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ずっと好き30final

卒業ライブ当日、配信ライブだけどファンには感謝を届けると気合を入れた

ライブが始まるとあの歓声もサイリウムの輝きもない

ないなら私が思いっきり輝く

乃木坂46白石麻衣としてここにいた事を残す!

やっぱりライブは楽しい

みんなで作るこの世界が好き!

各期生事に歌うもやはり今までの思い出が溢れてくる

もちろんみんなも同じ

笑ったり泣いたりしてライブが進んでいく

本編が終わり、アンコールになった時

終わりたくないな...

ずっとライブしてたいな...

そんな夢みたいなことを思った

曲がなり、現実に戻る

「じゃあね」

メンバー、スタッフさん、ファンのみんなの事を思って書いたこの曲を、私の感謝の想いを乗せて歌った

歌い終わった時にはみんな涙を流してくれた

私の想いは届いてる

さゆりんの手紙も愛がいっぱいだった

ラストはしあわせの保護色

今までの思い出をパネルにして、壁に貼ってくれたのは嬉しかった

みんなで思い出話をしながら外へ行くと...

麻「綺麗...」

真「ファンの皆さんが送ってくれたお花がたくさんだね?」

もちろんバナナマンさんからのお花も会ってラスト来て欲しかったな...

メンバーひとりひとりにハグをしながら挨拶をしていく

特に桃子と梅が凄かった

1番はやっぱりさゆりんだった

ライブはそこで終わり、アフタートークに向けて準備をしてアフタートークのスタート

アフタートークは1期生だけのスカイバスに乗って思い出話に花を咲かせる

約束した同窓会は絶対やりたい

幹事は絵梨花...不安かな...

そしてバスの終点は神宮球場

そこでもお祝いをしてくれた

アフタートークがそこで終わり、少しして今度はYouTube用

神宮球場からライブ会場まで戻る間を撮影

会場に戻り控え室へ行くと後輩メンバーがみんな待っててくれた

最後の思い出作りをしなきゃ...

?「麻衣、お疲れ様」

1番見て欲しかった人の声に振り返ると私の感情は爆発した

お兄ちゃん...もう我慢しなくていいよね?卒業したんだもん

お兄ちゃんと今野さんのやり取りを聞いてお兄ちゃんの一言に私はぐちゃぐちゃの感情をぶつけた

麻「...で?なんで...私の事を優先するの?お兄ちゃんの意見もちゃんと言ってよ...」

○「麻衣...」

麻「お兄ちゃんはいつもそう...
私の事優先して...
優しいのは嬉しいけど...」

○「...わかった」

麻「えっ?」

○「もう終わりにしようっか?」

誰もが言葉を発する事が出来ない

違う...嫌だ...終わりたくない...

お兄ちゃんがいないと私は...

○「従兄妹の関係をさ?」

麻「えっ...」

○「付き合って欲しい、僕の彼女になってくれないか?」

私の頭はパンクした

後ろでみんなが叫んでるけど...

「まいやんおめでとう〜」

「白石さんおめでとうございます」

体が動かない...まだ私の思考は止まったまま...

バチン

私は背中を叩かれた

麻「ちょっと痛い...」

橋「しーちゃんがフリーズしたから元に戻したんでしょうよ」

麻「えっ...」

橋「ほら、○○さんが待ってるよ?」

私はお兄ちゃんを見ると耳まで真っ赤になってた

麻「お兄ちゃんはいいの?」

○「僕は麻衣と一緒がいい...かな?」

麻「わがままだよ?」

○「知ってるよ」

麻「甘えるよ?」

○「大丈夫」

麻「浮気したら...許さないから!」

○「しないよ、麻衣しか見ない」

麻「後悔しない?」

○「しない!麻衣以外は考えられない」

私は腕を引っ張られ抱きしめられた

私の後ろでは悲鳴なのかわからない声が聞こえる

「キース!キース!」

誰かが言った瞬間に大合唱...

