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ずっと好き3

毎日があっという間に過ぎていく

特に東京という都市は時間の流れが他よりも速く感じる

麻衣がいる乃木坂46の冠番組をすることがない時に見る

元気そうでよかったと安堵するし、頑張ってる姿に元気を貰っていた

ある日、職場で俺に後輩が出来た

他の部署からの異動で来たらしい

上「○○君」

○「はい?」

上「今日から新しく来た子なんだが、指導係頼めないか?」

○「...俺で良ければ...」

上「すまんな、助かるよ」

○「それでその人は?」

上「おーい!岩田〜」

岩田という人は上司に呼ばれると直ぐにこちらへ来た

上「今日からお前の指導係の白石○○だ、しっかり学べよ」

岩「岩田です、よろしくお願いします」

○「白石○○です、仲良くやりましょう」

挨拶をそこそこに仕事を教えていく

最初はあたふたしながらやっていた仕事も1週間後にはテキパキ出来るようになっていた

岩「○○さん?」

○「どうしたの?」

岩「あのー質問いいですか?」

○「じゃあ一服しに行くか?」

屋上にある喫煙所に移動すると

岩「○○さんの苗字が推しメンと同じなんですけど、もしかして?」

一瞬で彼のいいたい事がわかるが知らぬ振りをした

○「推しメン?」

岩「あーすみません、乃木坂46てアイドル知ってます?」

○「なんかテレビで見た事あるかも?」

一瞬で彼のいいたい事がわかるが知らぬ振りをした

○「推しメン?」

岩「あーすみません、乃木坂46てアイドル知ってます?」

○「なんかテレビで見た事あるかも?」

岩「試しでいいですから、それでも興味わかなかったらいいのでお願いします」

岩田君の熱意に負けてしまうとは思わなかった

○「今回だけだからね?」

岩「ありがとうございます」

○「仕事もそれくらい頑張らないとね?」

岩「もちろんです!その為に仕事してますから」

それからの彼のやる気はすごかった

岩田君に握手券の取得方法を任せると、まさかの「白石麻衣」と書かれていた

○「岩田君の推しメンだっけ?この子なんだ...」

岩「はい!白石麻衣ちゃん、ニックネームはまいやんです」

やっぱりそうなるか...

苗字一緒って言ってたの忘れてた事に後悔した

○「そ、そうなんだね...」

岩「今回は個別握手会というものなので全国握手会とは違って...」

○「えっ?握手会って何個もあるの?」

岩「二種類です、個別と全国の違いは...」

それから岩田君から握手会の説明やルールやマナー等教わることになった

そんな中俺は、麻衣がアイドルになってから連絡を取っていない事で、会った時の反応を考えると頭が痛くなった

岩「では○○さん、来週ですから忘れないで下さいね?」

岩田君はデスクに戻り、仕事をこなした

俺は心ここに在らずな状態で握手会を迎えた

バレない様にちょっとした変装をしてみたが…
麻衣の事だからバレるであろう...

岩田君と共に握手会の列に並ぶ...

岩田君はなんかソワソワしていた

俺は自分の従妹に会うだけなのだが...

そして、順番は岩田君の番

声を聴くと楽しそうだった

そして彼が何かを言ったのであろう...

麻衣が今まで見た事ない笑顔でこちらを覗いた瞬間...

麻「お兄ちゃん...」

バレてしまった...

そして泣いていた...

順番は俺の番の時...

ス「すみません、ちょっとこちらに...」

スタッフにべつの場所に連れていかれるのをみた岩田君が駆け寄る

岩「○○さん...」

○「なんもしてないけど、突然流れちゃった...
待ってなくてもいいよ?帰っても...」

岩「待ってます」

○「わかった」

スタッフさんの誘導で会場の別室へ

ス「すみませんがこちらでお待ち下さい、上の者が来ますので」

○「わかりました」

それから30分ぐらい経った頃

「白石麻衣の握手会を再開します」

「よかった...」と心の中で思っていると扉が開いた

?「お待たせしてすみません」

○「い、いえ...」

?「お名前を聞いても?」

○「あ、はい...白石○○です」

?「私は今野と申します」

○「あのー」

今「白石さん...ややこしいのでお名前で呼んでも?」

○「構いませんけど...」

今「では○○さん!白石麻衣との関係は?」

○「麻衣とは従兄妹関係です」

今「では、それを証明することは出来ますか?」

○「麻衣の母親か父親に連絡して頂ければと思いますが...」

今「...白石と同じ発言ですね?」

○「それしかないので...」

今「今日は何故来られたのですか?」

○「会社の後輩が誘ってくれまして...」

今「なるほど...」

○「そろそろ目的を教えて貰えませんか?」

今「...実はですね?白石本人が貴方を帰らせないで欲しいと...」

○「俺は麻衣とは会いたくないです...」

今「それはどういう事ですかね?」

○「麻衣はアイドルです、そしてあの泣いた事で確信しました...」

今「確信...ですか?」

○「はい...あの子の将来の夢が俺のお嫁さんだそうで、乃木坂入る前まで言ってました、それが変わってなかった…」

今「身内ですからいいのでは...」

○「よくありません、俺はいいましたよね?いとこだと...」

今「...」

○「従兄妹は結婚が出来ます、という事は男女の関係にもなりえます…
なので、アイドルの白石麻衣とは...」

今「そうですか...なら、あなたの口でそれを言って下さい」

○「えっ?」

今「私は今の話を聞かなかった事も出来ますが、それを言って白石が辞めてしまう事も考えてしまいます」

○「麻衣に限ってそんな...」

今「恋は盲目という言葉はご存知ですか?」

○「ええ...」

今「人間、気持ちに蓋をすることは出来ます。
ですが、その蓋が不意に外れてしまうと、溢れた想いは止められません」

○「...」

今「白石を支えてやって下さい」

○「麻衣は...あいつはわがままで、もし雑誌とかに...」

今「その時は我々が動けますし、一度それが...」

○「それがダメなんです!」

今「...」

○「責任感が強いから負担をかけたくないんです...」

今「...だったら尚更今日会って話をして下さい」

今野さんはこんな俺に頭を下げた

○「...わかりました」

今「助かります」

この後、麻衣と会った

やっぱり泣かれて抱きつかれた

自分の気持ちを話してその場を立ち去った...

自分の気持ちは言わず...

岩田君にも事情話、理解してくれたのはびっくりした

……To be continued

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