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フロントエンドエンジニアの将来身につけたいスキル

フロントエンドエンジニアとは、デザイン面やUI/UX等、ユーザーが直接見ることができる部分を構築するエンジニアです。デザインのみならず、ユーザービリティやユーザー体験を考慮した開発に従事するといった点で、主にコーディング行うマークアップエンジニアとは一線を画しています。

IT市場の拡大、スマホ利用者の更なる増加により需要の高い職種ですが、今後AIや自動化等の技術発展により、需要が将来的に変化する可能性もあります。例えば、AIにフロント開発を学習させて自動でコードを生成するサービスも開発されており、フロントエンドエンジニアでも一生安泰ということは無さそうです・・・

将来身につけたいスキル

フロントエンドエンジニアとしてこれから身につけておきたいスキル、これから案件を探していくうえで自分の可能性を広げることができるスキルをご紹介いたします。

ちなみにフロントエンドエンジニアの役割と他のエンジニア職種の役割を比較した記事もありますのでそちらもご覧ください。

【ITエンジニア】三大職種とそれぞれに求められるスキル

1.SPA構築スキル

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Single Page Application(シングルページアプリケーション)の略で、単一のWebページでアプリケーションを構成する設計構造の名称です。

単一のWebページでコンテンツ切り替えを行えるので、ページ遷移時の無駄なデータ送信がなく、サーバーとの通信量を最低限に抑えることができます。

主なメリットは下記3つと言われています。

・必要なデータのみをサーバーに要求するので、動作性が向上する
・JavaScriptを使用するため、Vue.js等のフレームワークを活かすことができ、様々なWeb表現が可能
・幅広いUIを実装でき、ネイティブアプリの代用ができる

これらのメリットを持つため、デジタルマーケティングで使用するツールや口コミサイト、レビューサイト等、頻繁にページ遷移をする滞在時間の長いサイト構築に適しています。ページ遷移が早くなることでユーザーのストレスも軽減し、サイトに対する評価も上がります。

SPAでは、JavaScriptのフレームワークやライブラリの知識が必要になってきますので、まずはそこから学習し始めても良いでしょう。

2.BaaS取り扱いスキル

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Backend as a Service(バックエンドアズアサービス)の略で、Webアプリやモバイルアプリが持つバックエンド機能をアプリケーションサーバー側が代行するクラウドサービスです。

BaaSには主に下記機能があります。

・アプリのユーザー登録やログイン管理ができるアカウント管理機能
・ユーザー情報や写真画像等を保存できるデータストア機能
・デバイスに通知を送ることが可能なプッシュアップ通知機能
・サーバーサイド処理実装機能
・アプリ運用に必要な数値を確認できる分析機能


バックエンドサービスは、アプリの規模や種類に応じ、設計・開発・メンテナンスを行うため、時間がかかるだけでなく、専門的な技術も要するので、コストが更にかかってしまう傾向にありました。

また、Webアプリ、スマホアプリ両方のデータ統合が必要とされており、データ管理においても少なからずストレスになる部分が多いです。

BaaSであれば、APIおよびSDKを介してWebやモバイルアプリをクラウドサービスに接続する方法を開発者に提供しています。バックエンドサービス機能の構築・開発・運用を業者に任せることができ、エンジニアはフロントエンドサービスの開発に注力できるようになります。これは、アプリ品質の向上だけでなく、開発スピードの短縮にも繋がります。

3.WebAssembly取り扱いスキル

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WebAssemblyとは、プログラミング言語やライブラリの名前ではなく、ブラウザでプログラムを高速実行するための、Webブラウザーが実行できるバイナリー形式のアセンブリー言語です。

C, C++, Rust, TypeScriptといった主要な言語からコンパイルなどで生成し、ブラウザー上で実行できます。実行時にパースやバイナリーコードへの変換処理が不要なため、JavaScriptコードよりも高速に動作するのが特徴です。

WebAssemblyの主な特徴はこちらになります。

・JavaScriptの代替えではなく、補完する目的で開発された
・何よりも数値演算系の実行速度が速くなる(通常のJavascriptの6〜7割の時間で処理が終わる)

WebAssemblyを使えば、多様なアプリをWebアプリとして動かせます。主要なWebブラウザーであるChromeやFirefox、EdgeなどはWebAssemblyに対応済みなので、今後の普及が見込まれます。理解を深めておけば、間違いなくプラスになるでしょう。

まとめ

フロントエンジニアとして、HTML, CSS, JavaScriptを極めるのは当然のことですが、これからの時代の流れ、IT業界の成長を考慮すると、上記スキルを身につけておけば間違いなく、差別化を図ることができ、更に市場価値を高めることができます。

そして何より、対応できる業務の幅も増えるのでこれまで以上に仕事探しが容易になることでしょう。

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