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ずっと好き6

私は今、グラビアの撮影をしている

もちろん1人ではなく、もう1人は西野七瀬でドラマの主人公

グラビアの撮影後はインタビューもやるらしい

撮影が終わり、インタビューまで休憩の時、ふと携帯を見ると...

ななみんからのメール...

麻「えっ?」

マ「白石どうした?」

麻「い、いえ...」

警戒することも無くマネージャーの前でお兄ちゃんと撮った画像のトップ画にしてしまう

マ「あれ?この人...」

麻「あっ...」

マ「ガールズルールの握手会に来てた人よね?」

麻「...はい、私の従兄なんです」

マ「もしかしてさっきの連絡って?」

麻「あれはななみんからですけど...」

マ「けど?」

麻「今、従兄とななみん達がたまたまあのもんじゃのお店で...」

マ「なるほどね〜?行きたい?」

麻「...」

マ「西野〜?」

西「は〜い」

マネージャーが七瀬を呼ぶ

西「どうしました?」

マ「西野お腹空いてない?」

西「空いてますけど?」

マ「終わったらもんじゃ食べに行かない?」

西「いいですよ?」

マ「じゃあ、インタビュー出来るか聞いて来るから、早く終わらせて行こうか?」

マネージャーが私の顔を笑顔で見てその場から居なくなると

西「なんかあったん?」

麻「...」

西「まいやん?」

麻「なに?」

西「なんか嬉しそうやな?」

麻「そ、そう?」

西「うん、乙女な顔しとるよ?」

麻「えっ?嘘...」

西「誰なん?まいやんが恋してる人」

終わってもんじゃ食べに行くと七瀬にもお兄ちゃんの存在がわかる...

麻「この人...」

ツーショットで写ってる画像を見せる

西「イケメン...」

麻「...従兄なの」

西「ななもお兄ちゃん好きやから気持ちわかるで?」

麻「七瀬...」

西「女性って恋すると綺麗になるってカメラマンさんが言ってたから納得してるけど」

麻「何を納得してるの?」

西「まいやん可愛い系から綺麗系になっとる」

麻「そ、そんなことないない」

西「ふふふっ」

七瀬が微笑んでいると

マ「白石、西野」

麻西「はい」

マ「インタビューすぐ出来るって!
それに、数分で終わるらしい」

西「ほんまですか?よかったな〜まいやん」

麻「う、うん」

私の中でテンションが沸き上がる

終わるまで抑えないと...

インタビューもドラマの雰囲気等だけで、10分位で終わった

マ「2人ともお疲れ様、早く着替えて行くよ?」

マネージャーさんまで私を煽る

着替えて、タクシーに乗り込んだ

夜で道も空いていたから早くお店に着いた

私はタクシーから降りてお店の扉を開ける

ガラガラ

お店に入って飛び込んできたのは、お兄ちゃんの横で笑うななみん...

感情が爆発しそうになるところで

女将「あーきたきた」

女将さんの声に我に帰る

そして4人がこちらを見る

私は女将さんに挨拶をしてお兄ちゃんの後ろへ

橋「まいやんお疲れ様、七瀬も一緒に来たの?」

西「来たで〜」

七瀬の声と同時にお兄ちゃんを後ろから抱きしめた

○「ち、ちょっと麻衣?」

橋「あらら、まいやんが甘えてるの可愛い〜レアだレア」

みんなに促されて席に座るがお兄ちゃんの隣に座る

会えない時間の分だけ気持ちが抑えられない

松「私の麻衣ちゃんが〜」

橋「はいはい、そこでさゆりんもヤキモチ妬かないの」

岩「○○さん羨ましいです」

西「うちがしたろうか?」

岩「えっ?」

橋「岩田君それはダメだからね
七瀬も釣らないの!」

西「ええやんか〜」

橋「私が釣るんだからだ〜め」

岩「えっ?えっ?」

西「ならどっちが釣れるか勝負や」

マ「橋本、西野はそこまでにしなさい!松村もそこでヤキモチ妬かないの」

橋「残念〜」

岩「そんな〜」

みんなのやり取りを見ながらお兄ちゃんの腕にくっついている私...

○「麻衣?みんな前だよ?」

麻「嫌だ...私だって寂しいもん...全然会えないし...」

上目遣いをしながら甘えているとお兄ちゃんの顔が赤く染まっていく

○「お、お互い忙しいんだから我慢...」

橋「いいじゃないですか?甘えさせてあげても?」

○「し、しかし...」

橋「じゃあ私も...」

麻「ダメ!!」

声を荒らげ、お兄ちゃんを引き寄せる

みんなの時が止まったかのように動かなくなる

やってしまった...

すると頭を撫でるお兄ちゃんが...

○「麻衣は従妹だし、身内だから特別ですけど橋本さんはアイドルですよ?」

橋「へぇ〜、なら卒業したらいいって事だよね?」

○「はい?」

橋「卒業したら○○さん振り向かせますからね?」

ななみんのマジな顔...

その場が凍る程の...

女将「なら私も立候補しようかしら?」

女将さんの言葉にその場が和み笑いになった

橋「ちょっと女将さんそれはずるいですよ?」

女将「そう?どうかしら○○ちゃん」

○「あ、あははは」

マ「はいはい、みんなそろそろお開きにしましょうか?」

時間はもうすぐ23時になる

楽しい時間が終わり帰宅をした

別れ際に

橋「しーちゃん私、本気だから...」

麻「ななみんでも絶対にお兄ちゃんは渡さないからね」

そして2人で大笑いをして別れた

お兄ちゃんは誰を選ぶの?

私?ななみん?それとも他の誰か?

誰にも渡さないと心に決める

また起こる問題に気づかずに...

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