスペックを持つ地居聖(城田優)、人や物に触れると事件の手掛かりとなる不思議なヴィジョンが見える志村美鈴(福田沙紀)など、さまざまなスペックを持つ登場人物がドラマを盛り上げます。

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私も、動物の思っていることがわかるスペック(特殊能力)を持つ人物と直接お会いしたことがありますが、飼い主にしかわからない出来事やペットのクセを次々と言い当てて驚いた経験があります。
「この歴史の終わりは、人類のDNAのようにすでに決まっていた!」とナレーションで語っていましたが、もし未来がある程度決まっていたとしても、人間の努力によって書き換えることが出来ると信じたい。ぜひ本作を視聴して、不思議な世界の扉を開いてみてください。(敬称略)






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