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ゼロから始めるボカロP

これはEventHub Advent Calendar 2022 の22日目の記事です。
昨日は弊社の日比さんの「育休復帰から1年:ウェビナーの課題とワーママの課題に取り組む」でした!こちらもぜひ!

こんにちは

皆様こんにちは。EventHubでエンジニアをしている大坪と申します。
普段はフルサイクルエンジニアとしてプロダクトのコードを書いていますが趣味で音楽をチラッとかじってます。

ボカロPしてますか?

突然失礼しました。

なんかミスタープロ野球のようなセリフですが、改めて。

「ボカロPしてますか?」

おそらくこの記事を読んでくださっている多くの人がボカロPに興味ない(もしくは知らない)と思います。

ボカロというのは新しいダイエットの手法ではなく、ボーカロイドというメロディと歌詞を打ち込むと勝手に歌ってくれるパソコンソフトの総称です。

ボカロPというのはボカロプロデューサー、つまりボーカロイドを用いた楽曲を作成しリリースする人のことを表します。

「えっ?そんなことしているアーティスト知らないよ?」と思う人もいるかもしれませんが、「Lemon」「KICK BACK」などで有名な米津玄師さんや、「夜に駆ける」(YOASOBI)のAyaseさんが実はボカロP出身だったりします。

ちなみにボカロPになるために何か資格や試験は必要ありません。強いて言えば、ボーカロイドのソフトを買うくらいでしょう。
無料のもあります。)

なので、私大坪も紛れもなくボカロPだったりします。(名乗るのは自由!)
あとボカロPは多くの場合一人で曲を仕上げきることができます。
仲間を集めてバンドを組むのもめちゃくちゃ楽しいですが、忙しい社会人、そんな時間もないと思うので、こうやって手軽に音楽に触れられるのはよいことだと思います。

今回はこのアドベントカレンダーの機会をお借りして、ボーカロイドを用いた曲をワンコーラス(曲の冒頭から1番のサビまで)、1日かけて(約6時間くらい)簡単に作成していく、作曲実践note記事を執筆しようと思います。

作成過程で何を考えているか、1日という限られた時間の中どういったところで手を抜いているのかをつらつらと書いていこうと思います。


こんなイラストもある「いらすとや」すごい


あらかじめ期待値を下げておきます🙇

ワンコーラス(曲の冒頭から1番のサビまで)を1日で作るのが世間的に早いか遅いかはわかりません。
もっと早い人もたくさんいらっしゃるし、もっと時間をかける人もいらっしゃいます。

早いか遅いかはわかりませんが、個人的には6時間で作ったものを人様に公開する気にはなりません。残念ながらそれくらいクオリティが落ちます。
(かといって時間をかけてもクオリティが上がらないのもまたコレ悲しいのですが…)

6時間で簡単なマスタリング含め、それなりの仕上がりにするため打ち込み速度短縮を図り、かなりフレーズのコピペを多用します。
全体的に展開の薄い味気ない曲だなぁ…。と感じられる方もきっと多いでしょうがここら辺が理由だったりします。

あまりにも面白味がないので、通常であればここから試行錯誤の旅が始まるわけです。
(文章を書く時も一気に書き上げてから色々推敲すると思います。それと一緒です。今回は一気に書き上げた文書をそのままお見せする感じです。)

以上が理解できた人だけにこの先を読むことを許可します。😤

注意

残念ながらこの記事ではあまりDTM/DAWソフトの操作方法については解説しません。DTM/DAWソフトはいろんな種類があって網羅できないからです。

DTMソフトって何?という人向けに軽く説明すると、パソコンを使って曲を作るための打ち込みソフトのことです。
ちなみに私は本記事執筆の際にはBandLabという無料のDAWソフトを使ってます。無料なのでおすすめです。

また、細かい音楽理論とかスケールの解説とかマスタリングの類のこともこの記事ではあまり取り上げません。
残念ながら私が説明できるほど理解してないからです。

今回は曲のイメージづくりから簡単にマスタリングしたワンコーラスの2mix(すべての楽器の音を重ねた完成品)を吐き出すまでを対象にすることとします。

はじめの一歩

さて、めちゃくちゃ期待値コントロールをしたところで。

さぁ。はじめの一歩ですよ!

はじめの一歩はとりあえずコード進行をあっさり決めて、曲の軸になりそうなキーフレーズを決めるところから始めましょう!

