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握手会の後で102〜アンチの猛威〜

メンバー全員がブースに着いた頃案内のアナウンスが流れる

「日向坂46𝟭𝘀𝘁 𝗌𝗂𝗇𝗀𝗅𝖾キュン発売記念個別握手会にご来場頂きありがとうございます」

菜「○○さんの声?」

「あれ?○○さんの声じゃない?」

「今日来てるのかな?」

「○○さんて誰?」

「乃木坂の西野七瀬を救った英雄だよ?」

ファンの間でも人気のあるの認知度は高い

「前回の全国握手会では1部のマナー違反者により中断しました
今日はそのようなことがない様に皆様御協力お願いします」

「はーい!」

ライブの影ナレばりにの一体感にメンバーも笑顔になる

「それではメンバーとの楽しい時間を後悔しないように過ごして下さい
坂道マネージャー渡辺○○でした」

アナウンスが終わると同時に拍手が起こった

京「やっぱり○○さんは凄いな〜」

○「あの人は凄い人なんです。僕の目標です」

京「頑張ってね?雄太君」



好「うちらが霞んでしまうやん…ずるいな〜○○さん」

蒼「そんなことないですよ?」

好「そうかな〜?でも○○さんの声聞けたから良かったわ〜」


金「お兄ちゃん!やっぱり○○さんは凄いね?」

彩人「あの人だからかもな?」

金「菜緒が寂しがらなきゃいいけど…」


菜「会いたいな〜○○さん…」

椿「菜緒?」

菜「椿姫さん…」

椿「○○らしいよね?」

菜「はい…」

椿「会えたら思いっきり甘えれば?
私の○○だけど貸してあげるから」

菜「椿姫さんのじゃないやん」


そして個別握手会がスタートした

1部、2部、3部と順調に行われていく

「菜緒ちゃんセンターおめでとう」

「センター楽しんでね?」

「パフォーマンスで周りを圧倒してね?」

「声が好きです」

等とメンバーが喜ぶ言葉を掛けてくれていた

そして…菜緒のレーンは少しざわざわする3部終わり

ミィ〜

菜「えっ?」

菜緒は立ち上がり机から身を乗り出すと

ミ「ミャー」

菜「ミナコ!?」

○○の相棒でもあるミナコは菜緒の机の上に飛び乗ると

?「今日は笑顔で溢れてるね?」

瞬時に菜緒の涙腺は壊れ涙が溢れこぼれる

菜「やっと…やっと会えた…」

○「泣かないでよ…」

菜「だって…」

○「次の人に笑顔見せてあげなきゃだよ?」

菜「○○のせいやから…」

○「ミナコ置いて行くから泣くの辞めてね?」

菜「後でひっつきますから」

その後の楽屋で菜緒にずっとくっつかれてた○○でした

そして迎えた4部に事件が起こる

好「あっ…」

蒼「?」

「やぁこのちゃん。3列目だったね?同期がセンターってどういう気持ち?」

好「3列目やけど私のやることは変わらないし、同期がセンターだから余計に支えたいと思ってるよ?」

「それで満足してんなら辞めた方がいいんじゃない?
ファンが可哀想だよ?」

蒼(なんだこいつ…アンチだな)

好「辞めるわけないやろ?誰が欠けても日向坂は成り立たない…」

「いやいや成り立つよ。このちゃんは日向坂には相応しくないからさ?」

蒼「すみません。お時間ですので…」

「あれ?もう?あんたも大事にする順番を考えた方がいいよ?それじゃあ早く卒業してね?」

去っていくアンチに

蒼「あのやろ…」

好「あかん!」

蒼「だけど…」

好「ひらがなの時よりは全然平気だから…」

蒼「…ちょっと休みますよ?」

好「うん…ありがとう…」

蒼太はファンの方に声をかけて5分ほど中断させた

そしてすぐにインカムで状況を報告した

すると他のメンバーの所にもアンチが現れた報告が次々と上がった

そしてこのメンバーにもアンチが牙を剥く

「きょんこさ〜後輩にセンター取られてどうなの?」

京「別に菜緒がセンターをやることはみんなが納得してるから
私もセンターは諦めてない。
だけど、支えることも重要な事だと思う」

「それって負け犬の遠吠えじゃん。
それでセンターは諦めてないとか惨めだよね〜」

京「そうかな?私はそう思わないけど?」

「結局、欅坂の二軍がデビューしたところで…」

雄「あの!」

「なんだお前?スタッフのくせに文句あんの?」

雄「スタッフだけど僕はマネージャーだからね?文句はある」

京「ちょっと雄太君…」

「マネージャー?そうは見えないけどな〜?」

雄「○○さんがいない時こそメンバーを守るのは僕達マネージャー陣だからね
見えなくてもいいんだよ
オレ達は影に徹してメンバーを守るのが仕事なんだから」

「○○ってあれか?英雄とかふざけてるやつだろ?
それとお前のせいで時間なくなっただろうが!」

雄「別にお前に使う時間が勿体ねぇよ
早く出ていきな?」

殺気を解き放つ雄太にアンチは尻込みをして出て行った

雄「ふぅ…」

京「雄太君…」

「兄ちゃんよくやった!」

「マネージャーさんが言わなかったら俺らで言ってましたよー」

雄「皆さんすみません。お見苦しい所をお見せしてしまいました。
齊藤京子さんに少し休憩いいでしょうか?」

「きょんこの笑顔が見れるならいいですよ〜」

雄「ありがとうございます。
京子さんここでになりますけど少し休んで下さい」

京「ありがとう雄太君」

雄「いえ…お耳を汚してすみませんでした」

少し休憩して齊藤京子のレーンは握手会を再開、雄太はこのことをインカムで報告したのだった


彩人「みんなの所にアンチ来たか…」

笑顔でファンと握手をする美玖を見る

「初めまして〜」

金「初めまして〜」

「菜緒ちゃんに先越されちゃったね?」

金「菜緒が頑張ったから評価されただけで…」

「じゃあ美玖ちゃんは頑張ってないってこと?
そういうメンバーがいるグループは終わりだね?
美玖ちゃんも卒業した方が…」

彩人「ちょっとすみませんね?」

「なんだよ…」

彩人「想いを伝えるのは構いませんが、誹謗中傷をするのは違うと思いますけど?」

「どこが誹謗中傷なんだ!」

彩人「メンバーに卒業強要、精神的苦痛を与えないで欲しいってことです」

「雇われのバイト風情が…」

彩人「私はバイトではないんですよね〜
一応マネージャーやってますけど?」

「は?マネージャー?」

彩人「そうなんですよぉ。最近アンチの方がメンバーいじめてくれるんでね〜
ちょっと裏でお話しましょうか?」

彩人はがっちりとアンチの腕を掴むと…

「離せ!」

彩人「それは無理ですね〜なんせ妹が酷い目に合わされたんですから?
ファンの皆さんちょっとだけ中断させていただきますのでちょっとお待ちください」

彩人はインカムで報告し、警備スタッフにそのアンチを引き渡して握手会を再開させたのだった

……To be continued

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