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乃木坂物語35〜日陰の道を選んだ私〜

休憩後もファンと握手会をしている私

「南萌ちゃんのパフォーマンスが好き!」

「歌声に惚れました!」

「手が冷たいけど大丈夫?」

とか、ここにいる意味を考える事を忘れてしまうくらいに…

ファンの笑顔と声がここまで心地よいなんて思ってなかった

そして心の声がファンに出てしまう

「初めまして。この前のバスラから推してます」

南「私って乃木坂にいていいの?」

「うん。いて欲しいよ?南萌ちゃんの存在が僕の生きがいだから」

南「そっか…ありがとう!」

「南萌ちゃんの笑顔は元気もらえるから」

南「頑張るね?(生きがい…か…)」


握手会も終盤になってのまとめ出しで今までにない雰囲気に私は感情を殺した

「はじめまして」

南「はじめまして」

「ブログ読んだけどさ〜何様なの?」

南「姑息なアンチさん達に会ってみたかっただけ」

「へぇ〜子役からで有名になったからメンバーより優越感に浸ってるわけだ?
所詮、乃木坂の名前を広めるための道具でしょ?」

南「そうですよ?それがなにか?」

「だったら道具らしくしてろよ。表に出てくるなよ」

ス「すみません。それ以上の…」

南「大丈夫です。」

「とりあえずライブとか握手会とか出ないでよ?
それと乃木坂の名前も使わないで早く卒業してくれる?」

南「私ならいつでも辞めたいんですけどね?」

『それをさせないのは私達の意志なんだけど?』

「は?なんで…」

白「そりゃあ、あれだけの声を出してたら聞こえるでしょ?」

桜「私達には南萌が必要なんだよね〜?」

若「あんた誰推しなの?まぁ誰でもいいけど…」

「嘘だろ…なんで…」

橋「こいつ私のファンだったやつだわ」

西「奈々未のファンだったんや?」

橋「まぁあんたはこっちでいろいろ話をしましょうか?」

「いや…その…」

アンチはそのまま警備スタッフに連れ去られた

白「はい。戻るよ〜」

南「なんで…」

白「仲間だから…じゃあだめ?」

南「……」


アンチをメンバーが撃退したことはすぐに知れ渡り、その後はアンチが来ることはなかった

握手会が終わり控え室へ戻ると何故かみんなに怒られる始末…

そしてこの時に動き出していたある事

その事に感情を露わにする事を私はまだ知る由もなかった

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