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人外と人間の日常 「江戸前エルフ」

2023年4月春アニメ、その中でも江戸前エルフが俺の中でとても大きい。

月島 という実際にある地名を舞台にしていてそこにファンタジー要素であるエルフもいる。しかもそのエルフは江戸時代に異世界からこの世界に召喚されたもの。
そのエルフ、エルダは江戸時代から日本にいるので江戸時代という昔の文化のことを現代人である身近な人物の小糸に話したり月島や神社の行事、日常を小糸と共に歩んでいく。

エルフは長命・不老不死。というもうファンタジー作品を知っている人なら常識な設定を現代にもちこんで現代に実際にあった昔話、逸話、歴史を話すという日常風景は江戸前エルフそのものだろう。
【江戸と令和をつなぐゆったり下町コメディ】というキャッチコピーなだけある。
長寿であるエルダも氏子の皆様も江戸と令和というか、昔と今をつないでいるような。
小糸の母親はすでに亡くなっていて小糸自身が母親を見れるのは電機屋のおばあちゃんの話だったりエルダのもっていた映像再生機だったりするわけで長寿だからこそ昔と今をつなげられるし人間だって限られた寿命の中で生きているけど映像や写真、文献を残すことによって昔と今をつなげられる。

古き者が若者にバトンを託して世代が繋いでいく。
若者は古き者を見届けて繋ぐ。
ただ長寿であるエルフのエルダは自ら当時のことを話せるが長寿であるため、去っていく者を見届け続けるしかない。

スカイツリーに登る回で見せた、エルダの顔。
かぐや姫が慕わしい、親しい人に不老不死の秘薬を渡すお話。
その時のエルダの笑顔が好きじゃないという小糸。

アニメしか観てないのでその範囲でしか解釈できないが、かぐや姫のような、不老不死の秘薬をエルダが与えたいと思っている人物はいるにしてもそんな不老不死の秘薬なんてありえない、非現実的なことなのでもうあきらめている。あきらめて、いろんな巫女、氏子、慕わしい親しいの死を見届けるしかない。というあきらめの顔なのか、
たとえ不老不死の薬があったとしても例えば小糸が実際に使うのか。小糸が不老不死になったとしても小糸が自分より先に逝く友達や妹を見届けてるしかない。それが人間に耐えられるか。

あの時のエルダはある意味、悟りを開いた顔だったのか。

〇成人式で小糸に着せる予定の着物の回
 高耳神社に代々伝わる振袖。
 母親と小糸、母親の母親も繋いでいる要素でこれもまた、江戸と令和をつないでいる要素なのか

「あんまり急いで大人にならないでくれよ」

声がぼそぼそで引きこもりなエルダの貴重な一面。
歴代の巫女を見届けてきたエルダが見せた長寿であるが故の寂しさをみせていた。

長寿種と短命種、人外と人間の日常を描いた作品として寿命の違い、死の概念,違いを深くまでとはいかずともでも曖昧までにはならずに見せた江戸前エルフ、強すぎる。下町を舞台にした日常ってだけじゃない。

いわずもながら、OPの小さい小糸からだんだん大きくなる場面も好きだ。
変わっていく小糸に対して変わらないエルダ。
エルフという長寿と人間という限られた寿命で生きる人間の対比の並びで嫌いな人はいないだろう。

エルダの声が小清水亜美さんでメインでぼそぼそ声の小清水さんの声が聞けるっていうのも良すぎる。
その他の神社のエルフもダークエルフでロリババアのヨルダは釘宮理恵ボイスで金沢のギャンブル好きのおねえさんエルフのハイラは能登麻美子さんだしもうオタクが考えたキャスティングかよ。そんなん好きになるに決まってますよね。ぼくはヨルデ様の氏子になります。

左:能登麻美子
右:一ノ瀬加那
水星…?
⇩これも魔女…?

(水星の魔女2期放送中にこのキャスティングは偶然か否か…でもこの回でもパロディは少しだけあったからな)(江戸前エルフが百合アニメかどうかは百合は好きだがここでは省略しよう。でも小糸とこまちゃんのカップリングは個人的にすこだ)

長寿である人外と限られた寿命で生きる人間。
カップリング、バディものでも活かされて愛されるジャンル。

思い浮かべたのがとなりの吸血鬼さん と 吸血鬼すぐ死ぬ。
どっちも作風は違えど、吸血鬼と人間の日常を描いていて、わりと吸血鬼と人間を結びつける作品はよくあるのかと。

となりの吸血鬼さんは朝寝て夜起きる夜活動の吸血鬼と朝起きて活動して夜寝る人間の生活はすれ違うけどその中での日常を描いていて吸血鬼のソフィーと人間の灯が同棲するところから始まるがソフィーは人間との同棲に最初は消極的だったのだがすぐに打ち解ける。

きららではないが、イメージきららとするとわかりやすい。
きららの日常だ(実際はコミックキューン)

となりの吸血鬼さんは長寿の人外と人間の死に別れのようなテーマはないにしても人外と人間の違いを日常の中で見せている。

吸血鬼すぐ死ぬはギャグ漫画だけど祖父が昔、ある人間と仲良くしていたらしいシーンがある。その人間とどうなったか、アニメでしか見てないし少しだけのシーンだか大きなテーマではないが、となりの吸血鬼さんにも、いつか、長寿である吸血鬼といっしょに生活して、遊んでいる人間の友人との別れがくる。

もはや、自分の妄想の範囲だしそこまでくると二次創作に話になってしまいそうだが人外の人間の別れを考えると楽しいが悲しい。

俺は小林さんちのメイドラゴンで病院で年老いた才川と当時と変わらないカンナとお話してるシーンを妄想したら自分の妄想で勝手に感動した身なので人外と人間のカップリングは好きな部類かと。。。


結果的に江戸前エルフの感想と好きなところと好きなカップリングのジャンルと妄想の話になってしまった。

それはそうとコレ行きたい⇩


江戸前エルフ、毎週楽しみにして見てた。
もう今期も最終回ラッシュだけど毎週楽しみなアニメが多かった気がします。

江戸前エルフの代わりとなる日常アニメはもうない気がする。

来期のアニメ情報としてアニメイトでもらえる情報誌をたよりにしてたけど最近アニメイトいかないのもあるしもらえるのも時期によるかもだしもしかして最近はもう廃止してるかもだからネットで調べたり録画表で良さそうなのがあったら見るみたいな手法をとっているけど好きそうなアニメを見逃してたらいまはU-NEXTにも加入してるしそれで見れたりするし便利ですね。

本当は話題になってるアニメが出てきたらそれ見るだけで良いんですよね。わざわざ面白いかわからないアニメを見ることないんですけどそんなことない!っ意見する自分もいるわけです。
    ぶっちゃけ、どっちでもいいわな。


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