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ずっと好き13

飛鳥と奈々未と別れた私は大好きなお兄ちゃんの家にお泊まりすることにした

その理由は奈々未と飛鳥に嫉妬したからなんだけど...

○「麻衣?」

麻「な〜に〜?」

○「橋本さんの卒業が辛いだろ?」

麻「辛いよ...ずっと一緒にいた仲間だもん...」

○「そっか...」

麻「ねぇお兄ちゃん?」

○「ん?」

麻「今日...一緒に寝てもいい?」

○「えっ?麻衣はいくつになったのかな?」

麻「いいじゃん!...甘えさせてよ〜」

○「いい大人が何言ってんだよ...」

麻「......」

○「辛いのか?」

麻「それもあるけど...」

そこからは沈黙のままお兄ちゃんの家に到着した

○「適当に座ってくつろいでな?今、お風呂ためてくるから」

麻「お邪魔します...」

部屋に入るとワンルームで一人暮らしにはちょっと広めで意外と綺麗だった

麻「お兄ちゃんてこんなに綺麗好きだっけ?」

○「突然誰が来てもいい様にはしてるよ」

麻「ママも来てるんでしょ?」

○「時々な?麻衣のところ寄ったついでに来てる感じかな?」

麻「そうなんだ...」

それからはテレビを見たりしていた

ピーピーピー

○「お風呂沸いたから入っといで?」

麻「先に入るね〜、あっ!お兄ちゃん?」

○「ん?どうした?タオルとかは脱衣場に置いてあるよ?」

麻「一緒に入る?昔は入ってたでしょ?」

○「いつの話をしてんだよ?さっさと入れ〜覗きもしないからな!」

麻「...意気地無し!」

○「結構でございますよ〜」

馬鹿みたいな言い合いをして私はお風呂に入る

体を綺麗に洗い、湯船で考える

まいまい、奈々未がお兄ちゃんを好きという事は事実で、本人から言われた

でも、飛鳥があそこまで興味を示す事が今までにない事...

後は、お兄ちゃんの存在を知る人はさゆりんと七瀬!

この2人は直接会っているけど、お兄ちゃんの事は聞いたことがない

もしくは私が知らないだけなのか...

あと一人は真夏!

真夏は画像のお兄ちゃんしか知らない

いや!まいまいよ卒業のライブでみんな知ってる

これから3期生も入ってくる...

優しいお兄ちゃんは誰とでも平等に接するから他にも好きになるのでは...

想いが強すぎて嫌われる?鬱陶しい?

頭の中はネガティブな想いでいっぱいになる...一旦頭をリセットしよう

湯船から出て冷たい水を頭から被る

麻「冷た〜い...でもスッキリした」

お風呂から出て体を拭き、お兄ちゃんのスウェットに袖を通す

心地よい柔軟剤の匂いはお兄ちゃんの匂いでもあるので気持ちが安らぐ

私はドライヤーを手に持ちリビングへ

麻「出たよ〜」

○「おう...って髪の毛濡れてるじゃん」

麻「お兄ちゃんに乾かして欲しいの...」

○「今日はやけに甘えるけど...」

麻「いいでしょ?私だって甘えたいの!」

私はソファーに座るお兄ちゃんの前に座った

何も言わず私のわがままなお願いに付き合ってくれる

○「麻衣の髪の毛は昔のまま綺麗だな?俺が好きな髪質...」

麻「お兄ちゃん昔から言ってるよねそれ?」

○「触り心地いいからね〜はい終わり、俺も風呂はいってくるわ」

着替えを持ちお風呂に入って行った

テーブルには1本の水が置いてあった

それを手に取ると冷たくない常温の水

寝る前に体が冷えない様に飲むのだが、私はそれを誰にも言ったことがない

親やメンバーにさえも...

その水を持ってぼーっとしていると

○「あれ?飲んでないの?」

麻「えっ、あっ...うん」

○「寝る前に飲むのは常温の水がいいって聞いたから、良かったら飲みな?」

この優しさは誰もがときめいてしまう
だからまいまいや奈々未好きになる

でも今は私だけ独占できる

誰にも渡したくない、時間が止まってくれたら...

すると私は後ろからハグされた
いわゆるバックハグ

○「ごめんな麻衣...俺がもっとちゃんとしてたら、今みたいに寂しい思いさせなくて支えられたのに...」

なんでそんな事言うの...

私はずっとお兄ちゃんに助けられてきたのに...

麻「そんな事ないよ?お兄ちゃんがいつでも見てくれてるから頑張れてる」

○「そうか?会うとめちゃくちゃ甘えてくるから...」

麻「甘えん坊の私じゃあダメ?」

○「ダメじゃないけど...」

麻「ならいいじゃん?それに私の夢はまだ変わってないから」

○「俺よりいい男いるだろ?それに一回りも離れてたら...」

私はお兄ちゃんの言葉を遮る様に振り返り頬にキスをした

麻「今はまだここだけど.../////」

○「ば、馬鹿...」

麻「私の気持ちは変わらないから...」

お兄ちゃんから離れ、

麻「寝るね...おやすみ」

○「おやすみ...」

私は布団を敷きお兄ちゃんに背を向けて眠った

もう我慢する事を辞めようと誓った

翌朝、いつも通りに起きるとお兄ちゃんはまだ眠っていた

寝顔を見ると寝る前に誓った想いが更に強くなる

このまま私も卒業してしまおうか...
そうすれば...

(俺がもっとしっかりしていれば...)

私は昨日のお兄ちゃんの言葉が頭をよぎった

麻「これ以上お兄ちゃんに負担はかけれないのに...」

私は書き置きをして、寝ている大好きな人の頬に唇を当て

麻「私...お兄ちゃんに相応しい女になるから...」

お兄ちゃんを起こさない様に部屋を出た

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