ずっと好き18
入院中は麻衣や真夏さん、七瀬さんなど、仲良くなってくれたメンバーがお見舞いに来てくれた
そして今日も1人とても珍しい人が来た
コンコン
?「失礼します」
○「いらっしゃい奈々未さん、今日は1人?」
橋「はい、ちょっと○○さんに話がありまして...」
○「俺でいいのかな?」
橋「○○さんにお願いしたい事なので...」
○「なんだろ?できる範囲でいいならいいよ?」
橋「はい、じゃあこれをあげます」
手渡された封筒を開けると
○「えっ?奈々未さんこれって...」
橋「私のラストライブの...卒コンのチケットです」
○「いいの?行っても...」
橋「もちろんです、残りの3日間は多分しーちゃんが持ってくると思いますよ?」
○「4日は流石に...」
?「いいですよ?その代わり外出許可という形にしますから」
○「せ、先生...でも...」
医「付き添いは私がしますから」
橋「よかったですね?○○さん、先生のチケットも当日までに用意してもらいますので...」
医「ありがとうございます」
橋「では、私はこれからレッスンあるので行きますね?また来ます」
奈々未さんは病室から出て行った
そのあとは奈々未さんの宣言通り、麻衣がライブのチケットを持って来た
ちゃんと見ないと...
迎えたライブ当日
○「ここで4日間やるなんて...」
医「ホントに凄いよね乃木坂は...」
○「先生は乃木坂好きなんですか?」
医「大ファンだよ!奈々未ちゃんのね」
○「まさか...」
医「付き添いなら見れるでしょ?」
○「な、なるほど...」
医「じゃあ行きますか!」
興奮してる先生に車椅子を押され関係者専用入口へ行くと...
麻「お兄ちゃん!!」
麻衣と橋本さんと松村さんが待っていた
○「今日はお招きありがとうね?」
麻「お兄ちゃんには見て欲しいから...」
松「後ろの人もかなり凄い事になってんねんで〜」
先生を見るといかにもという格好をいつの間にかしていた
橋「先生はホントに...」
○「いいじゃないですか?」
松「そう言えば〜○○さんてめちゃくちゃ歳上なのになんで敬語多いん?」
橋「そうだね?苗字呼びは距離あるね」
麻「なに距離縮めようとしてるのかな?」
○「あんまりしたくないからだけどみんながいいなら...」
橋「じゃあお願いしますね?では中へ行きますよ〜」
3人に案内されていると
?「あっ○○さん」
○「真夏さんこんにちは」
真「こんにちは、ライブ楽しんで下さいね?」
○「ありがとう」
真「じゃあ失礼します」
麻「真夏には名前呼びなんだ...」
○「麻衣からよく話聞いてると名前でしょ?」
麻「そうだけど...」
○「焼きもち妬かないの?」
麻「......」
○「休みの日はどっか行こうか?」
麻「ホント?約束だからね〜」
○「怪我治ったらな?」
そしてライブがスタートした
全てにおいてが凄かった
サヨナラの意味
これから旅立つ人、そしてそこに留まる人に対してインパクトのある歌詞
オープニングから心をグッと掴まれた
圧倒的な奈々未さんから目を離せない
深川さんの時もそうだったがそれ以上だった
最後は2度目のサヨナラの意味
会場が奈々未さん色1色で自分も目から熱いものが流れた
ライブは終わり、楽屋へ行くと麻衣やメンバーは目を赤く、腫れていた
奈々未さんはやりきった顔をしていた
残りの3日間は卒業した奈々未さんがついていてくれて、初日とは違う盛り上がりを見せてくれた
そして病院へ戻る時も奈々未さんは付き添ってくれた
しかし、いつもの会話はなく静かだった時間を奈々未さんは破った
橋「○○さん?」
○「なんですか?」
進む速度が落ちたのがわかった
橋「私...○○が好きです」
○「な、奈々未さん?」
橋「わかってますから...
しーちゃんが好きな事...
でも気持ちは伝えたくて言わせて貰いました」
○「......」
橋「○○さん、これだけは覚えてて欲しいんですけど、私やまいまいは2人が付き合うまでアプローチしますよ?」
○「あ、あの...」
橋「○○さんはいつもの様にいて下さい...
気にされたら私も辛いから...」
○「わかりました、でも俺も男なので心を奪われる事もありますから...」
橋「おっ?これは頑張らないとですね?」
○「ありがとう奈々未さん」
橋「何がですか?」
○「こんな男を好きになってくれて...」
○「大丈夫ですよ?
それと、私は乃木坂でマネージャーやりますので」
○「そうなの?メンバーとかはそんなに寂しくないね?」
橋「はい、バンバン働かせますから」
楽しそうに話す奈々未さんはなんか綺麗だった
?「今日来てた車椅子の人って?」
?「白石さんの従兄さんだって」
?「格好良くなかった?」
?「でも...歳が白石さんと一回り違うって...」
?「歳上でもいいかな〜?」
?「格好?デブじゃん」
?「優しい笑顔だったね?」
知らない所で話題になっていた
……To be continued
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