2019/20シーズンの振り返り

監督としての1年目、自分がどんなことに取り組んだのか簡単にまとめていければと思います。

いつか振り返るきっかけとなればいいなと思います。

育成年代では当初考えていたよりも人間性の部分での成長が大事だということがわかり、そういったことへのアプローチも書いていければと思います。

ということで、第一回は攻撃局面に関してです。

育成年代において止める蹴るが大事だという考えもあると思いますが、僕自身はチーム全体のオーガナイズから始めることにしました。

自分の中でイメージとして持っているプレーモデルを落とし込んでいき、積み上げていく過程で、必要な個人テクニック・個人戦術・グループ戦術などのTRを少しづつやっていったという感じです。

イメージとしてのプランニングはありましたが、毎週末の試合を分析して翌週の課題につなげていくということで、当初考えていたプランニングは結構変更していきました。

僕がまず一番初めに行ったことは、ビルドアップ時に正しい立ち位置からスペースを見つけてボールを運んで前進することとフィニッシュ局面での裏への動き出しでした。技術的にもしっかりとした選手が揃っていることや、スピードのあるFWと裏を1番に見ることができるMFの選手がいたので、そこからスタートしました。

その後、ビルドアップをいい状態で運べるようになってきたので、次は2対1を認知することそして相手を引きつけてからパスを出すことをTRで落とし込んでいきました。同時に中盤の選手に対してはラインを超えた位置でボールを受けるということを意識させていきました。フィニッシュ局面でのマークを外す動きは継続して行い、1人から空いたスペースへの2人目というのも少しづつ伝えていきました。

7月くらいで僕の中で1つ目の転機が訪れます。それは浦和レッズに勝利したことです。ちょうどその時期からプレーモデルの数的優位を作って前進するということで後ろを3枚にするということにも取り組んでいました。その中で対戦した浦和レッズに3-1で勝利するということがありました。もちろん嬉しかったのですが、勝ったと同時にモヤモヤが残るのは戦術が個人の成長を阻害する可能性があるのではないかという疑問を持つようになりました。これに関する今の自分なりの見解はまとまってきているのでまた違うタイミングで。

その後約1ヶ月の夏休みに入りました。夏明けの彼らはパワーをつけ始め長いボールが蹴れるようになってきていました。そこで取り組んだのはビルドアップ時は数的同数に戻した上で、3人目のコンセプトとサイド攻撃を落とし込み始めました。サイド攻撃に関しては、SBに速い選手がいたのでSHを内側に入れスペースを空けることで相手SBに対して疑問を作るというものでした。

その後、ライン間でのボールの受け方やラインを超えた位置でのコントロール、相手に予測させない蹴り方、戦術的意図を持ったパス、フィニッシュ局面での1対1のドリブルスキルなどを少しづつ個人戦術・技術でコンテクストがある中でトレーニングしていきました。

ちょうどこの時期(10月下旬)からシーズンが終盤に入り、対戦相手のレベルが上がることもあり、DFの整備に時間を多くかけるようになり、OFに関してはDFをより難しくさせるための認知部分にフォーカスを変えていきました。

また、プレーモデルに関しての変更はありませんが、ゲームモデルの変更としてフォーメーションの変更も取り入れました。4-2-3-1の基本陣形から4-4-2と3-1-4-2の変更、また攻撃時と守備時での可変式も少しづつTRMで落とし込んでいきました。

以上が4月から12月の攻撃局面の振り返りです。結果としては、目標としていたいわき市でのカップ戦優勝・みちのくリーグ昇格を果たすことができましたが、まだまだ細かいところにはこだわりきれていないのでそれを1.2月でブラッシュアップして翌年の指導者にバトンタッチできればと思っています。

1月以降のブラッシュアップに関しては、DFラインの数的同数でのビルドアップ、3人目のサポートのタイミングと視野に関して、フィニッシュ局面の動きのバリエーションとタイミイングに関して、認知における正しい裏への動き出しといったところを考えています。

長くなりましたが、以上です!

次は守備とTRに関してとなると思います!




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