コード

コード進行は曲の雰囲気、展開を大きく左右するものなのでできれば慎重に決めたいところですが、今回はサクサク曲を作っていきたいため、あまり変わったコード進行は使わず、Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ進行、俗にいう小室進行を使うこととします!

名前の通り、音楽プロデューサーの小室哲哉さんがよく使うコード進行ですが、幅広いJPOPに利用されているコード進行です。


小室進行を使っている曲だと、「Get Wild」なんかはまさに小室進行の鉄板みたいな曲だと思います。

↓こういう感じのコード進行です。

明確に暗い雰囲気でもないけど、どこか哀愁のあるようなロックにもポップスにも使い勝手のいいコード進行です。
今回の曲作りではこちらのコードを使うことにします!

キーフレーズ

さて、コード進行も決まったところで、コード含めたキーフレーズを作っていきましょう!
今回の作曲ではコピペ作曲なので、基本的にここで作るキーフレーズを使いまわしてワンコーラス仕上げるので、キャッチでポップで独創的なものにしないといけません気合入れていきましょう!

まずは、DTMソフトを開いて適当なピアノ音源を選択します。
もちろん、ギター等ある程度コードが弾ける楽器の方がいい人はそれでもOKですよ!
左手でコード弾いて、それに右手を合わせる形で弾いていきます。

小室進行は「Am→F→G→C」Cメジャーでコード進行すると鍵盤の黒いところ(黒鍵)を触らず白いところ(白鍵)を弾くだけで、それっぽいメロディーが弾ける(専門的にはCメジャースケールと言ったりします)ので、まずはコード進行「Am→F→G→C」に合わせながら鍵盤の白いところを適当に弾いていきます。

多少リズムがずれてしまっている感じになっていますが、どうせ後で直すのでかまわず弾いてしまいましょう!

ちなみに、DTMなどの打ち込みで作曲をする分にはそこまで楽器のうまさはいらないと思ってます。鍵盤を使わずマウスだけで作る人もいますからね。

さて、何となくそれっぽいフレーズが浮かんできましたね。
どうでしょうか?

いい感じではありますが、このままだとなんとなく味気ないので2か所ほど変更します。

  • コードを2度(基準の音から半音も加えて2音)下げる

  • 左手(和音)を分散コード(擬音で表すと「ジャーン」ではなく「タラララ~ン」みたいなイメージ)にする

やってみましょう。

ちょっとそれっぽくなってきましたね。

ただキャッチ―なボカロ曲としては、これだとまだ面白味がないので、もうちょっとだけ変化を加えていきます。

リリースカットピアノを使っちゃおう!

まず、変えたいのは右手のメロディーフレーズです。
流れるようなピアノソロ曲ならこれでもよさそうですが、ちょっと今回はボカロ曲特融の軽快さを出したいなと思ったので、思い切ってピアノの音色を「リリースカットピアノ」に変更してみようと思います。

「リリースカットピアノ」とは文字通り、「リリース」を「カット」したピアノです。「リリース」とは鍵盤から指が離れたときに残る余韻のことで、その余韻をバッサリ機械的にカットしてしまった音のことをリリースカット
と言います。

ピアノの音の出るシンセでリリースを最低までさげた図



例えば先ほどのフレーズをリリースカットピアノで弾いてみると….。
※先ほどより音がうるさいかもです。

こんなちょっとマヌケな感じになってしまいます。

DTMのお作法的にはこういった演奏は「非現実」的な演奏になってしまうので、「生音」を意識した打ち込みではご法度なのですが、近年は多くのヒットチューンでこのリリースカットピアノが多用され爆裂に流行って一世を風靡しているので流行に乗るべくとりあえず使っていこうと思います。

リリースカットピアノの演奏では「音価」が非常に重要になります。音価とは音の長さのことです。
マウスを使って先ほど演奏した右手のフレーズにアレンジを加えていきます。

音価を短く機械的なフレーズへ

とりあえず青枠で囲ってみた個所あたりは音価を極端に短くしたり、細かく旋律を上下に動かすことで到底人が弾くことのできない謎フレーズに仕上げてみました。

いかがでしょうか?だいぶ印象が変わりましたね。
ついでに左手もリリースカットピアノに合いそうな感じに変えてしまいましょう。

一からリリースカットピアノに合いそうなフレーズを弾いてもよいですが、ここでは時間短縮のためにアルペジエーターを使ってしまいます。
アルペジエータ―とは単音・和音を分散和音に変えてくれる便利ツールです。(擬音で表すとジャーンをパラリラパラリラに変えてくれるイメージ)

アルペジエーターの設定。↑は1/16音符で2オクターブ動くコードを分散和音として奏でます

かなり印象変わりましたね!
好みはわかれそうですが、かなり機械的なフレーズができました。
キーフレーズ作りはこれでOKです。

曲の構成を考える

突然ですが、皆さん。
「ギターソロ不要論争」というのをご存じでしょうか?

