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君の手がくれた「おと」は…5

○○の元カノの璃果ちゃんと仲良くなった私

知らなかった時間を少しずつ埋めていく

そんな幸せな時間が仕事でも影響が出てくる

苦手な営業は成績も上がった

何も不満がない私にそれは起きた

母「遥香?」

遥「なに〜?」

母「あなた彼氏出来たでしょ?」

遥「えっ!?」

母「その反応はやっぱりね?」

遥「いいでしょ!?私だって大人なんだから…」

母「ダメとは言ってないでしょ?
どんな人なの?」

遥「学生時代の友達の弟君でね?
かっこいいんだよ?」

母「そう、なら今度連れて来なさい?
お父さんも気にしてたんだから
帰りが遅くなったって」

遥「……」

母「なんか訳ありなの?」

遥「耳が聴こえないの…」

母「そう…なら尚更よ?
私は遥香が幸せならそれでいい
だけど、お父さんがどう思うか…」

遥「なんで?私と彼の問題…」

母「結婚したいんでしょ?
それに、彼だってちゃんとしたいと思うはずよ?」

遥「そうだけど…」

母「とにかく、予定立てておきなさい?
私は遥香の味方だから」

遥「はぁ…わかった、彼に話してみる」

まさか、こんな早くに○○を親に紹介する日が来るとは…

私は○○にLINEを入れた

遥L「○○〜」

○L「どうしたの?」

遥L「お母さんにね…○○の存在バレちゃった…」

○L「僕ってどんな存在なの?それで?」

遥L「紹介しろって…」

○L「そっか…僕の耳の事は?」

遥L「お母さんには話したけど…」

○L「お父さんが知らないって事か…」

遥L「うん…」

○L「とりあえず会ってみよう?
話はそれからでしょ?」

遥L「きっと反対される…」

○L「それはお会いしてからね?
その前に僕の親に会う?」

遥L「えっ!?」

○L「味方に付けとけば少しは不安無くなるでしょ?
姉貴もいるし」

遥L「わかった…」

○L「じゃあ今週の日曜日に家に来て?
場所はわかるよね?」

遥L「わかった…」

○L「また明日ね?」

LINEを終えてそのまま眠りについた

日曜日になり○○の家へ

インターホンを鳴らすと

さ「かっきーいらっしゃい」

笑顔の親友さくらが出迎えてくれた

リビングへ通されると○○とさくらのご両親がいる

○母「あら遥香ちゃん、いつも○○が迷惑かけてるでしょ?」

遥「いえ、そんなことないですよ?
逆に助けて貰ってばかりで…」

○父「まぁ立ち話もあれだから座って?」

遥「すみません、失礼します」

そして○○が来て本題に入る

○○が手話で話している

それをご両親とさくらが聞いている

すべてをいい終えると…

○父「話はわかった、お父さんは賛成する」

さ「私も賛成だよ?」

○母「遥香ちゃん?」

遥「はい…?」

○母「私は最初、反対するつもりだったのよ?」

遥「……」

○母「でもね?就職してからの○○はずっと楽しそうだった
さくらと仲良くしてもらってたから、いい子なのはわかってるつもり
でも、○○の事に関してはまた別の話という事はわかって?」

遥「はい…」

○母「○○は耳が聴こえないというハンデは家族の絆を強くするの…」

さ「お母さん…」

○父「さくら」

首を振る父親を見てさくらは黙る

○母「正直○○は手元に置いておきたい
璃果ちゃんみたいに同じ境遇の子とって思うほど…
けど、遥香ちゃんと付き合ってから○○の笑顔が増えた…
だから私達も頼ってね?」

遥「はい…」

さ「よかったね?かっきー」

遥「さく…ありがとう…」

泣いている私の頭を優しく撫でる○○の顔は1番安心する笑顔だった

そのあとは、ご飯を食べたり、さくと○○の3人でいろいろ話した

でも、1番の不安は両親…

○(大丈夫だよ?遥香にはみんながついてる)

さ「そうだよかっきー!」

遥「ありがとう…」

○(姉貴は頼りないけどね?)

さ「ちょっと〜!」

○(来週の予定ご両親に聞いといて?)

遥「わかった…」

両親と○○はどうなるのか…

……To be continued

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