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乃木坂物語45〜日陰の道を選んだ私〜

女優「……」

なにかブツブツとつぶやく女優さん

隣のマネージャーさんは困った顔をしている

駒「すみません」

女優「なにか?」

女マ「ちょっと…」

駒「これは失礼しました。私は乃木坂46の生駒里奈といいます」

女優「あの子と同じアイドル…」

駒「なにか南萌はしましたか?」

女優「アイドルが主演とかどんなコネ使ってる訳?」

女マ「ちょっと!そんないい方はない…」

女優「うるさい!」

駒「ちょっと勘違いされてるかと思いますよ?
南萌は元々子役からこの業界にいます。
簡単に言えばあなたより先輩の…」

女優「子役から?ならアイドルやる必要ないでしょ。
真剣に芝居の仕事をしてる私としては迷惑…」

駒「それはあなたが主演、ヒロインではないから?
あの子は自分の力で勝ち取ってるの。
もちろん、スタッフさんや監督さんに気に入れられると優先順位も高いけど、それだけの魅力があるから声をかけられるわけです」

女優「私はヒロインに相応しいの!今はアイドルなんだからそれ相応の…」

駒「この業界は実力主義の世界、アイドルだろうがなんだろうが魅力や実力があるから声が掛かるの。
会社からどう言われたか知らないけど生半可な気持ちで残れる業界じゃない。
私達だって最初から売れた訳じゃない。
トップアイドルのライバルグループとして作られて、
辛いことも言われたりした
南萌がいてくれたから私達の努力も評価してもらったと思ってる」

女優「私が容姿だけとでも?」

駒「いえ?あなたはきっと凄い女優さんになると思いますよ?
でも今のままならあなたはこの業界には居場所は無くなると思いますよ?
私もいろんな現場で経験させてもらって学ぶことはたくさんありました。
だけど南萌の様にはできない
それなら私らしくって行動してますよ?」

女優「……」

駒「あとはあなた次第です。
あなたは魅力のある人です。私もいつかあなたとお仕事してみたいと思ってます
いい作品を楽しみにしてます
それでは……」

私は再び○○さんの所へ

○「おかえりなさい」

駒「ちょっとヒートアップしちゃいました…」

○「いいと思いますよ?人間は自分では気づかないことだらけですからね?」

駒「あの人が本気なら多分残りのライブは頭から南萌は参加出来るはずです」

○「そうなるといいですが…」

駒「大丈夫でしょ?南萌が楽しそうにしてますから」

○「やっぱり生駒さん、いや皆さんちゃんと周りが見えてる…」

駒「それでは私は帰りますね?」

○「もうですか?」

駒「私には最高の作品が出来るビジョンしか見えませんからね?
南萌ー!」

南「うるさい!集中の邪魔!」

駒「私は帰るよ〜」

南「お疲れ様です。」

駒「本当に飛鳥よりツンツンだねぇ〜」

南「はいはい。さようなら〜」

駒「ライブ楽しみにしてるからね〜」

南「出れたらね?」





その後の撮影は順調に進み、残りの2日間南萌はライブに最初から参加出来た

私は南萌のパフォーマンスとか雰囲気を見て決めたことがある






『これなら卒業できる』


2018年1月31日に卒業発表をブログでした


今「生駒、次のシングル…」

駒「センターはしませんから」

私のやりたい事は心にしまって卒業すると決めた

……To be continued

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