ガンの医者と精神科医から聞いたこと

どちらも実際に患者として診察室で医者から直で聞いたこと。

医者といっても考え方は様々であるとは思うが、SNSにいる「自称医者」の言葉より信頼がおけると思うし、

この情報化社会でも知らなかった「そうなん?」とビックリしたこともあるのでメモの代わりに書き留めておく。


まずは、ガンの医者。〇〇病院の〇〇科の医者と書くと容易に名前が分かってしまうので伏せるが、ガン治療の第一線にいる、俺の直腸がん手術をした人。

「ガンの手術って、どんなことするんですか?」に対し、
「今はこんな感じですね〜」と

この画像をパソコンで見せられた。
中央の、マジックハンドがたくさん生えてる機械が俺の身体を手術すると説明があった。
「白い巨塔」等の医療ドラマで出てくる「メス!」「汗!」とか無いんだ…
あまりに想像と違ったので、
「これ、先生(執刀医)は、どの人なんですか?」と聞くと
「一番右の人です」
「座って何してるんですか?」
「パソコンでこの機械を操作しています」
「あとの2人は何をするんですか?」
「見張りです」

毅然とした態度で「見張りです」と言われ、かなり診察室で笑ってしまった。

あとは…
・「大腸がん(直腸がん)の原因って何なんですか?」
→「欧米風の食事とタバコと酒です」

・「タバコはどういう風にガンの原因になるんスか?」
→「本数がどう、ニコチンがどう、タールがどう、というより、『葉っぱを紙で巻いたものに火を付けて吸う』という行為自体がガンだけではなく身体に良くないのです。アイコスをはじめとした電子タバコなどの身体への影響は現在(2021年だった)、まだ医学界ではハッキリとした見解(論文?)が出ていません」

・「やっぱアレすか?ガンの原因になるものランキング1位は、タバコですか?」
→「そうやって明確に順位を付けることはできないんですよ〜。とても健康に気を使って健康的とされる食生活をして酒やタバコを一切嗜まない人もガンになりますし。その逆で、タバコ、酒、荒れた食生活をしててもガンにならない人もいますし。その人の体質との組み合わせで何が悪いかは決まるので」
(要するに「体質ガチャ」なんだな、と思った)

・「ということは、大腸がん(直腸がん)の予防って結局、何ですか?」
→「数年に1回、大腸カメラ(内視鏡検査。肛門から胃カメラ的なやつを入れて中を見るやつ)をするのが一番、確実です。それしかないですね。そう、家族の方にも伝えてください」

・「ガンって遺伝するんですか?」
→「遺伝については医学界ではハッキリした見解(論文?)が出てないんですよ。皆さん遺伝を気にされますけどね。遺伝より、同じ家に住んで生活してれば食生活や嗜好が似てきますし、仮に18歳まで同じ家で生活したとして、食生活の好みを後から変えることは難しいんですよ。変わる人もいますけどね」

・「もしですよ、今の私はガン再発の可能性は1%以下って先生は言われましたが、もし、他の部位がガンになったとして、治療拒否して緩和ケアに入るってのはできるんですか?」
→「ああ〜…めんどくさいってことですね!(ハイ)いやぁ、できるにはできますけど、緩和ケアって思ってるより緩和してくれませんよ?うちには緩和ケアが無いのでそうなったら紹介状は書きますが。今はどこもいっぱいなんですよね…人手も足りてないみたいだし。仕事上、緩和ケア病棟内に入ることもあるんですが、患者さんたち、みんな痛そうでしたよ!苦しそうでした!」

・「医療ドラマで、現実の医療の世界を一番再現してるものは何ですか?」
→「私が見たドラマの中では『ER』ですね〜」


他にもあると思うけど忘れた。思い出したら追記します。


次は精神科医から聞いたこと。
街中にある心療内科から、閉鎖病棟に入るような重い症状の患者を診る人まで、いろんな精神科医から聞いたこと。

・精神科の病気にかかる人の多くが、最初は「睡眠障害」という診断をされる。既に他の病気を発症してる場合が殆どだが、睡眠障害という診断には患者自身も納得して素直に薬を飲む。

・例えば30歳の、成人した1人の人の人格を形成する要因として「親の教育」は実はほとんど影響しない。
5割が遺伝(親からの遺伝だけとは限らない)、4割が環境要因、残りの1割に「親の教育」が入ってるかどうか。
※補足
この「親の教育」とは「しつけ」レベルのこと。親の普段の態度・言動は環境要因に含まれる。

・発達障害の人の一部には昭和の根性論的な世界の方が生きやすく、能力を発揮できる。発達障害だけではなく、すべてを自分で考え自分で選んで生きてゆく世界の方が、生きづらく感じる人もいる。その選択に対しての考えすぎで精神科の病気になる人もいる。

・「清濁併せ呑む」ことができない人が精神病にならずに生きてゆけるのは社会に出るまで、長くても大学生までである。「正しさ」のみを基準とし、「社会の中のグレーな部分」を受け入れられず適当な対応ができない人が就職してからの社会生活を生きてゆくのはとても難しい。

・知覚能力(周りでどんなことが起こってるかを読む能力)と処理能力(周りで起こっている出来事に対応する能力)に大きな差がある場合、精神科の病気になりやすい。
(これは心理学的な内容なので、俺も聞いててよく分からなかった)

・インターネットの中で一番精神に悪い影響を及ぼすのはツイッターである(断言していた)。閉鎖病棟に入るような患者でもツイッターをきっぱりやめた人は明らかに症状が良くなる。ツイッター内の炎上、攻撃的な言葉を見て気分が落ち込む人は多いし、それらの攻撃的な言葉が自分に向けられたものであると錯覚する人もいる。



覚えているのは以上。



思い出したら追記するかも。


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