本当に「若者」がギターソロをスキップしてしまうかについては、Tweetしていた高野さんもご自身のnoteでやや語弊のある表現とおっしゃってましたが、サブスク全盛期の現代では曲の冒頭でスキップされないようにしてあげることが重要という解釈は曲作り全般通じそうです。

そこで、ワンコーラスなら次のような曲の構成にするとよいのではないかと勝手に思ってます。
(もちろんこのパターンで世のすべての曲が作られてしまうのはあまりにもつまらないので嫌ですが…。)

  • 頭サビ

    • サビと同じ内容をオケの音数を減らしてボーカルを際立たせる

    • 曲の核となることを歌詞で歌っちゃう。納得感が違う。たぶん重要。

  • イントロ

    • サビのコード進行をそのままなぞる

    • キャッチーなメロディー(リフ)を意識。重要

  • Aメロ

    • 音数の抜いたオケと動きの少ないボーカルでサクサクと

    • サビへの駆け上がりをここでも意識しておく

  • Bメロ

    • 同上。ただ変化をつけるべし。

    • 存在しない曲も最近増えてきた。

  • サビ

    • 転調したり、オケを増やしたりとにかく盛り上がることをやってみる

という勝手なとんでも理論に従ってまずは「頭サビ~イントロ」まで作ります。

最初の30秒がサブスクでは重要!!!ということなのでここは一番気合入れて作ります。

逆に言えば今回は時間がないので、残りのAメロ・Bメロ・サビ・アウトロは随所で作ったサウンドをコピペして作っていきます。

頭サビ~イントロ

ドラムキットの打ち込み

先程弾いたキーフレーズにドラムキットを含めて冒頭~16小節を打ち込んでいきます。(BPM140でだいたいこれで30秒)

ドラムに関しては頭サビでは抑えめにしたいので、キック🦵とクラップ(拍手👏)で打ち込んでいきます。
(擬音で表すとドッパッ・ドッパッのイメージ)

冒頭から4小節過ぎたあたりで、キックを4つ打ちに切り替えることでイントロに向かう疾走感を出していきます。
(擬音で表すとドッドッドッドッ・ドッドッドッドッのイメージ)

8小節で頭サビは終わり、ブレイク(リズムを切って他の楽器を際立たせる)を入れてそこからイントロとなります。
イントロからは、クラップに変わってスネア・ハイハットを入れ、よくありがちなリズムを刻みます。
(擬音で表すとドッツーチャンドン・ドッツーチャンドンのイメージ。もうよくわからないですねw)

ベースの打ち込み

さて、ドラムが打ち込めたので次はベースです。
音数を調整したいので、ベースは頭サビには入れず、イントロから入れることにします。

ドラムとべースを打ち込むとだいぶ曲っぽくなりますよ。

今回打ち込んだベースは時間がないのでコードのルート音だけ(今回だとソ→ミ♭→ファ→シ♭)をなぞる単純なものにしました。

ただそれだとあまりにも味気ないので、ドラムのキックにセンドを挿入して浅めのサイドチェーンダッキングをさせています。

サイドチェーンダッキングとは主にドラムのキック(ドッドッっていう音)に合わせてベースの音量を下げてあげることで、キックを前に出してリズムを強調させ、うなるようなベース音を作る手法です。
(擬音で表現すると「ゥブォンブォン」って感じのベースです。)

サイドチェーンでキックの音をセンドして、ベースをダッキングしている

ベースが入ることでグルーブ感というか、なんか曲作っているなぁー感が増してきたのではないでしょうか?

