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夢を追うあなたとそばにいたい私の遠距離恋愛
初めて来た都会は人が多かった
地元とは桁違い
洗濯機の様にかき混ぜてる感じ
テレビで見てた華やかさは…
?「なんかな〜」
秩序がないエゴだけが見える場所
?「なんかやだな…」
私は教えて貰った住所をSiriで確認して向かう
地元とは違うのは行きたいところに行くのにいくつもの乗り換えをしなければ行けない
電車のアナウンスも標準語でなんか聞きなれない
?「あ〜あ、似たような名前の駅で携帯を何度も確認の大変…」
「次は〜〜〜駅〜」
?「ん?あっ降りなきゃ」
何度間違えそうになったかわからない
なんで好きな人に会うのに…
遠距離恋愛が大変…
でも人目会いたいだけの気持ちで来てしまった
勝手に押しかけて…
?📱「ねぇ○○?久しぶりすぎるよ…
不安になるじゃん」
○「ごめんなあやめ…ゴホゴホ」
あ📱「大丈夫なの?風邪?」
○📱「ちょっと…ゴホゴホ、喉の調子が悪いだけ…ゴホゴホ」
あ📱「無理しないでよ?なんかあったら行くから…」
○📱「大丈夫だから…ゴホゴホ
来週そっち帰るから心配するなって」
あ📱「でも…」
○📱「俺の大好きなあやめの笑顔が見たいの
だから大丈夫!」
あ📱「わかった…」
昨日久しぶりの電話でずっと辛そうに咳してるのに心配しないわけないでしょ…
あ「そんなに私より大事夢なの?○○…」
空を見上げると…
あ「なんか違う…」
地元の青空と都会の青空は私にはどこか違って見えた
しばらく歩いてると○○が住んでいる写真と同じアパートをみつけた
あ「着いた…」
コンコン
○「どなた…ってあやめ!!」
ドアが空いて出てきたあなたは風邪で辛そうな顔をしていた
私は何も言わずに抱きついた
熱で体が暑いのがわかると目から涙が溢れて止まらない
○「あ、あやめ…」
○○は私を中に入れてくれた
○○を部屋のベットに寝かせて額に濡れたタオルを乗せる
部屋は散らかっていた
書類があちらこちらに置いてあり、○○の努力と闘いの日々が垣間見えた
少しして
○「全く…来るってわかってたら迎えに行くのに…」
あ「○○…」
○「どんな時でもいつでも迎えに行くから黙って来ないでくれ…心配だから」
鼻声で叱られてしまった…でも…
あ「なんで…寂しさ我慢しなきゃいけないの…
風邪引いて辛いの我慢して…
○○の夢はまだまだ未来なの…」
私は泣きながら窓を見ると晴れているのに青空が見えない
しばらく2人の間に沈黙が出来る
涙が収まる私は窓をもう一度見ると鉢植えがあった
あ「あっ、そう言えば…」
カバンにある種を探す
あ「あった!」
○「あやめ?何してるの?」
あ「ひまわりの種を持ってきたの」
○「ひまわり?なんでまた…」
あ「だって○○ひまわり好きじゃん?
それにここからだと太陽見えないし…
ひまわりは太陽の位置教えてくれるでしょ?」
○「そうだけど…」
あ「ちゃんと育ててね?
綺麗な花を咲かせたら写真送って?
それでちゃんと青空を忘れないこと!
私も見てる青空なんだから…」
○「わかったよ」
あ「よろしい〜」
この前の久しぶりの電話中
ずっと咳をしてたから、急に気になってしまった
心配だから…
遠くで暮らさなきゃいけないほど、夢はそんなに大事ですか?
○○の夢はわかってる
好きだから言わなきゃ…
だけど言えなくて…
○「あやめ?」
私は久しぶりの○○の温もりに抑えきれなくてキスをしようとした
だけど…
○「風邪が伝染るから…」
キスしてくれないだけど私はそんなあなたに背伸びして強引にキスをした
○「ば、ばか…風邪が…」
あ「私を心配させた罰です!
ちゃんと治してよ?」
○「わかったよ、ちゃんと治して来週帰るから」
あ「じゃあ、私は帰るね?」
○「もう?」
あ「うん、顔色良さそうだし、明日大学もあるし…」
○「そっか…」
あ「ちゃんと夢を叶えて迎えに来てね?」
○「わかってるから…待っててくれよな?」
あ「うん、じゃあね○○」
私は○○の部屋から出た帰り道
あ「本当は一緒に帰って欲しい…
けど、絶対夢を叶えて欲しい自分もいる…
はぁ…」
空を見上げると地元と同じ青空が少し見えた気がした
でもやっぱり…
青空はどこか違う
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