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ずっと好き28

お兄ちゃんのおかげで迷いを吹っ切れた私は事務所に来た

今「白石、卒業でいいんだな?」

麻「はい、3期生も4期生も頼もしくなってますし、飛鳥も大丈夫です」

康「では白石にやって貰いたい事があるんだが?」

麻「なんですか?」

康「次のシングルまでまだあるからソロ曲を書いてみないか?」

麻「えっ?」

康「せっかくだからどうだい?」

麻「...わかりました、やります」

康「深く考えずに思った事を書いてみなさい」

麻「はい」

それからしばらくは仕事をしながらテーマを考えていた

どんなのがいいのか...

メンバーに向けて?それともファンに?

頭がぐちゃぐちゃになる...

私は乃木坂のソロ曲を何回も繰り返し聴いてみた

ヒントとかあるかもと思ったから...

そして月日が経ちシングルの選抜発表

次々とメンバーが呼ばれていく

そして福神には1期生、勘のいいメンバーは気付いてるかもしれない
このフォーメーションの意味を...

今「25枚目シングルセンターは白石麻衣、そして白石から話がある」

私を残し、メンバーは席に戻る

麻「...私は25枚目シングルで乃木坂を卒業します」

この言葉でみんなが驚き、そして涙を流してくれた

1番最初に抱きついて来たのは絵梨花だった

ずっと泣いて離れなかった

さゆりんも横で泣いてた

それを奈々未が一生懸命諭してた

1番泣いての桃子だった

桃「嫌だよ〜麻衣姉さん...」

麻「泣かないの、永遠の別れじゃないでしょ?」

桃「ノω・、) ウゥ・・・」

麻「それに短いけどまだいるから...ね?」

親が子供を諭すのってこんな感じなのか...

その後はメンバーひとりひとりとツーショットで写真を撮ったり思い出話を時間が許されるまでした

そしてみんなが帰って行くと...

?「お疲れ様」

麻「奈々未...お疲れ様」

橋「しーちゃん、もう誰もいないよ?」

奈々未の言葉に私は1人涙を流した

奈々未はそれを黙って見守ってくれた

橋「私はさ、先に卒業したじゃん?
でもね?卒業したって乃木坂だよ?
私だけじゃない、まいまいや若や玲香、卒業したメンバーみんな同じだからね?」

麻「ありがとう奈々未...」

橋「しーちゃんは笑ってなさい
ほら送ってくから...」

奈々未はその後、いつも通りに接してくれた

奈々未の存在がどれだけ大きいのかよくわかる

ずっと一緒にいたから...

年末のレコ大、紅白も今年がラスト

まだ世間には発表していない

だから楽しく、いつも通りにやるつもりだが、あれ以来、飛鳥、絵梨花や梅や桃子がいつも以上にそばにいる事が増えた

嬉しいけど、離れる時が余計に辛くなるよ...

そして無事、年末を乗り越えた新年に私は、ファンに向けて発表をした

すぐにニュースになる、そしてSNSでも...

そしてシングルのタイトルの発表

「しあわせの保護色」

MV撮影も何度も泣きそうになった事も思い出になる

2月は恒例のバースデーライブも私にはラスト

ナゴヤドーム開催

でも卒業ライブにはしたくない事は話してある

だからみんなで楽しむんだ!

新しく入った新4期生にも楽しんでもらう為に

4日間の総曲数は199曲

そして最終日のアンコールで

しあわせの保護色で200曲完走

私の最後のバースデーライブは無事に終幕をした

もちろんメンバーとの思い出作りもたくさんした

これを期に私達の活動が大きく変わる

「新型コロナウィルス」

全世界における感染病

ライブはもちろん、握手会も全て中止になり活動がほとんど出来ない状況下

メンバーが集まる時はマスク、そして2メートル開けなければならない

前の様にくっついたり出来なくなった

そして開催する予定だった卒業ライブも中止になり、私の卒業も延期になった

そんな中、リモートにより冠番組の乃木坂工事中はやっていた

もちろんお兄ちゃんとも会えてない...

そんな中、中田花奈の卒業発表

また1期生が卒業

私もいなくなると1期生は8人になる

加入当時は30人いたのに...

しあわせの保護色から少し後に決まった事があった

「配信シングルを出す」

医療従事者に感謝や元気を届ける歌を...

メンバーは全員、そして1部の卒業生

自室で撮ったものを繋ぎ合わせていくらしい

そして曲名は...

「世界中の隣人よ」

少しでも力になれたらいいな?

それからしばらくして10月に配信で卒業ライブをすることが決定した

私もこの時YouTubeでチャンネルを作り、卒業ライブの告知をした

正直言うと、ファンのみんなの前で感謝を伝えたかったけどこのご時世で、でも配信でもライブさせてくれる事に感謝をした

さよならじゃない

私の...白石麻衣の新たなスタートに向けて前を向く

……To be continued

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