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ずっと好き7

麻衣が来た後はずっとベッタリくっついてくる

そしてもう1人横の人もさりげなく...

食べにくい...

そして突然の彼女になる立候補...

麻衣も負けずと食いついてくるが、時間も時間という事でお開き

麻衣達はタクシーで、俺達はのんびりと電車で帰宅した

そして、数ヶ月後のとある休みの日

日用品の買い出しの為出かけているとふと目に入った花屋

花を見ていると

?「すみません、通してもらえますか?」

○「ごめんなさい」

入口前にいた俺はすっと道をあけた

?「ありがとうございます」

○「いえ、自分が塞いでたのが悪いので...」

?「優しいんですね?」

○「そんな事ないと思いますよ?」

?「自然に出来るって凄いですよ?」

○「そうですか?」

?「はい、お名前を伺っても?」

○「○○といいます」

?「○○さん...素敵なお名前ですね」

○「そんなことないですよ...貴女の...」

?「麻衣といいます」

○「えっ?」

?「なにか?」

○「あっ、従妹も麻衣なので...」

?「そうなんですね?なら、まいまいってみんなから言われてるので...」

○「恥ずかしいので麻衣さんでも...」

?「いいですよ?ふふっ」

○「...そ、それでは失礼しますね」

麻衣さんのあの笑顔は優しくて綺麗ででも儚さもある

あんな女性はなかなかいないであろう

俺は予定の日用品等を買い帰宅した

テレビから流れる音をBGMに荷物を片付けていると聞いた事ある声が聞こえた

気になって気になってテレビを見ると

○「えっ?麻衣さん...」

まさか花屋で会った人が麻衣と同じアイドルで乃木坂だった

○「世の中狭いってホントなんだな...」

誰もいない部屋で発した独り言は壁に吸収された

職場に行っても、昨日の事は岩田君には話さなかった

苗字も言ってないし、麻衣の従兄ともわからないだろうという安易な考え...

岩「○○さん」

○「どうした?」

岩「昨日まいまいが目撃されたらしいです」

情報早いな...

○「まいまいって?」

岩「あー、深川麻衣という乃木坂の聖母です」

○「聖母ねー、今どきそんな人いるんだ?」

確かにそんなオーラだった...

岩「あれから全然ですか?」

○「全然連絡とか取ってないよ?」

岩「そうなんですね...」

○「まぁ、あの時は奇跡だと思いなさいよ」

岩「ですよね...」

岩田君すまん...と心で謝罪をした



ある時、叔母から連絡がきた

麻マ「○○、あんた宛に手紙来てるから取りに来なさい」

○「俺宛?なんでそっちに?」

麻マ「麻衣からみたいなのよ、でも封筒がね...」

○「週末行くよ」

そして迎えた週末、俺は麻衣の実家である叔母の元へ

○「お邪魔します」

麻パ「おお、○○元気そうだな」

○「まぁ何とか...」

麻マ「はいこれ」

封筒には乃木坂合同会社と書かれていた

封をあけると中には1枚の便箋と更に小さめな封筒が入っていた

○「...はぁ?」

麻マ「どうしたの?麻衣から?」

○「この手紙は麻衣の名前だけどもう1人の麻衣から...」

麻パ「もう1人?」

○「深川麻衣って子知らない?」

麻マ「あーまいまいちゃんかー」

麻パ「その深川麻衣さんがなんだって?」

○「今度のシングルで卒業するんだって、それでライブに来て欲しいって内容...」

麻マ「せっかくだから行ってきたら?」

○「俺、1度しか会ってないんだけど...」

麻パ「なら麻衣に相談してみたら?」

○「めんどくさい事になりそう...」

麻マ「なら自分で考えなさい」

○「はぁ〜...わかった、後で麻衣に連絡してみる...」

後日、麻衣に連絡を取り、とりあえず会うことになったのだが、更にめんどくさい事になる

麻衣がアイドルになってから、めんどくさい事しか起きない

……To be continued

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