乃木坂物語4〜日陰の道を選んだ私〜
みんなの手前、素直になれない私はずっと気になってる
森坂南萌はどんな子なのだろうか
飛鳥よりしっかりしてるイメージはある
でもなんでグループで活動しないのか…
橋「はぁ…」
?「奈々未?」
橋「若、どうしたの?」
若「ちょっと気になってね?」
橋「何を?」
若「気になってるでしょ?森坂南萌ちゃんの事」
橋「ねぇ若?」
若「ん?」
橋「なんでグループに参加しないのかね?」
若「話したことないからわからないよ」
橋「ちょっと様子見に行かない?」
若「さっきの○○さんに着いていけばわかるよね?」
橋「でもどこに…」
○「呼びました?」
橋「えっ?」
若「森坂南萌ちゃんてどんな子なんですか?子役から有名なのは知ってますけど、それ以外わからなくて…」
○「資料上のこと以外はわかりませんよ?それと、この紙に病院の名前書いてますから行くのでしたらどうぞ?」
橋「あの、○○さんは…」
○「これから、関係各所に挨拶をしに行きますからすぐには無理です」
若「わかりました…」
○「では失礼します」
なんとも感情がわからない人だった
若「んで、どうする?行く?」
橋「ちょっと考える…」
若「じゃあ私は帰るから様子見てきて?」
橋「えっ?若月も行くんじゃ…」
若「私はすぐ行くならついて行くけど?」
橋「…準備してくる」
若月の考えてる事がわからない
でも1人では行く勇気もない
私は準備をして若月と2人で病院に向かった
ナースステーションで病室を聞いて向かうと話し声が聞こえる
若「あれ?あの声って真夏?」
橋「なんでいるの?」
若「私に言われても…」
聞こえてくる声のほとんどが真夏だった
?「おや?君たちはどうしてここに?」
振り返ると
橋「あ、秋元先生…」
○「私が教えました、気になってる様でしたので」
康「そうか、では、今から聞こえる内容は他言無用で頼む」
そう言って先生は病室へ入っていく
聞こえてきた内容は私達が思っていた範疇を超えていたから
若「奈々未?あんたはどうするの?」
橋「……」
若「やるしかないでしょ?わざと嫌われ役になってくれる…しかもまだ中学生なのに…」
橋「…あの子に何があるのかな?」
?「あっ!」
若「私達も話は聞いてたよ?真夏」
真「そう…」
橋「なんで真夏がいるの?」
若「ちょっと奈々未」
真「倒れた時たまたまそばにいたから…」
橋「それで、なんで真夏はあの子の味方なの?」
若「ちょっと奈々未…」
真「理由は同じグループの仲間で同期だから、それに南萌ちゃんが選んだ道は…」
橋「選んだ道?アイドルグループで単独行動って普通ありえないでしょ?それにあの子の人気使って乃木坂を広めるとかありえない」
若「奈々未…」
橋「私は絶対にみんなで乃木坂を知ってもらう、あの子の知名度なんかいらない」
私は何故かイライラしてしまい、そのまま病院を後にした
若「ちょっと奈々未!」
橋「わかってる…でも、悔しくない?
実力がないって言われてる感じ…」
若「……」
橋「私は負けない!」
なんで私はここまで悔しいのか…
同期が外で乃木坂の名前を広めているのに…
「負けない」その感情だけが先走っていた
……To be continued
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