今世はあきらめた
何かとせっかちで生き急いでる自分を落ち着かせて、焦らず少し余裕を持って生きるために、今世をあきらめてみるというのはいかがでしょう?
輪廻転生という言葉にあるように、人って何回も生まれ変わるんですよね。
前前前世にも私はいたし、来来来世にも私はいる。
だから「死ぬまでに」「50歳までに」「10年以内に」と今世で目標を立てるのではなく、もう少し遠くに照準を合わせてみると、人生にいくらか余裕が出てくるんじゃないでしょうか。
「来世では作家になろう」「来来世では美女と結婚しよう」みたいな。
あきらめるといったって、人生を投げ出すわけじゃありません。
来来来世で輝くために、今世で何ができるかを考えて、今を一生懸命生きるわけです。
今世で人生が終わると考えると、残りの人生を数えて焦ってしまいます。
でも焦るばかりを何をしたらいいかわからず、スタート地点でぴょんぴょん飛び跳ねるばかりで、結局一歩も前には進んでいない。
「あっちの道のほうが近そうだから」と別のスタート地点に立っては、やっぱりここじゃないとまた別のスタート地点を探しはじめる。
そんな人も少なくないんじゃないでしょうか。
少なくとも私自身は、そういう過ちをくり返してきました。
だからもう少し先の、遠くの未来を見据えて、今を一生懸命生きる。
来来来世に向けて、コツコツ積み重ねる。
今世の終わりがいい感じなら、きっと来世のはじまりもいい感じなはず。
強くてニューゲームってやつです。
世界遺産であるギザの大ピラミッド(クフ王のピラミッド)は、一説によると、延べ1万人の労働者が約20年間をかけて作ったそうです。
1万人×20年間ということは、20万年分のいのちの時間が費やされたわけですね。
人生100年時代の1人の人生に換算すると、2,000回生まれ変わって石を積み重ねることで、ようやくあの巨大ピラミッドが完成します。
これはさすがに極論ですが、ピラミッドの石を積み重ねるように今できることをコツコツ積み重ねていけば、今日の自分よりはずっとマシになるはず。
来来来世まで待たなくとも、もしかしたらもっと素敵な未来が待っているかもしれません。
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