特定できたとしても

俺は妻のiPhoneに(妻から了承を得た上で)俺の指紋を1つ登録している。パスコードも知っている。
目的は「妻が解決できないiPhoneの不具合を修正するため」である。

指紋を登録してるのだから、
システム上、妻のLINEの内容も読むことができる。
妻は俺より先に寝るし、眠りは深い。

しかし、読まない。
俺にモラルがあるからではない。
自分に不都合な言葉が書いてあるからだ。
それは妻自身の言葉ではないこともある。
そう、俺は妻のスマホの中身を見た上で「読まない」という結論を下した。

また、妻は日記とスケジュール帳を兼ねるノートも持ってて、その置き場所も知っているのだが、
iPhoneと同じ過程を経た上で、読まない。

俺は精神障害を持っているということが大きいが、「穏やかに暮らす」ということを1番の目的にして生きている。
そのためには
1. 十分な睡眠
2. 精神を錯乱させる外的要因を避ける
この2つは欠かせない。


精神が安定している、健常な方であっても
2. の「精神が負のダメージを受けてしまう外的要因(情報)を避ける」
は、この現代、スマホを持っている限り、
また、ネットから離れて山の中で暮らすなどしない限り、
とても難しいと思う。

もし俺に親父がいて、普段は会話もしない親父のSNSやブログを特定したとして、
はじめは好奇心で見るかもしれない。
でもそのうち、嫌になってくるはずだ。

(でも、もし親父がグラビアアイドルに「おはよう御座います」とリプライを送ってたらスクショ撮って金の無心などをするかもしれない)


家族と同じく、リアル知人の場合でもそうでしょうね。
「リアル知人向け」にやってるSNSなら別だと思うけど、
人っていろんな面があるし、

ネットでは違う「面」を見せながらリアルとは違う発言をしてるかもしれない。

そういうの、読みたいとは俺は思わない。
リアルの関係に支障をきたしそう。


世の中の人が、どんな「理想の家庭像」「理想の夫婦像・恋人像」を描いてるのか、それは人それぞれだと思うんだけど、

関係が「家族」に近ければ近いほど、
「何でも言い合える」
という条件は、俺の場合は求めなくなります。

「性に関すること」を最も話しにくいのが家族間、というのに似てる。


同様に「話題」も相手との関係性によって自然と変わる。


俺は偶然、「インターネットが無い時代」を知ってる世代だから
そう思うのかもしれないけど、

情報が簡単に手に入るようになって、その情報量も莫大になって、
その情報も真偽は怪しく、
その情報が自分に「負の感情」を抱かせ、リアルの生活にも支障をきたす可能性がある今、

情報の取捨選択はしますよ。


当たり前のことだけど、情報が全て自分に対してプラスになるものではない。

「知りたくなかった」という経験をインターネットでしてる人、たくさんいるのではないですかね。

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