ずっと好き5
握手会以降、俺は仕事に勤しんでいた
後輩の岩田君も独り立ちし始め、彼もバタバタとしていた
あの時、麻衣との関係を話したがいつも通りのテンションで接してもくれた
岩「あ、○○さん」
○「んー?」
岩「今日終わったら時間あります?」
○「あるよ?」
岩「上手いもんじゃの店見つけたんですよ」
○「もんじゃかー」
岩「なんかあるんすか?」
○「作ったことないんだよね...」
岩「大丈夫ですよ?自分が作れますから」
○「食べる専門になるよ?俺」
岩「問題ないです、それじゃあ終わったら行きましょう」
仕事後の予定が決まった
仕事が終わり、岩田君と合流してお店に行くとなんか見たことがある
○「岩田君、ここって...」
岩「気が付きました?今やってるドラマのです」
店に入るとなんというかレトロな感じで心地よい店
?「いらっしゃいませー」
岩「あっこんにちは女将さん、2人なんですけど...」
女将「こちらにどうぞ」
通されたテーブル席である事に気がつく
○「岩田君この席...」
岩「はい、まいやんが座った位置というかほぼですね」
女将「こちらの人も乃木坂ちゃんのファン?ってよく見ると目元が麻衣ちゃんに似てるわね?」
○「そ、そうですか?」
女将「うん、似てる
飲み物は?」
岩「ビールでいいですよね?」
○「いいよ」
岩「ビール2つとあのもんじゃで」
女将「はーい」
女将さんが奥へ
岩「女将さん鋭いっすね?」
○「ちょっとびっくり...」
ビールともんじゃが来て、乾杯をし岩田君がもんじゃを作り始めた
○「うまいもんだね」
岩「前に来た時女将さんに教えて貰いましたから」
女将「センスあるわよ...えっとお名前いい?」
岩「岩田っていいます」
女将「岩ちゃんはセンスあるのよ」
岩「なんか嬉しいです」
女将「あなたは?」
○「えっ?あー白石といいます」
女将「あら?麻衣ちゃんと同じ苗字」
○「偶然ですよ、偶然…」
ビールを飲みながらもんじゃを食べる
意外とハマった
平日とあってお客さんは俺達2人だけなので女将さんとも会話をして、気がつくと仲良くなった
時間を見ると19時半、もう1時間ちょっといた
岩「○○さん、まだ食べれます?」
○「まだ食べれるよ?」
岩「じゃあお好み焼きも食べましょう、お好み焼きくださーい」
女「はーい」
女将さんがお好み焼きを持ってきた時に来店が...
ガラガラ
?「すみませーん」
女将「いらっしゃいませー」
?「2人なんですけど...」
何やら女将さんが楽しそうにしていた
岩「なんか女将さんテンション高いですね?」
○「常連さんとかなんじゃない?」
すると
?「やっぱり落ち着く場所や〜」
?「ちょっとさゆりん...」
岩「あっ...」
岩田君の驚いた顔で後ろを振り向くと...
松「あー麻衣ちゃんのお兄さんやー」
橋「あっホントだ」
○「...誰でしたっけ?」
岩「ちょっと○○さん!さゆりんこと松村沙友理ちゃんとななみんこと橋本奈々未さんですよ?」
橋「1度会ってるのに忘れられてるなんてね?」
松「ほんまやで...」
女将「あれ?2人とも知り合いなの?」
橋「知り合いというか、しーちゃんの従兄です」
女将「あら?さっき違うって...」
○「麻衣に迷惑かかるから...」
女将「なるほどね〜とりあえず2人ともこっち座って?」
橋松「はーい」
岩「女将さんメンバー来てるのがバレたら...」
女将「大丈夫!貸切看板だしたから」
○「俺達は帰ろうか?岩田君」
松「えっ?なんでなん?ええやん」
岩「そうですよ○○さん」
○「い、いやさー...」
橋「ふーん...しーちゃんに怒られたくないんだ?」
○「...…」
橋「大丈夫ですよ?しーちゃんには連絡しときましたから」
○「えっ?」
なんか凄い心を読まれてる感じ...
橋「それと!今野さん覚えてますか?」
○「ええ、まあ...」
橋「その、今野さんからも了承得てますから」
携帯のやり取りを見せてきた橋本さん
この後いろいろ絡まれたのは言うまでもない
そして1時間後もっとめんどくさい事になる...
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