シンセリードとプラック

さて、いよいよ大詰めです。
イントロでボーカルの代わりとなる印象的なシンセサウンドを作っていくことにします。

そのままピアノサウンドでもおしゃれでかっこいいとは思うのですが、頭サビとの音数の差が生まれにくい状況なので思い切ってバリバリなエレクトロポップなサウンドに仕上げたいと思います。

ピアノの主旋律の1オクターブ上Rave系のノコギリ派シンセで同じメロディーを弾きます。時間がもったいないのでコピペしてください。

主旋律の1オクターブ上で弾くことで、Rave系のバリバリEDMやってます!!!!!パリピ!!!!みたいなサウンドになりすぎず、程よいシンセ感を出せると勝手に思ってます。

加えて何となく音に厚みが足りない感じがしたので、今回はさらに左右にディレイ(山びこみたいな遅れてやってくる残響音)サウンドが動くプラック(弦をはじいたような歯切れのよい音)を入れてます。

主旋律のピアノと重ねてみるとこんな感じ。

うーん!ちょっとダサいですが一気にエレクトリカルポップな感じになりましたね。
(ちなみにエレクトリカルポップが何かわかってません)

キラキラ成分

どことなく煌びやかで可愛い雰囲気を曲に持たせたい場合、いわゆるキラキラ成分(高音域)が重要になってきます。

キラキラの代表格がいわゆるベルサウンドです。
ベルサウンドの定番パターンはボーカルと同じフレーズを高音で奏で、ボーカルにキラキラ感を追加させてあげる形なので、今回は頭サビはこれから入れるボーカルのメロディラインイントロは先ほど作ったシンセリードをコピペしました。

(後々聞くとシンセリードをコピペしたのは大失敗でした。役割の同じ音が重なりすぎているので、完全に無駄な音と化してます。
一度作ってから、こういう推敲の旅が尽きないのも作曲の面白いところですね。😿)


白玉楽器

先程まで作ったサウンドを重ねて、イントロを通して聞いてみると、なんかまだ頭サビからイントロに入っている感(盛り上がっている感)がなかったので、さらに白玉(なが~い音で奏でること)ストリングス(バイオリン等の弦楽器)とついでにハープを追加してみました。

個人的には結構激しく動くストリングスが好きですが、今回はいろんな楽器があっちゃこっちゃ動くので、ひたすら全音(ずっと同じ音)を流してすべてを包み込むようなサウンドにしてます。

時間がないのでハープの音はピアノの左手の旋律をコピペします。マジで手抜きです…。


ギター

今回はピアノとシンセリード中心なのでギターパワーコード(擬音で表現するとジャーンジャカジャカ)を弾くのみです。

全く同じフレーズを左右で弾き分けることでステレオ感を出します。

また、イントロの駆け上がりのところを印象付けさせたいのでフィードバック音っぽいハーモニクスを入れてます。(擬音で表現するとキューイ~ンっていうやつ)


FX

FXサウンド(効果音)を入れて曲にメリハリを入れます。
ホワイトノイズ系のスゥイープサウンド(擬音で表すとシュ~↑↑↑)にドーン~というヒットサウンドを入れてみました。
この二つは音階を持たず、曲の邪魔になりにくいので、どのジャンルでもある程度幅広く使える気がします。一家に一台あってもよさそうです。


おめでとう!頭サビ~イントロまでが完成したよ!

ということで、ここまでの音を重ねていくと次のような16小節が出来上がりました。
ちょうど30秒サブスク全盛期でも飽きられずスキップもされないちょうどよい長さではないでしょうか?

頭サビ~イントロでだいぶ曲の雰囲気を印象付けることができているような気がします。たぶん。

Aメロ・Bメロ

Aメロ・Bメロも本来ならちゃんと作りたいですが、残念ながらここまでの作業でおよそ半分以上(4時間くらい)使ってしまったので、各所で作ったサウンドをひたすらコピペをしまくって作っていきます。

まずはAメロ

Aメロは音数を少なくしたサビという感じでサクッと作っていきます。

先程上にも書いたと思いますが、ドラム・ベースが入るとほぼ曲としての屋台骨が出来上がるので、ここはシンプルにドラムとベース、気持ち程度にピアノでコードをなぞってあげる感じです。

もちろん。すべてのフレーズはコピペで作ります。できるだけシンプルに..。

もうこれでいいやw (投げやり)

