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私と君と花言葉3

お見立て会数日前に送った招待状

それは私と○○の両親と○○に送った

○○は来てくれるかな...?

そんなに離れてないはずなのに会いたくて仕方がない

お見立て会当日は朝からバタバタとしていた

蓮「緊張するー」

桃「うぅぅぅ...」

楓「ヤバイヤバイ...」

美「はぁ...どうしよう...」

山「梅も緊張してるんだ?」

美「するよ...」

山「そういえば誰か招待したの?」

美「一応したけど...1人だけ来ないかもしれない...」

山「愛しの○○君?」

美「うん...」

山「はい!認めた〜」

美「えっ?」

山「みんなー!梅にすぎゅ...」

美「やめなさい!」

吉「なになに?隠し事?」

理「ボク達に内緒はダメなんだよね?」

史「ダメなんだぞー!」

葉「お腹減った...」

蓮「白状しろー!」

麗「ねぇうるさい!」

山「ん〜ん〜ぷはぁ!
梅は好きな人が来るか不安らしいよ?」

「はあ〜?」

楓「なんだ...」

吉「その事か」

山「みんな反応薄くない?」

美「あんただけよ!面白がってるのは」

美「せっかく緊張解す為に...」

麗「私は集中したいから静かにして欲しいんだよね...」

美「ほら、迷惑だから美月も大人しくしてな?」

山「えーつまんな...」

美「いい加減にしなっ!」

山「は、はひ...」

私は美月を黙らせて席に戻る

携帯の待ち受けの○○を見て元気をもらうつもりだったんだけど...

美「会いたいな...」

「梅澤さん、ご両親がいらしてますよ?」

美「はい」

来てくれた...○○も...と思ったのだがいなかった

美「お母さん」

美母「美波、頑張ってね?」

美「うん...あの...○○は...」

美母「来てるわよ?でも...」

○母「美波ちゃんごめんね〜
なんとか無理やり来させたけど、まだその時じゃないって...」

美「そう...ですか...」

○母「これを渡してくれって...」

小さい鉢植えを渡された

美「これは...?」

○母「なんて言ったかしら...」

美母「それはデュランタってお花よ?」

○母「そうそう、渡せばわかると思うって言ってたわ」

美「デュランタ...綺麗」

美母「私達と、お父さん達、○○君も見てるから頑張りなさい?」

美「うん」

○母「頑張ってね?美波ちゃん」

美「ありがとうございます」

母達と別れて楽屋へ戻る

山「お帰り〜ってその花どうしたの?」

美「○○からだって渡されたの...」

理「綺麗なお花だね?」

珠「なんて名前の花?」

美「デュランタって名前なんだって」

山「デュランタ...あった!」

またもや美月が花言葉で調べてくれた

楓「どれどれ?へぇ〜」

吉「なにしてんの〜?」

山「愛しの幼馴染君からメッセージだって〜」

吉「メッセージ?」

楓「これよ?」

花に指を差す

吉「もしかして花言葉?」

山「それをこれから検証するのよ
花言葉は...目をひく容姿、あなたを見守る、歓迎だって!」

珠「花言葉って面白いね?」

理「オシャレなのか気取ってるのか...」

吉「オシャレさんなんだよ、梅の幼馴染君はね?」

山「とりあえず...今日は来てるらしいから見守るって意味だよね?」

楓「一度会ってみたいね?」

山「うん、ねぇ梅?会わせてよ!」

美「○○のお母さんがね、まだその時じゃないって言ってたって言われたんだよね...」

山「まだその時じゃないってどういうことだろう」

理「言葉のまんまでしょ?」

吉「まぁ気長に待てば会えるって事かな?」

「そろそろ時間だからね〜」

3期「はい!」

私は花にお水をあげてテーブルの上に鉢植えを置いた

美「頑張るね?」

花に一言言うと微かに揺れた様な気がした

結局、お見立て会が終わっても○○は来てくれなかった

私と○○の両親だけが終わった後に挨拶程度だけして帰っていった

美「○○の馬鹿...」

○○がくれた花は優しく咲いていた

……To be continued

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