初めてのフィンランド・ヘルシンキ
どうもこんばんは、保井崇志 @_tuck4 です。すっかり暖かくなって、桜の写真で賑わう昨今ですが、ここでちょっと冬の振り返り、フィンランド観光局スポンサードの旅行記をお送りします。
冬のフィンランドといえば、犬ぞりやオーロラなど自然をイメージするかと思いますが、今回はフィンランドの首都、ヘルシンキにフォーカスするプロジェクトです。
ヘルシンキはフィンランド湾に面する港町で、人口約140万人のコンパクトシティ。じぶんが滞在したのは3月中旬の一週間で、雪の日、快晴の日、霧の日、といろんな表情を見せてくれました。
初めてのヨーロッパ、初めてのヘルシンキだったのですが、結論からいうとすごく気に入ってしまって、夏のヘルシンキにも行ってみたいと思いました。かなり長い記事になりましたが、ヘルシンキの魅力が伝わればこれ幸いです。
いざ、ヘルシンキへ!
ヘルシンキへは成田空港からフィンエアーで約10時間です。機内のアメニティもマリメッコでした
ヘルシンキ空港に着いてみると、まずトランジットの人の多さに驚きます。ヘルシンキには本当に数人しか降りなくて、入国審査もすぐに終わってしまいました。みんなロンドンとか行っちゃうんでしょうかね。
気を取り直してツーリストインフォメーションで、この旅に必要なチケットなどのキットを受け取ります。空港からヘルシンキ市街へは電車で40分程度。この電車、新しいっぽい感じがしたのですが、2015年オープンだったんですね。どうりで。
ヘルシンキ中央駅に着くとさっそく今回の拠点へ。駅から北へ500メートルほどの、「Aallonkoti」というマリメッコデザインのめちゃオシャレなアパートが用意されていました。
アパートではフィンランド観光局のスタッフが待っててくれていて、旅ガイドや、レストランやイベントの招待状などなど、思わず「ソーメニースタッフ!」と言ってしまいましたが笑、手厚いサポートで歓迎してくれました。一通り説明してくれた後は「何かあったらテキストしてね」の放任スタイル。
アパートにはコーヒー豆や、サンドイッチが作れる程度の食材も用意してくれていて、とりあえず飛行機で疲れた体を休めます。テラス、床暖房付き、その他必要なものは全て揃っていて、居心地が良すぎて住みたくなるレベル。滞在中、この大きなポートレート写真だけは移動させましたが笑。
街歩きが楽しい
ヘルシンキの街はとてもコンパクトで、その気になれば、たいていの場所は歩いてでも回れます。滞在2日目はヘルシンキ大聖堂や、ウスペンスキー寺院、サウスハーバーなど回りました。
ランチは「Juuri」で。ヘルシンキでは魚をたくさん食べましたよ。港町だけあって美味しいです。
3月といえど気温は0℃とかで、港町で風も吹くのでめちゃくちゃ寒い!そこは街中なのでカフェなどで休憩しながら撮り歩きます。とにかく街並みが素敵で、北欧の陰鬱な感じもたまらなくフォトジェニック。
最後の写真なんかモノクロにエディットしてみましょうか。めちゃクラシックですね。
滞在3日目で大雪
「寒いけど、もう3月だし雪は降らないかな」なんて思ってたら滞在3日目にドカッと降りました。前日に見た景色が一変。この日はエストニアのタリンに行く予定だったので、早朝から撮影しました。
エストニア・タリンへ
ウェストハーバーからはフィンランド湾をへだてて、エストニアのタリンや、スウェーデンのストックホルムへのフェリーが出ています。今回はエストニアのタリンへ向かいました。凍った海をかき分けての航海です。途中に見える孤島に家があったりして、夏に過ごすのかな?羨ましい。
タリンへ着いて、歩いて15分ほどのオールドタウンに向かいます。そこはもう何かのロールプレイングゲームのような世界が。
興奮状態ではやる気持ちを抑えてまずは腹ごしらえ。オールドタウンの中心地、ラエコヤ広場が見える「Kaerajaan」でランチ。ポークにしました。
タリンへは日帰りで、帰りのフェリーの時間もあるので、さっそく歩き回ります。ちょっともう素晴らしすぎて、途中から「これ本当に現実なのだろうか?」と疑いたくなるレベルでした笑。
タリンでも例によって歩き疲れたら、コーヒー。食事をするレストランでも、たいがいコーヒー休憩も歓迎してくれるので(じぶんはそう感じた)、もういくらでも撮れますよねって感じでした。
移動と街歩きのポイント
さてヘルシンキに話を戻します。市街地はその気になれば歩いて回れると書きましたが、通常はトラム(路面電車)を駆使して移動します。日本と同じように、Googleマップで目的地へのルート検索をすれば、乗り場も降りる場所もすぐにわかります。
乗り場によっては電光掲示板もあってわかりやすい。海外の乗り物は遅れるイメージですが、ヘルシンキのトラムは完璧な運行で、少なくともじぶんが乗ったトラムで遅れは一本もありませんでした。
街中にいても海から吹き抜けてくる風で本当に寒いので、無理すると風邪をひいてしまいます。じぶんもエストニアのタリンから帰ってきた翌日は風邪でダウンして丸一日アパートにこもる羽目に笑。
前回の記事でもあったヘルシンキ中央駅を拠点にすれば、駅の中のカフェで暖まれるし、トラムもほぼこの中央駅近くに発着するので便利です。
トラムはフリーパスを買っていればいくらでも乗れるので、何度もヘルシンキ中央駅に戻りながら行動しました。
本場のサウナ体験!
