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ずっと好き21

東京ドームからは怒涛の忙しさで大変だった

そして年が明けて、新年の挨拶で事務所にメンバーが揃った時だった

駒「私、乃木坂を卒業する」

メンバー全員に衝撃が走った

乃木坂の大黒柱ともいえる人

まだ世間には公表されていない

麻「生駒ちゃん...まだ...」

駒「大丈夫!まいやんもなぁちゃんも飛鳥もいる
それに私も1人でやってみたいんだ?」

桜「まいやんの気持ちはわかるよ?
背中押してあげようよ?」

麻「...わかった」

そこからは時間が早かったかもしれない

この間にもろってぃーも卒業を発表した

そして迎えた4月、日本武道館で生駒の卒業ライブが行われた

メンバーの卒業は辛い

でも新しい道を見つけたメンバーの背中を押すのも残るメンバーの役目

駒「泣くのは嫌だから笑顔で!」

この言葉通り最後まで私は泣かない様にした

ライブが終わり、珍しく私は生駒に声をかけた

麻「生駒ちゃん...」

駒「まいやん?どうしたの?」

麻「...お疲れ様」

駒「ありがとね?ライブの間ずっと笑顔でいてくれて」

麻「だって言ってたじゃん...涙はやだからって...」

駒「言ったね?でももうライブ終わったよ?」

生駒の言葉で我慢していた感情が溢れる

生駒も何も言わず、私を抱きしめてくれた

たった数分が何時間も経った様にも感じた

駒「まいやん?まいやんはそのままでいてね?
優しくて周りをしっかり支えてあげて?」

麻「わかった...」

駒「それから〜」

麻「ん?」

駒「従兄さんと仲良くね?
イチャイチャは程々にね?」

麻「それは無理だな〜
だって大好きだもん」

駒「あはは、やっぱりまいやんの笑顔は輝いてる!」

生駒は全国握手会でラスト...

だからそれまでの短い時間を大事に、思い出に残る様にしていこうと決めた

次の日はお休みということで、私はお兄ちゃんに連絡を取り、お泊まりした

私は生駒との思い出をお兄ちゃんに話した

○「そっか〜いい仲間だったんだね?」

お兄ちゃんはそう言って頭を撫でてくれる

麻「お兄ちゃん...」

○「いいよ?おいで」

私は手を広げて待っているお兄ちゃんに飛び込み泣いた

何も言わず、優しく包み込んでくれた

○「麻衣?」

麻「ん?」

○「いつも通りでいいからな?
永遠の別れじゃないんだし、予定さえ合えば会えるんだからさ?」

麻「わかってる...」

○「今日は特別に一緒に寝るか?」

麻「いいの?」

○「今日だけな?」

辛い時は必ずそばにいてくれる

優しく包み込んでくれるお兄ちゃん

だから私は白石麻衣としていられる

麻「ありがとう...お兄ちゃん」

そして私は夢の中へ意識を手放した

○「まったく...」

○○のため息は闇へ消えた

5月6日、幕張メッセ全国握手会は生駒ラストの握手会とだけあって1番の来場者数を記録した

個別握手会は免除されてるメンバーの所にはファンが集中するのだが、流石に今日だけは生駒のレーンに集中していた

麻「生駒ちゃんと写真撮れない...」

橋「今日は厳しいかもね?」

麻「私、この後仕事だよね?」

橋「そうだね〜...でも今日はインタビューだけだから間に合うかもよ?」

麻「ホント?」

橋「セレモニーもやるから大丈夫だと思うし、明日みんなオフにしたから打ち上げも出来る」

麻「流石マネージャー!」

橋「今野さんの計らいだから」

私は仕事のため幕張メッセを後に...

戻った時にはまだセレモニーは始まってなかった

麻「どういうこと?」

松「まいやん!」

麻「セレモニーは?」

松「これからやで?」

時計を見ると22時を回っていた

橋「しーちゃんおかえり」

麻「セレモニー終わってないんだって?」

橋「生駒がね?1人でも多くのファンに会いたいからって休憩なしで...」

麻「まとめ出しだって...」

橋「今、そのまとめ出しのやってる」

麻「セレモニー出来そう?」

橋「出来るよ?そろそろ終わっ...たわ」

奈々未と他のスタッフでセレモニーの準備をして無事セレモニーも開催した

生駒ちゃんとも写真を撮ったりまた会う約束したりメンバーは生駒を盛大に見送った

そして新たな乃木坂の体制で進んでいくも...

斎藤、相良、若月、能條、川後、西野、衛藤が卒業を発表したのだった

……To be continued

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