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菱田春草と画壇の挑戦者たち

本日はこちら、京都伊勢丹美術館えきの『菱田春草と画壇の挑戦者たち』
会期ギリギリに滑り込みで、見てきた。
解説を読み、菱田春草が36歳で亡くなっている事を知る。35歳の私と変わらん歳で亡くなっているのはショックだったけど、それ以上にそこまで長くない生涯で日本の美術史に名を刻んでいるのは凄い。

初期は雅邦の影響受けまくりだけど、大観と一緒に新しい事に取り組んで、作品が変化していく様は展示全体を通して学べた。
私は晩期の朦朧体を活かした作品が好きだな。
ポスターとかに使われている朝之牡丹が花の儚さがあって好きだな。
展示全体を通じて、大観の影響力半端ないなと改めて実感。
東京画壇も掘り深めると面白いわ。

今回の展示、作品の解説と所々に小話が紹介されてて、切れて火鉢をぶつけた話が血気盛んすぎて面白かった。


【この一作】西郷孤月 月下飛鷺
春草じゃないんかい!って感じだけど、今回この作品に一番惹かれた。
湖面スレスレを飛んでる白鷺と未来への期待を表すような木から漏れる月光。
それらを覆うような闇夜。闇夜も真っ暗じゃなくて、葉の緑を反映したような深緑や紺が混じってて、孤月の不安を表しているようだった。
作品全体から孤独と不安を感じた。
闇夜の色合いと構図が好き。

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