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ダウ90000 『また点滅に戻るだけ』@本多劇場

 久々に身体が嬉しいという感情が湧き上がってきた体験だった。

ダウ90000を知ったきっかけはなんだろう?振り返ると2021年の暮れ頃にスカートの澤部さんが、『まちがえさがし』のYouTubeをリンクを共有したツイートを見た。

テンポが良くて、話の一つ一つ、種を撒いてちゃんと後半で回収しかつわかりやすい笑いに衝撃を受けた。その後一気にハマるかどうかと言われたらそうでもなく、そのまま月日が立った。

ダウ90000のライブ行きたいなーと思うもチケットすぐに売り切れ、なかなか行けるタイミングがなかった。

そんなこんなで2023になり大学四年生になるので就活してる3月でなかなかうまくいかずにイライラしてた頃にダウ90000の演劇のチケット当選の連絡が嬉しかった。それをモチベに就活してた。この演劇公演の当日の1週間前に内定を貰い、まだ終わってないが就活は一区切り着いた最高の気分で鑑賞。

所沢にある閉店寸前のゲームセンターを舞台に高校時代の友達がアラサーが再び青春のプリクラを撮るということに起点に、物語が進んでくる。狭いコミュニティー内の恋愛のあれこれ複雑な人間関係模様と緊張と緩和の中でこの滑らかに言葉がスっと入るような脚本は濱口竜介を想起させる。

なにより、ずっと笑った。公演時間、110分の半分はずっと笑ってた。笑って嫌なことも良いことも全て忘れて笑い疲れた。

本公演が演劇というものを観るのは人生で初だった。知らないことに触れる瞬間の喜びって生きてて何回も起きることではない。自分の幼い心が蘇り、すごい!すごい!となっていただただ感動した。

110分ずっとセリフを暗記して声を大きくして、どこもミスをしないまま進んでいく。演劇ってすごいこの光景に自分は脱帽した。

自分も高校生にこういうものに触れてたらもっとなにか変わってたのかもしれないということを考え、自分が高校生の頃になにも興味を持たないただ斜に構えてた高校時代を後悔しながら、家系ラーメンを啜って帰った。

ダウ90000の「また点滅に戻るだけ」は『俺今日、人生で1番楽しくて!!』そんな日だった。けど、また更新できる日を楽しみ前向きに過ごす。

勇気を貰えた公演でした。




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