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桜月〜君を想う〜2

高校から付き合っていた彼氏と別れた

理由は言っていないのは私が彼を好きだから…

こんなに誰かを好きになったこと今までなかった。
優しくてかっこよくて…

でも別れた理由はサークルの飲み会で起きた過ちが彼を裏切ったという罪悪感…

茜「ごめん…○○…」

あの日、飲み会に行かなければと後悔もした…


○○と別れる1週間前、私はサークルの新歓に参加した。

先輩はとてもいい人ばかりで楽しかったのだが…
誰かが飲み物をすり替え、アルコールを飲まされていた

だんだん酔いが回り寝てしまった

茜「ん…頭…痛い…」

そして周りを見ると知らない部屋…

隣には仲良くしてくれる先輩が裸で寝ていた

茜「えっ!」

私もシーツの下は裸だった

茜「嘘…」

「ん…起きた?」

茜「先輩これは…」

「茜ちゃんがあんなに積極的だとは思わなかったよ」

ニヤリと笑う先輩に私は恐怖を覚え、すぐに着替えて部屋から飛び出した

茜「どうしよう…どうしよう…」

まっさきに浮かんだのは○○の顔…

だけど早く家に帰りお風呂へ

いくら洗っても汚れが落ちない感じがする

「お姉ちゃん?」

茜「麗奈?どうしたの?」

ドア越しから妹の声に冷静を装って答えた

麗「お風呂入りたいんだけど…」

茜「ご、ごめんね?もう出るから」

麗「わかった。出たら教えてね?」

茜「わかった」

急いでお風呂を出て麗奈に譲ると私は部屋へ

ちゃんとした判断が出来ないまま、信頼出来る瑞穂に連絡をして会う事になった

瑞「いきなりの連絡にびっくりしたよ茜」

茜「ごめん…」

瑞「なんかあったのはわかるけど…」

茜「実は…」

昨晩の事を話す

瑞「なるほどね…○○君には話さない?」

茜「出来ない…だって理由はどうあれ…」

瑞「しないとダメだよ?事故なんだから…」

茜「でもダメなの…私は裏切ってしまったから…」

瑞「私は茜が決めたことには何も言わないけど、○○君なら許してくれるよ?」

茜「わかってるよ?○○は優しいから…でも気を使わせたくない…」

瑞「じゃあどうするの?」

茜「瑞穂はあんまり○○と接点ないよね?」

瑞「ないね?」

茜「だから遠目からでいい…彼氏役をして欲しいの…」

瑞「いいけど、茜は本当にそれでいいの?」

茜「それしかないの…」

瑞「わかった…」

1週間後の夜さくらが満開の満月の日に私は○○と別れた

所属していたサークルもやめた。

麗「お姉ちゃん!なんで○○さんと別れたの!」

茜「ごめん…麗奈…」

麗「私に謝らないで理由を教えてよ」

茜「ごめん…○○の事お願いね…麗奈が○○を好きなのはわかってるから…」

麗「なんで…なんでそんな事…」

茜「ごめん…」

麗「もう知らない!」

麗奈とはその日から会話がなくなったし顔を合わせる事もなくなった

だけど、大学で○○を見かける度に心が痛くなる

茜「消えてしまいたい…」

私はそう思うと簡単な荷物を持ち誰にも言わないでみんなの前から姿を消した

茜「さよなら…」

……To be continued

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