「理解のある彼くん」の大罪・精神病者の性格の悪さ

このページを開いた方の中で、ツイッターのような短文しか読めない方は次の数行だけでも読んでほしい。

  1. 精神病は「自分に合う薬が見つかる」まで解決しない。

  2. 真の「理解のある彼くん」とは精神病者を精神科に入院させることができる人である。それ以外は勃起した陰茎である。陰茎を持たない場合は何らかの下心がある。


このnoteは精神病、及び精神病者の関係者向けに書く。
(精神疾患・精神障害は厳密に言うと違うのだが、「精神病」という呼称に統一する)

俺は双極性障害(躁うつ病)を持病として持っている。この病気は「現代の医学では完治(寛解)することはない」と医師に言われている。一般常識としてウィキペディアにもそう書いている。
故に、治ることがないので精神障害に分類される。


この約6年間は双極性障害がとても落ち着いている。
外的要因に振り回されたり、季節(俺の場合は9月末〜10月中旬)によって調子を崩すこともあるが、それを除けば激しい鬱や激しい躁になることは無い。
病気になってから、いや、今まで生きてきた中で今が一番幸せである、と言い切れる。


何故この良い状態に辿り着いたか。
それは自分に合う薬(デパケンR)が見つかったからだ。


30歳頃、うつ病を発症→32歳で心療内科を受診→36歳、ある大学病院精神科の入院中に処方された「アナフラニール」により躁うつ病にレベルアップ(「躁うつ病である」と診断されたのは43歳の時)→躁うつ病に変わっていたのにうつ病の薬を飲み続けていたので病状は悪化→38歳で無職に→更に悪化し、家の中で暴れ、妻の判断で閉鎖病棟に措置入院(強制入院)になる→その入院中の主治医が「コイツはうつ病ではなく躁うつ病である」という判断をし、デパケンRを処方(この時43歳)→劇的に病状が改善→デパケンRを中心とした「自分に合う薬セット」に辿り着いたのが47歳→今に至る。

つまり発病してから自分に合う薬に合うまで13年、現在の、自分を安定させている薬のセットに辿り着くまで17年かかっている。

長いですね。長いね。
13年とか17年とか言われると途方に暮れるでしょう。

でもそれは俺の場合であって、他の人は短い期間で自分に合う薬が見つかるかもしれない。

俺は精神病で苦しんでる人の苦しさがめっちゃ分かる。分かる故に最初に書いた結論をもう1回、厳しく書くが、

貴方が現在、精神病で苦しんでるのであれば、
「自分に合う薬」を見つける。そのために今の主治医を疑う。今の主治医が処方してくれてる薬が本当に自分に合っているのか疑う。他の病院の精神科医にセカンドオピニオンを求める。入院治療が必要な場合もある。

そこにしか、その「自分に合う薬を見つける」しか解決方法は無い。
他の物事、他の人に解決方法を求めてはダメです。


精神病患者には、大きな落とし穴がある。

精神病に理解の無い人から「考え方を変えたら治るんじゃないのか?」「怠けてるんじゃないのか?」等と言われると腹が立つだろう。
分かる。精神病は理解されない。

しかし、
精神病である本人が「自分の、ものの考え方に問題があるのではないか?」「自分は怠けているとは思いたくないが、努力すべき改善点はあるんじゃないか?」…という思考に陥ることが、ある。

それが落とし穴です。

俺も自己啓発本やスピリチュアル系の本を読んだり、高額なスピリチュアル系のカウンセリングを受けたこともある。

治らないですよ。そういうものでは。
何故なら、自己啓発等の「考え方を変えてみよう」系のものは全て、
「病気ではない、健康な人が更に元気になるために」作られているからです。
J-POPの「応援ソング」と同じ。
病んでる時に応援ソングとか聴きたくないでしょう。

そういう自己啓発等は、病気の人が手を出すと、更にオカシクなるんですよ。

自己啓発等の大げさな傾きをしなくとも「自分に問題があるのでは?」という思考になることはあると思う。

そんな落とし穴にハマることなく、「医療のみ」を信じて、自分に合う薬を見つけるための「努力」をするしかないのです。


努力。

できないよね、努力。
努力できない状態に陥っているのが精神病だからね。


俺は題名にした「理解のある彼くん」が何なのか、実は知らない。
ネットミーム、もしくはネットスラングなのか?

