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ツカモト シュンのサブカル一人語り

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ツカモト シュンが勝手気ままに一人で語るコラム、雑記。 基本一つの作品をテキストにして、サブカルチャーに関して語っていくスタイル。
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#読書レビュー

『双葉さん家の姉弟』から見える次世代漫画家の姿とは

■作家、漫画家で食べていくのが困難な今日で、どうすればいいのだろうか? 作家、漫画家など含めてクリエーターになりたい人は数多くいると思うが、食べていくこと前提でなりたいと考えている人はどのくらいいるのだろうか? 職業に対しての知識だけでなく、生活の根底であるお金に関しての知識も必要となってくる。だからこそ、安易に安定を求めて「公務員」といったなりたい職業ランキングになってしまう。 こういったお金の考えは学校でも資産運用なども授業の一環に取り入れられている。また、2022年

『ありふれた職業で世界最強』から見る「ありふれた職業」の年代ギャップ

この記事は2019年9月22日に投稿された動画を元にしたモノになります。 ■「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉がある。これは昭和40年代前後を表す流行語であった。意味は当時の「子供(また大衆)に人気のあるもの」である。 今、この言葉に変わるモノを作ろうとしても、子供に絶対に受ける三つをあげろと言われても、困難である。その上で、語感よくという条件では完全に無理である。 (この三つが必ずしも当時で、老若男女、猫も杓子も人気だったかはよく分からない。ともあれ、公の場で発言されたこと

ネット公開時点で売り込んだコンテンツ作品『魔王学院の不適合者』

■『魔王学院の不適合者』(著者:秋)、自分はこの作品は漫画アプリのバナー広告で知って、コミカライズ版から触れた作品でした。 そもそも、バナー広告だけでは気になるけど、つまらないだろうと軽い気持ちで試し読み分の漫画を読んだら話はそこそこ面白い。ただ、よくある『なろう系』といった感じではあったが、先も気になる展開に原作であるweb版に触れたのであった。 ひとまず、コミカライズ版が試し読みができるリンクを張っておきます。 ■さて、この『魔王学院の不適合者』の内容は魔王が2000

宣伝負けした名作『探偵はもう、死んでいる。』 ~それでも売りたい理由はそこにあるのでは~

■以前、『86-エイティシックス-』は中年では読みづらかったと語ったが、『探偵はもう、死んでいる。』(著者:二語十 イラスト:うみぼうず)に関して素直に読めた。 この作品は発売前後でツイッターの宣伝で知ったのだが、冒頭のみの情報しかなく、あらすじにはなっておらず意図的に内容を隠している事に気になって買った作品である。 宣伝時点では良作とも駄作とも予想が出来ず、困った所があった。 それにこの作品は【第15回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》受賞作】。新人の作品で話題性な

漫画家不在の時代に出てきた、正真正銘の漫画「シシファック」

■第1回トーチ漫画賞「山田参助賞」受賞作品 「シシファック」。 この評価に関しては、審査員がほとんど語っているので、そちらを参考して頂くのが一番である。 ただ、自分もこの作品を読んで語りたいので、こうして書き出している。 この作品に関してまず語らなければいけないのは、つまらないがその点がほぼ気にならない点だ。 これは馬鹿にしているわけではない。 どんな作品でも、作り物である以上、何かしらのアラがある。そこを見てしまうとしらけてしまう。ただ、初めて読む分にはこういった部分は