35:2022/8/31 大人語講座メルマガ 第17号:マイナー言語を学ぶメリット、他

今月の筆者は何となく働く気分を変えようと色んなホテルを転々とするノマド生活をしておりました。Twitterのつぶやきでもあった通り、そんな中でちょっと良い感じのホテルについていることが多い「レインシャワー」。あれが、どんなに気を付けても、どうしても開幕で冷水を浴びてしまいます。どうやったら回避できるんでしょうか…。理論上は、ひねる方向を間違えなければ良いんですけど、まずは普通のシャワーで温度調節をして、温まってからレインシャワーの方向にひねる、と。それは分かっているんですが、どんなにシャワーで温度調節しても、最初に出てくるのは冷水なんですよねw たとえ冷水の時間がほんの一瞬であったとしても、まともにくらうと「うおっ!」という声が出ますw どうやっても最初は冷水が出てくるのは分かっているので、最初の一瞬をくらわない安地を探すものの、レインシャワーは意外と幅もあるために、特に初見の開幕で回避することは至難です。これを、複数のホテルで繰り返していました。

しかしあれですね、今回は安いホテルから高級ホテルまで泊まっていたんですが、やはりホテルの良さっていうのは設備もさることながら、客層で決まりますね。高いホテルは客層も落ち着いていて、ちょっとエクスクルーシブな感じもあってたまらんですな。スパなんかも行きましたけど、あまりに設備が素晴らしすぎてきょどっていたところ、ホテル側の人間かと見紛うほどの紳士がいきなり声を掛けてきまして、「お困りですか?」みたいなことで、色々と館内を案内してくれました。そして最後に、その方がただの常連のご老人だったということが分かりました。老人と書きましたが、かなり若い老人で、実にシャキとしていて、他の常連組とも仲が良さそうで…。きっと社会的な地位もある立派な方なんだろうな…という感じで、まさしくイケオジという感じでした。しかしあのスパの常連って、一体いくら払ってるんだよ、という。金持ちの道楽の恐ろしさも同時に感じた次第でした。

そんなどうでも良いお話を経て、一つ告知です。昨年まで「夏の大人の外語祭」として5年連続で開催してきた外語会最大規模の人気イベント。大人語講座講師一同の知見も注入して開催してきたわけですが、過去の開催に伴走してきた結果、このイベントも外語会の方で自走できる状態までになりました。ということで今回から大人語講座は運営から手を引きました。それを機に名称も「TUFES(タフフェス)」と名前を変えて9/10(土)に開催されます。申込締切は9/4(日)ということで迫っております。要は世界中で活躍されている卒業生によるオンライン講演会&交流会です。特に現役学生にとっては滅多にない機会になると思います。ご興味あればご参加ください。概要&申込は以下のURLからです。

さて、メルマガの本題に入っていきましょう。今月は興味深いニュースが多かったものの、外大生が知らないけど実は社会人の間では連日報じられていて常識、みたいなニュースはあまりなかった気がします。ネタをどうしようかな~と考えていた時にふとオプチャを見てみると、なんだか芳ばしい感じになっていました。その芳ばしさはまぁ良いとして、その中で衝撃的かつ絶望的な質問を目にしてしまいました。なんでも、マイナー言語をなんのために勉強しているの?と高校時代の友人に聞かれて何も答えられなかったので、その答えを教えて欲しい…と。この質問はなかなか見ていて絶望的な気持ちになりました。今回の質問は「メリット」ということのようですけど、これってほぼほぼ「自分が勉強している理由が分からない」っていうことですからね…。余計なお世話かと思いますが結構ヤバいなと。普通に、いやいや、なんでそれ勉強したいと思ったのか教えてよ、という感じというか。でも確かに、メリットと言われると言い返しにくくなってしまう部分もわかりますよね。特に高校時代の友人なんて、当然のように経営学とか経済学系の学部がある総合大学に行かれている人も多いでしょうから、その人達から見ればマイナー言語を学ぶメリットなんて…と思われやすいのかもしれません。まぁ、でも、経営学とかやってるならそれこそマイナー言語を学ぶメリットぐらい大人語で導き出せるだろうが、という気持ちにもなりますけどねw ということで、これにはちょっとかなりの衝撃を受けたので最初に取り上げてみようと思います。

それともう一つの話題は、五輪汚職の話にしました。こんな話は外大生全員知っているニュースなので、本来であれば取り上げないんですが、ちょっとこのニュース、実は難しすぎるんです。もちろん、各種メディアや、適当なことばっかり言って再生数を稼ぐYouTuberとかは単純化して報じてますけど、そんな簡単な仕組みじゃないのは明らかでして。今回もいつものように特捜部が情報を事前にリークして世論を作ってとりあえず逮捕まで持っていっているということで、過去の国策調査に近いものがあり、確実に全員有罪にする予定なんでしょうが、それでもビジネスの文脈で見るとちょっと違う見方もできてしまったりする案件です。つまり結構グレーな部分が多いので、特捜部の匙加減一つで簡単に有罪にできてしまうということなんですけど、とりわけダブルハットのグレーさはどう証明して黒に持っていくのか、引き続き見守りたい所存です。ということでかなりビジネス的にみると示唆があって、かつ世界で働くことを見据える外大生も微妙に他人事じゃない可能性もあるというか。

と言うことで、今月はこの2つの話題で参ります。話題が少ないので、ここまでをヘッドラインとして、早速中身に入り、浅く深掘っていきましょう。

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// マイナー言語を学ぶメリット
// 複雑過ぎて理解至難な五輪汚職
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// マイナー言語を学ぶメリット

これ実は、以前も似たような質問への回答をしたことがありましたね。大人語講座におけるプロジェクトファシリテーションの応用で対応可能、という話です。以下をご参照いただければ。

これはこれでほとんど質問者の答えに近いところまで辿り着けているかと思います。ただ、今回はさらに粒度が細かくて「マイナー言語」と仰られているところでほんの少しチューニングが必要かもしれません。

ちなみに、オプチャの中では他の先輩達による興味深い回答もいくつかありました。
例えば、

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多磨という僻地で主専に忙殺され、都会の他大生との交流で自分から社会性が失われていることに気付く外大生は、何を意識して学生生活を送れば良いのか。似た気持ちを味わってきた卒業生達から、現役学生に余すことなくお伝えします。分量は20万字超で、一般的な200ページの書籍2冊分以上のボリュームとなっています。

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