Bメロ

次にBメロです。
Bメロはちょっと展開が欲しいので悩みどころですが、今回は大きく2つの作戦を組み合わせてできるだけ最小の工数で作り切ります。

  • ベースラインを変えることでコード進行を変えてしまう

  • ピアノの旋律を程よく跳ねさせてAメロとは違う印象を与える

まず、先に下のBメロ音源を聞いてもらえればと思うのですが、Aメロで流れているピアノの旋律から変化が実はありません。意識して聞くとわかると思います。

ただ、ベースの進行が変わってます。
コードを表記すると、小室進行(Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)からⅣ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅰという上昇進行に変化させてます。
同じ旋律を弾いていても曲の印象が変わったかと思います。
Bメロで無理やり曲調を変えたかったので採用してみました。

ただし、多少ベースのコード進行を変えたからといって、ただピアノの旋律をコピペするだけでは、完全に同じピアノの旋律ということがバレてしまうのでさらにもう二工夫してピアノの旋律を程よく跳ねさせます。

  • 冒頭一拍目を抜くことで展開を作る

    • 小学校の音楽の授業でいうところの「ウン」を最初に入れた感じ

    • 「おや?」というちょっとズッコケ感がでるので、そのあとのBメロがより駆け上がる印象

  • 1オクターブ低い同じ旋律を若干遅らせる形で重ねる

    • オクターブディレイエフェクト(山びこの声が低くなって返ってくる感じ)の効果を擬似

みたいな手抜き手法を使ってそれっぽく作っていきます。
本来ならBメロはもっとこだわりたいですが時間がないので仕方ないですね。(言い訳)


サビ

サビは取り立ててお話しすることのないくらいイントロをコピって作ってます。

強いて言えば、サビ途中で全音(+2)の転調させている(半音も含めて基準音から2個上の音に全部の音をスライドさせる)点でしょうか。
特にメロディラインを工夫した転調でもないので、MT車のシフトチェンジのクラッチをいい加減にやったときのようなおっとっと感が多少出てます
ただ、8小節という短い繰り返しなのでおっとっと感がそこまで気になる感じにもなっていません。
(あまりにも味気ない転調なので、後々作ってからメロディラインくらい変えればよかったなと後悔してます。)

ということでカラオケバージョンの完成!

お疲れさまでした~!

サビも含めるとこんな感じに仕上がりました。
特にAメロ・Bメロ・サビはほぼコピペでしたがそれっぽく仕上がっているのではないでしょうか?

ボーカルの打ち込み

さて、あとちょっとです!!!
皆さん、そろそろ飽きてきたころだと思うので手短に…。

ボーカルは言わずもがな、ボーカロイドを使って歌を入れていきます。

ちなみに私は作詞ができません。
今回は作詞家さんにお願いする時間もないので、適当にぎっくり腰になったときの私のツラいエピソードで歌詞を作ってしまいます。

また、サビだけハモリを入れます。ハモリがあったほうが盛り上がります。

ハモリは3度下(基準音から半音も数えて3つ下の音)をなぞるようにしてます。
ただ、個人的にはハモリであまりにも旋律の上下があると響きが崩れる気がするのでなるべくお経っぽくなるよう音がぶつからない範囲で前の音を続けるように作ります。

ハモリは3度下を基準にあまり動かさずお経を作るイメージ

ハモリと合わせてこんな感じの歌声になりました!

歌詞がひどすぎる…。

完成!!!

ボーカルも先ほどのカラオケバージョンに無事重ねることができれば完成です。

なんかそれっぽい歌詞の字幕を合わせたような動画を作ればあなたも立派なボカロPです。

いかがでしたか?

ここまで挫折せず読んでくださった皆様。
本当にありがとうございました。🙏

いかがでしたか?
作曲というと何となくハードルが上がる感じがしますが、読んでみて結構簡単に作れる印象に変わりませんか?

それっぽいキーフレーズさえ浮かべば、ほぼコピペで作っていくことで、それっぽくできるということがお分かりいただけたのではないかと思います。

もちろん、多くのボカロP、もとい作曲家の皆様はここから涙ぐましい推敲を重ねる作業をしていらっしゃるわけですが、もはやそれができればもうプロだと私は思ってます。ちなみに私はできません。

この記事で少しでも音楽の世界に興味が出てくる人が増えてくだされば幸いです。

(今年も会社のアドベントカレンダー、技術ネタを書かなかった…。すみません。年末年始、個人ブログで書くのでよろしくお願いします。)

最後に

EventHubでは採用強化中です!
シリーズAの資金調達を受けて
、採用活動を強化していますので、お気軽にご連絡ください!!

次の23日目の記事は、岩崎さんです!
お楽しみに!

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