分かったフリをしながら生きてる人たち

日記的な。

家に妻と俺しかいなかったので「焼肉を食べに行こう」という話になった。
20代前半の男子2人を連れて焼肉などに行けばかなりの高額になる。
だから今が焼肉チャンス。

だが、焼肉屋は90分待ちだったので諦めた。
妻が「今日は父の日だから多かったのかも」と言った。
今日は父の日であったことを初めて知った。

ラーメンに頭を切り替えた。
いつも混んでるラーメン屋は店の外から分かるくらいガラガラだった。
「父の日にラーメンを食わされるお父さん…」と思いながらラーメン屋に入った。
ラーメンは美味かったです。


車中、妻の話を聞いていた。
妻は中学校の国語の教師をしている。58歳だからベテランである。

妻からはよく「急激な国語力の衰え」の話を聞く。
スマホが普及して第一に打撃を受ける教科が国語であろうことは素人の俺にも想像がつく。

中1の初の定期考査が先週終わった。その採点を昨日、家でしていた。
「過去、こんなに日本語が分かってない人たちを見たことがない」
と言っていた。

「もう、どこをどう読んだら解答欄にその言葉が入るの?何故こんなに言葉が分かってないの?何故こんなに、言葉を分かったフリをしながら生きることができるの?」
と言っていて、俺は

「言葉が分かってないのに言葉が分かっているフリをしながら、平然と生きてる人たち」
というのが可笑しくて横でゲラゲラ笑ってしまった。

その「言葉が分かっているフリをしながら平然と生きてる人たち」には俺も含まれる。

こういうのは難しい顔して解決策を考えても仕方ない。今さら人類はスマホを捨てることはできないだろう。
どうにかなるんじゃないの?と無責任に笑ってた方が精神的にも良い。
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