今「ほらふざけるのはおしまいだ!解散しろ〜」

「は〜い...」

今野さんが出ていくと...

○「麻衣?」

呼ばれて顔をあげた瞬間私はキスをされた

「きゃ〜〜〜〜〜」

ゆっくり離れていく感触、目の前には大好きな人の顔...

麻「...バカ」

乃木坂46の...アイドルの白石麻衣はこれでおしまい

明日から白石麻衣として仕事をこなしていく

所属はそのまま乃木坂合同会社

大好きなお兄ちゃんとは会社から許可が出て同棲をした

でも世間には発表してない

時々仕事で会う飛鳥や七瀬達からは羨ましがられた

仕事もドラマや映画、モデル、卒業前に始めたYouTube、がある程度落ち着いてきた

毎日充実した3年後...



麻「失礼します、お呼びですか?」

今「白石、すまんな呼び出して...
○○君とはどうだい?」

麻「毎日ラブラブですよ?」

今「そうか、それはよかった
じゃあ、公表するか?」

麻「はい?」

今「○○君のお嫁さんになるんだろ?」

麻「えっ?」

今「一般人とって事でいいな?」

麻「ちょっと待って下さい、まだお兄ちゃんに...」

今「まだお兄ちゃんって呼んでるのか?それに、○○君と話はしてある
彼はいつでもいいらしいぞ?」

麻「......」

今「我慢させて悪かったな?」

麻「...失礼します」

私は部屋から出ると

橋「しーちゃん?」

麻「...奈々未」

橋「ちょっとこっちに来て?」

奈々未について行くとレッスン室

橋「入って?」

中へ入るとメンバーがいた

みんな笑顔でこちらを見ると

パン!パン!パン!

麻「えっ?」

飛「しーさん、結婚解禁おめでとう」

「おめでとうございます」

橋「しーちゃんが来る前に今野さんから聞いたのよ
それでみんながお祝いしたいってさ」

真「まいやん、やっとだね?」

麻「真夏...」

高「よかったね?○○さんに幸せにしてもらうんだよ?」

麻「かずみん...」

橋「さて、しーちゃんの惚気話が出る前にレッスン始めて?」

奈々未の声でみんながレッスンを始めた

橋「しーちゃん?」

麻「ん?」

橋「幸せになってね?」

麻「奈々未...もちろんなるよ!」

みんなのレッスンを見て、みんなと話をして帰宅したのが夜20時を回っていた

麻「ただいま〜」

○「おかえり〜」

リビングへ行くと私の大好きな人はキッチンにいた

麻「遅くなってごめんね...」

○「みんなと一緒だったんだろ?橋本さんから連絡あったから
それに今日は俺がご飯作ったから」

麻「ありがとう...」

○「着替えて来な?」

言葉に甘えて部屋着に着替えるとテーブルにはたくさん並んでた

○「ほら座って?」

麻衣「今日なんか...あっ!」

○「今野さんから聞いただろ?結婚解禁の話」

麻「聞いたけど...」

○「麻衣、俺と結婚して欲しい」

麻「...うん、幸せにして下さい」

やっと夢が叶った

小さい頃からの夢

「お兄ちゃんのお嫁さんになる」

思えば、私がアイドルになってそれでも私を応援して卒業まで待っててくれたのはきっとこうなる運命だった

そう思うしかない...

もう我慢しなくていいんだ...

プロポーズから半年後、私達は結婚した

テレビをつければ

「元乃木坂46で女優でモデルの白石麻衣さんが結婚を発表!!」

ニュースで取り上げられた

そして入籍した日はもちろん8月20日

みんなのスケジュールを合わせる為に式は1年後の今日、8月20日

卒業したメンバーや在籍のメンバー、スタッフさん達、そして最愛の人の会社の方、そして両親

みんなに私達は祝ってもらった

私はこのグループにいて、○○を好きになってよかった

だって...幸せだから!

「ずっと好き!」

                                    fin

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