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レイティアとアナバス

 前世でのアナバスとレイティアは同じ肉体に魂が二つ宿る『幻界』という世界に生まれ変わる。
 二人は同じ肉体の中で殺せだ殺さないだのの喧嘩を数百年は繰り返し、いつしか何となく収まって、アナバスの魂はレイティアの魂には心を開く。それ以外の全ては拒否。
 普段はレイティアの魂が表に出て、アナバスの魂はその生き方をじっと眺めている感じ。
 レイティアの方にしか名前はない。アナバスの魂は『お兄ちゃん』と呼ばれていた。
 レイティアの魂は多分前前世で赦した事で目の前で自殺してしまったアナバスの魂を救いたかったのかもしれない。

 アナバスの魂にとっては酷い人生のやり直しと癒しの時間が必要だった。
 そしてその相手は決定打となる深い絶望を与えてしまったレイティアの魂にしか務まらなかったと思う。
 アナバスの人生はまだまだよちよち歩きで、やっと自分の足で立ち始めた所のようなもので、レイティアの手助けがないとダメなのです。
 レイティアがなんとなくアナバスの挙動について理解度が高いのも、こういう事情があるからなのです。
 でも作品そのものには全然関係ないお話しなのでここで書いておこうと思います。

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