誕生日

私はずっと彼が好きだ。

その想いはずっしりと重たくて、今も引きずってしまう程で。


何より。
同じ時代を生きられた特別をもっともっと噛み締めていたいのだけれど、後ろ姿も見えないのは切ない。こんなに好きな人なんて、もう一生現れないね。現れて欲しくもない。

大好きな作家の新作が頭に入ってこないのも、洗濯物が乾かないのも、排水溝が早いペースで詰まるのも、外がなかなか暖かくならないのも、毎日眠たいのも全部、今月から越してきた上の人の生活音が五月蠅いせいだよね。

他に何か理由があると思う?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?