見出し画像

ずっと好き2

将来なりたい事は一回り離れた大好きな従兄のお嫁さん

それはずっと変わらないと思う

ずっと隣に居て、甘えていたい

周りの同級生は、将来あれになりたい、これをやりたいと前を見ている

私は何がしたいんだろう...

ずっと模索して気がつくと高校生3年生

その時に見つけた

乃木坂46オーディション

親に相談すると

父「この世界は厳しいぞ?」

母「中途半端じゃないならやってみれば?」

麻「もう高校もあと1年で終わるのにお兄ちゃんやパパやママに頼ってばかりではいられない」

父「...」

麻「だからチャレンジしたい」

父「パパもママも反対はしない、あとは○○にちゃんと話をしなさい」

それからママはお兄ちゃんを呼び、私はアイドルのオーディションを受ける事を話した

○「頑張ってこい」

その一言が私の背中を強く押してくれたから頑張ると

オーディションは見事合格した

お兄ちゃんに合格を知らせようと思ったけど、ママから忙しくて連絡が返って来ないと聞かされていたから、知らせなかった

地元から東京へ上京し、レッスン等こなしていた

最初のシングルのメンバーにも選ばれた

もちろん人数も多いので選ばれない子もいた

全員が表題曲で出れる訳では無い

選ばれたからには全力でやる

いつだったか、お兄ちゃんの言ってた言葉

「やらずに悔やむよりやって悔やめ」

今ならその意味がわかる

みんなライバルだけど、でも思いやりのあるメンバー

妬むよりも応援してくれる

そしていつしか選抜とアンダーという括りは出来たがメンバー同士はみんな仲がよかった

毎シングルで選抜発表、デビューしてすぐ出来た冠番組で行われる

選ばれる事は嬉しいけど選ばれないメンバーを見ると切なくなる

私はグラビア撮影をさせてもらえ、更にデビューシングルも選抜に選ばれた

今、やれる事を頑張るだけ...

ある休みの日、母が私の所にやってきた

母との会話や作ってくれた食事は私を癒してくれた

母「ねぇ麻衣?」

麻「何?」

母「この間、○○と話をしたのよ」

私の大好きな人の名前を母の口から言われ、ドキドキしてしまった

麻「お兄ちゃんなんだって?」

母「テレビで麻衣が出てるのびっくりしてたよ?それから頑張れって」

麻「...お兄ちゃん」

母ごしからの応援でもまた背中を押された

母「それからね...」

お兄ちゃんの思いやりが十分に伝わったと同時に甘い考えを指摘された

母「○○はどうするのかしらね?」

麻「何を?」

母「自分の将来の事よ?今までずっと麻衣の事1番に考えてたから」

麻「...お兄ちゃんには幸せになって欲しい」

母「麻衣は○○の事好き?」

麻「好き...お嫁さんになりたいのは変わらない」

母「なら、頑張りなさい」

麻「えっ?」

母「誰かに取られたくないなら、惚れさせなさい」

麻「...出来るかな私に...」

母「出来るわよ!なんて言ったって私の娘なんだから」

麻「それって関係あるの?」

母「堂々としてなさいって事よ」

麻「...」

母「やらずに悔やむよりやって悔やめだっけ?」

麻「えっ?」

母「○○が麻衣に言った言葉」

麻「うん」

母「じゃあ頑張れるわね?」

それからは必死だった

AKB48公式ライバルグループの乃木坂

そして交換留学として声がかかるが私は断った

代わりに交換留学を受けたのは生駒だった...

駒「私は乃木坂を誰もが知ってるグループにしたいだからそれを吸収して戻るから」

彼女の強い意志は誰もが思う

「かっこいい」と

そして、選抜総選挙の時はメンバー全員で生駒を応援した

路上で声をかけて生駒をアピール

そして選抜の枠を勝ち取った生駒は凄く輝いていた

4枚目の選抜発表で学業で休業していた「秋元真夏」が選抜に選ばれた

私も選ばれたがこの時メンバー間で険悪な雰囲気も漂った事もあった

少しづつ乃木坂は前に進んで行く

そして迎えた6枚目、私より先に生駒が呼ばれた

そして、特に仲がいい松村、橋本が呼ばれ最後のセンター

私は今回選ばれなかったんだなーと思っていると...

「6枚目シングルセンターは白石麻衣」

体が震えた、私がセンター、生駒じゃない...そして涙も流れた

発表から少しして、松村、橋本私の3人はファンから「御三家」と呼ばれた

生駒、生田、星野の「生生星」と同じ様に...

それからはあっという間に進んでいく

MV撮影、レコーディング、ジャケット撮影、そして個別、全国握手会

迎えた個別握手会

ここである出来事が起こる

1部、2部といつも通り

そして休憩の時

?「麻衣ちゃんお疲れ様」

麻「あっ、さゆりんお疲れ様」

松「少しづつファン増えてきてるね」

麻「いつも来てくれる人の方が多いけど、初めての人もいたね」

?「お疲れ様」

麻「ななみんお疲れ様」

橋「握手会疲れる〜」

松「全握よりはマシやん?」

橋「そうなんだけどね〜」

麻「今の私達は一生懸命やるしかないから頑張ろ?」

橋「2期生も入って来たから盛り上げないとだしね」

松「せやね?」

それから3部、4部はアンチと言われるファンも来て傷つく言葉をかけりたりした

麻「はぁ...」

橋「大丈夫?アンチ来てたみたいにだけど?」

麻「私は大丈夫だけど...」

橋「さゆりんの方がきついね?」

見るとさゆりんはボロボロに泣いていた

麻「大丈夫かな?さゆりん」

橋「大丈夫!あの子は強いから」

そして迎えた5部で起こった事とは...

?「初めまして、推してます、だから頑張って下さい」

麻「ありがとう、これからも頑張るから応援してね?」

?「もちろんです、それから次の人先輩なんですけどまだ乃木坂の事知らないみたいだから、まいやんが釣って虜にして下さい」

麻「そうなんだ?なら頑張らなきゃ」

私は次の人をチラッとみた

麻「えっ?」

その人をみた瞬間、涙が溢れていた

蓋をした想いが溢れる様に...

麻「お兄ちゃん...」

そしてその人の番の時には涙でぐちゃぐちゃになる

すると...

ス「すみません、ちょっとこちらまで...」

お兄ちゃんはスタッフさんに連れていかれた

私はマネージャーさんに控え室へ

私のレーンは一時ストップした

理由をマネージャーに説明をして落ち着いた所で握手会を再開した

……To be continued

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?