そもそも「メンヘラ」という言葉の意味が掴めていない。メンヘラってのは精神病患者のことを言ってるのか?それとも精神病の診断は受けてない、精神病っぽい女性のこと?ナニ?分からん。

勝手に想像するが、「理解のある彼くん」というのは、精神病者に対して「君のことは僕が理解しているよ」と理解を示してくれる人のことか?

よく分からんが、そういう、精神病者に対しての理解者であることだとして、

邪悪ですよ。そういうのは。
オマエは医療従事者か?違うだろう?
なぜ邪悪か。治せないから。精神病者が抱える根本の問題を解決できないから。

別にそれが男性でも女性でも構わないが、
精神病者に対して「なんとかしたい」という下心のない気持ちがあるのならば、

病院に付き添ってあげてくれ。1つの病院、1人の精神科医では解決はまずできないから、セカンドオピニオンを求めて、他の病院にも付き添ってあげてくれ。
場合によっては入院治療できるよう、その人の保護者に責任を持ってお願いしてくれ。

精神病者は脳という臓器が機能できていないから、
複数の病院に行くなどの「努力」ができないんだ。

理解があるのなら、その「努力」の手助けをしてあげてくれ。

それをしない「自称 理解者」は、何らかの下心がある。
男であれば、勃起している。薄っすらと勃起している。


ネットで「オタクに優しいギャル」という言葉も見るが(そんなのはいないが)、
「オタクに優しいギャル」より「理解のある彼くん」の方がタチが悪いと思っている。

理解のある彼くん、「自称 理解者」は本来は医者しかできない医療行為をやろうとしてくるからだ。
「その場限りの慰め」という名の。
だから題名に「大罪」と書いた。


言っておくが、精神病者は性格悪いからな?厄介だからな?
精神病者に関わってもいいこと無いぞ?場合によっては死ぬぞ?

障害者を「障がい者」と表記する運動?があるのか、「障がい者」という文字をよく見る。

「害はない」と言いたいのかな。

障害者には「害がある」ですよ。
具体的にはその性格に害がある。

「生まれてからずっと美人の人は性格が良い。何故なら酷い対応をされることがないから。性格が歪む状況に置かれないから」
みたいなことを聞いたことがあるだろう。

その反対だよ。障害者は。身体障害者も精神障害者も。

障害ゆえに酷い対応を受けるから、性格がどんどん歪む。

その性格が歪んだ障害者に覚悟を持って近づいてるのか?
場合によっては死ぬぞ。


協力者がいるのかいないのか、この差は大きいけども、なんとか精神病者が「自分に合う薬を求める治療」を始めたとして、

歯医者のようにすぐには効果は出ないから。
長い時間がかかる。

なので時間を、心を紛らわせるものが必要になってくる。

それは人によっては本だったり、映画だったり、音楽だったり、「推し」だったりするでしょう。

それは病気を持たない健常者も同じ。

労働を心の底から楽しめる人は別として。

人生には「紛らわせ」が必要。

ただ、特に精神病者はその「紛らわせ」に解決を求めてはいけない。
何故なら、医療しか解決できないから。

紛らわせるだけのものに頼ってもそれは依存でしかないし、解決はしない。


ここまで書いて「んなこたぁ、分かってるよ!」という、苦しみの渦中にいる人の声が聞こえる。

かつて俺もその苦しみの渦中にいたから。

偉そうに「医学しか解決しない」などと書いているが、17年もかけて「流れで」そうなっただけであるし。

ただ、時間はかかったとしても、有るんですよ。存在してるんです。

精神病で苦しんでる貴方の苦しみを取り除くことをできる薬が。
まだ見つけてないだけで。


最後に。
「自分に合う薬」が見つかってそれを飲んでも、「酒を飲み過ぎてる人」には効きません。

全ての薬は肝臓で分解して効く仕組みになっており、酒を飲むと肝臓の薬を分解する能力が失われるからです。

ちなみに俺は酒が全く飲めない体質です。
(3286文字)

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