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ずっと好き9

ある日、まいまいと仕事が一緒になり、話は恋の話に自然となった

白「まいまい?最近幸せオーラ出てるね?なんかあったの?」

深「あったよ?お花屋さんで」

白「なになに?」

深「素敵な人に会ったの」

白「素敵な人?」

深「うん、○○さんていう年上の人かな?」

白「えっ…?」

深「まいやん?」

白「と、特徴は?」

深「ど、どうしたのまいやん?」

白「いいから教えて?」

まいまいは私の勢いに負けたのか話してくれた

白「それ...私の従兄...お兄ちゃん...」

深「えっ...」

まいまいが好きになった人はお兄ちゃんだなんて...

私は思わず聞いてしまった

白「...好きなの?」

深「...うん」

白「...気持ち伝えなきゃね...」

深「まいやん...」

私はどうしたいの?

答えの出ない問題が頭を右往左往する

私とまいまいは自然と距離が出来ていた...

違う...まいまいの方が気を使ってくれてるんだ...

レッスン休憩

1人で休んでいると...

?「まいやん?」

顔をあげると真夏が心配そうな顔をしていた

麻「真夏?どうしたの」

秋「ここんとこずっと険しい顔してるから...なんか悩みなら...」

なんでだろう...誰かにすがりたかったのか私は無言で真夏の手を引いてレッスン室から出た

秋「ち、ちょっとまいやん...」

誰も来なさそうな階段に腰をかけた

真夏はなにも言わずに隣に座る

麻「ごめん...」

秋「相当溜め込んでるね...まいまいとなんかあった?」

麻「な、なんでまいまい?」

秋「同じ名前であだ名付けあった仲良しが全然話してないもん」

麻「...」

秋「何があったかは知らない!でもまいやんが辛い顔してたら...」

私は黙って待受を真夏に見せた

麻「これ...私が好きな人...」

秋「...」

麻「一回り離れた従兄なの...」

秋「...まいやん」

麻「まいまいが今輝いてるのは恋をしているから...」

秋「恋...まさか!」

麻「そう...私の従兄...」

秋「...好きなんだね?まいやんも...」

麻「...好き、大好きなの...でも我慢してるの...アイドルだから」

秋「...だったら伝えなよ...まいまいにまいやんの気持ち...」

麻「...今言える訳ないでしょ?ライブも近いのに...」

秋「だからこそ!それに私達の絆ってそんなに弱くないでしょ?」

麻「...だけど」

真夏は私を抱きしめた

秋「まいやんは従兄さんに気持ち伝えたことあるの?」

麻「...ある」

秋「なら戦って来なよ?まいやんらしく正々堂々、恋の勝負してきなよ」

麻「私らしく...」

抱きしめた真夏が離れると同時にメールが届く

✉○「静岡のライブの件来たけど麻衣が送った?」

私は真夏を見ると黙って頷いた

✉麻「多分それはまいまいだと思う...」

✉○「行かない方がいいよな?」

✉麻「来ればいいじゃん?私もお兄ちゃんに見てもらいたい」

✉○「わかった、じゃあ行くよ」

秋「頑張ろ?頼りないかもだけど私も応援するから」

麻「真夏...ありがとう...心配かけてごめんね...」

秋「私はいつでも頼ってくれてもいいからね?」

麻「まいまいにも私の気持ち伝える」

気持ちを入れてその後のレッスンをこなした

麻「ま、まいまい...」

深「まいやん?どうしたの?」

麻「話があるから一緒に帰らない?」

緊張してる私...断られたら...

深「いいよ?久しぶりだからご飯行こ?」

いつも通りのまいまいだった...

そして2人でファミレスへ

お互いに注文を頼んだ

深「まいやんの話って?」

麻「...うん実はね...」

深「すきなんでしょ?○○さんの事」

麻「えっ?」

深「やっぱりね...でも、気持ちは伝えたいの...そうすれば諦められるでしょ?」

麻「まいまい...」

深「結果は恨みっこなしね?どっちが選ばれても...」

麻「わかった...いつ伝えるの?」

深「ライブ終わりにいいたいかな?」

麻「わかった...お兄ちゃんに連絡しとくね?」

深「残りの時間もよろしくね?まいやん」

麻「うん、ラストまで頑張ろうね?」

真夏が言った通りだった

お互いの気持ちが一緒でも私達の絆は壊れない

そして迎えたまいまいのラストライブ後に○○を呼び出した

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