実はフィンランドはサウナの発祥地ということで、せっかくなので体験してきました。
じぶんが行ったのは「Yrjönkatu swimming hall」という、中央に大きなプールのあるサウナ。もちろん写真NGなので、「Visit Finland.com」からのキャプチャを。
サウナは男性のみの日、女性のみの日と、曜日で入れる性別が決められています。それもそのはず、みんな真っ裸でプールを泳いでるという笑。この写真のように水着を着ている人もいるのですが、サウナは細菌発生を予防するため水着禁止なので、もうその流れでプールもマッパなわけですね。
プールがあるのは一階で、二階に上がれば両サイドに個室がズラッと並びます。一階で受付をして二階に上がり、スタッフにタオルとバスローブをもらって、個室に案内してもらいました。
個室といってもカーテンで仕切られて、簡易ベッドとテーブルがあるのみなのですが、好きなペースで休憩できるのがナイス。食事や飲み物も注文できるので、じぶんも相当長居してしまいました。ただ貴重品に関してはテーブルの引き出ししか鍵付きスペースがありません。この引き出しのおかげで、ちょっとしたトラブルになるのですが、後ほど。
この体験はこれぞ「Local things!」な感じで、観光客もいなくて、黒髪のじぶんは明らかに浮いた存在に。さすがに真っ裸でプールは出来ませんでした。平泳ぎとか落ち着かないわ。
サウナは、そんなに暑くない電気ストーブみたいな部屋があったり、80℃の部屋、90℃の部屋、と暑さレベルで分かれた薪サウナなどなど数種類ありました。
薪サウナでは暗黙のルールなのか、サウナが暑くなりすぎないように、バケツの水を薪にかける係みたいなのが決まってて、じぶんも観光客だとナメられちゃ困るってわけで、狙いすましてその役をゲットしましたよ。うん、通っぽい。
サウナにこもって、軽食とって、個室で寝転んで、またサウナ、たまにプール・・・と、めちゃ堪能してしまいました。
スッキリした後は近くの「NAUGHTY BRGR」というハンバーガー屋さんで夕食を。汗をかきまくった後だからか肉がうまい!
そんなこんなで「さて帰ろうかな」と時計を見るとあれ、時計がない!先ほどのサウナの個室で、テーブルの鍵付き引き出しの奥に入ってしまって、忘れてきてしまったのでした。
NAUGHTY BRGRまで遠回りして歩いてきたし、お店でもけっこう長居して、サウナを出てから2時間はたっています。時計はセイコーアストロン、これは望み薄かなとションボリしながらも、駄目元でサウナに戻ってみると・・・あっさり戻ってきました!次に個室に入ったお客さんがスタッフに届けてくれていたのです。フィンランド最高かよ。そりゃ世界平和度指数でも上位に来るわ。
快晴の週末
いよいよ帰国も間近になってきた週末は見事に晴れまして、こうなるとまた街の表情が変わります。サウスハーバーはマーケットで賑わっていました。この日まで晴れ間を見ることは少なかったので、余計に幸せに感じました。太陽の恵み感がハンパない。
マーケットで買い物をした後はランチで、ヘルシンキ大聖堂目の前の「Savotta」へ。
このサーモンとジャガイモの入ったクリームスープがすごく美味しいです。
お腹もいっぱいになったので、またしばらく歩き回ります。歩いていると上着を脱ぎたくなるくらいの陽気。
トラムに乗って「岩の教会」といわれる「テンペリアウキオ教会」に行ってみたり。
これまたトラムに乗って、美術館「HAM」へも足を運んでみたり。トーベヤンソンの壁画とか見れましたよ。ムーミンのイメージしかなかったので、ダイナミックな壁画にビックリしました。多才、多作な方だったんですね。
HAMはカフェも併設、ちょっとしたお土産も買えます。ムーミングッズがいっぱいありました。さすが。
霧のヘルシンキ
さて、いよいよ帰国の日、飛行機は夕方だったので午前中はゆっくり荷造りの予定で朝起きると・・・、なんと一面の霧!慌てて着替えてカメラを取っつかんで外へ出ます。
あんなに晴れて穏やかで暖かだったヘルシンキが前日ですよ。たった一日でこのサイレントヒル状態に笑。
霧は小一時間ほど歩いているとだんだんと晴れていきました。アパートに戻って荷造りをしている間にはまた快晴に。なんだかじぶんのために霧の景色を見せてくれたみたい、って勘違いしときます。
ヘルシンキでの最後の食事は「AlppiTori」というお店で。ローカルなオシャレカフェという感じで、またあのサーモンのクリームスープいただきました。
ミートボールにマッシュポテト、そしてなぜかラズベリーソースという組み合わせで、これが合うという不思議。
まとめ
友人たちには「ヘルシンキ?どこそれドイツ?」なんて言われながらも、じぶんもほとんど前情報なくやってきたわけですが、滞在期間の一週間もあっという間に過ぎていく充実ぶり。やっぱり旅は良いですね。
お酒が全く飲めないこともあって、ナイトライフのレポートがなくてすみません。それにしてもよく歩き、よく食べ、よく撮りました。ほんとうに盛りだくさんで、素晴らしい経験でした。
ヘルシンキはコンパクトな街なので、2.3日もあれば主要な観光スポットはカバーできます。日本でたとえると金沢みたいな感じでしょうか。サウナなどのローカル体験や、前回紹介したエストニアのタリンへの旅など組み合わせると、ちょっと人と違ったヨーロッパ旅行が味わえると思います。
コーヒーをテイクアウトして一日中、公園や港で過ごすみたいなことや、白夜も経験してみたいし、また行きたいな。
「Helsinki Secret」Webサイト : #HelsinkiSecret Residence
写真集「PERSONAL WORK」を出版しました。 http://usetsu.com