08:「外大生のための勝ちにいく就活講座(改)」終わりに

長々と「外大生のための勝ちにいく就活講座(改)」、お伝えしてきましたが、気付けば10万字レベルで普通の書籍一冊分ぐらいの分量になってしまいました笑 

思えばこの手のものを書こうと思ったのは、冒頭にも記した通りなのですが、あまりに他大生と外大生のOB/OG訪問における姿勢が違うことに気付いたからです。何がどう違うかというのは本書内で詳述していますが、もう全く、持ち帰る情報の量と質が大人と子供ぐらい違います。しかも、その傾向はこの10年近く変わっていないのです。つまり大学として、就職についての指導はそこまで気合が入っていない、ということだと判断しました。もちろん大学というのは学問の場ですから、職業訓練の場ではない、という意見は凄くよく分かります。ただ一方で、卒業生のほとんどが就職していくわけですし、より良い将来の社会生活のために大学に行く、と考えている学生も相当数いるという調査結果もありますから、そう考える学生達の学費が大学運営のそこそこの割合を占めるのであれば、学生達のために何かしてあげても良いのになぁ…なんていう思いは持ってきました。その結果、外語会NEXTのサポートのもと、大人語講座が開かれているわけですが、どうしても受講可能人数は限られてしまいますし、特に学生の非常に大きな関心事となる就活についてはある程度のマニュアル的なものが必要だと考え、本講座の設定に至りました。

とは言え、時代はどんどん変わっていきます。企業に就職するなんてのは、無限にある選択肢の一つに過ぎません。なんなら、中の人達は、就活なんてのは学生時代にやることが見つからなかった学生達のための敗者復活戦ぐらいに思っている節もあります。そんな中で、そのための指南というのはどうなんだ、と。そもそもマニュアルみたいな型が決まったものを提供してどうするんだ、と。そもそも読む独学タイプのものには限界があるだろう、と。ですが、未だに外大を卒業していく人達のほとんどが企業に就職していくわけですから、その時に真に必要な情報が不足している、というのもちょっと厳しい状況だな…と。そんなわけで、あくまで、狙い通りの内定を獲得する確率を上げるための読み物として、気休め程度かもしれませんが、少しでも何か参考になるものが提供できたらば嬉しい限りです。

社会に出て気付きましたが、外大生は明らかに平均以上に優秀です。ある一定以上は間違いなく活躍できます。ただ、そのポテンシャルのアピールの仕方を知らないから、そのスタート地点にも立てない恐れがあります。時代は売り手市場。アピールの仕方を本書を通じて学んでいただければ、複数内定も可能になると思います。今は複数内定得た後、どの企業に行けば良いのか、と悩む学生も増えていますが、ここまで読んでいただけたならば自ずと企業の選び方もわかっていることでしょう。あくまで就活はスタートラインの、さらにスタートライン。大変なことも多いとは思いますが、是非、面接のテクニックだけにとらわれるのではなく、是非視野を広く持って、一気に自分のレベルを上げていただければ幸いです。困ったことがあれば外語会NEXTまでご相談を。充実した活動をされることを祈っております。

大人語講座講師有志一同
2019年12月30日

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社会で大人語を駆使してバリバリに働いている卒業生からの生の情報と、実際に採用に関与している卒業生からの生の情報が不足していると言わざるを得ない外大生の就活に、当該情報をインプットします。分量は10万字超で、一般的な書籍以上のボリュームです。1記事300円という単体の購入もできますし、全部で1,500円というボリュームディスカウントも反映されたマガジン購入もできます。

就活というものの微妙さや悪しき慣習感というものは重々認識しつつも、一般企業への就職を見据えた就活に取り組まなくてはいけない状況にあり、どう…

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