WindowsとMyGica T230Cを使ってトラモジを受信する

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最近、PCIE方式のテレビチューナー、PLEX PX-Q3PEを購入して無料のBS/CSが見れるようになるんだ。とウキウキしていたのもつかの間。自宅がケーブルテレビ(J:COM)であったため、トランスモジュレーション方式であったことが判明。受信がパススルー方式の地上波しか受信ができなかったのでした。


始めに

トランスモジュレーション方式を受信するにも方法があるらしい。
有名な例だとDigital Devices社のMax M4を利用する方法。
将来的にはMax M4を導入したいとは思っていたが、円安の影響でなかなか手に出しにくい値段(2024年3月現在日本円で関税込み6万円…!!)。

他に方法はないかと思い調べた結果。安価で購入できトランスモジュレーション方式を受信できるテレビチューナーを発見。

以上のサイトを参考に購入、届くまでに時間がかかったが無事到着。

PAL型からF型へ変換アダプタを合わせて購入し装着。買った個体の端子部と相性が悪いのかすぐすっぽ抜けるみたいで、癖の強さを再認識。

導入

ドライバCDがあったが8cmであったため、備え付けのディスクドライブに入らなかった。
結局、公式サイトからダウンロードするのでした。

参考サイトではCrazyScan2やTransEditなどを使用していたが、今回はそれを省略してTVTestで視聴できるところまで持っていこうと思った。

TVTestはソースコードが公開されているがビルドが面倒なため、以下のサイトよりダウンロードした。

ICカードリーダーにB-CASカードを挿入し、一通りの設定を終わらせる。

Bondriver

以下サイトよりBonDriver_BDA改をダウンロードする。

今回は名前を"BonDriver_T230C_T0"として作業を行う。

ダウンロードし、OSのビット数に合わせたReleaseフォルダより、"BonDriver_BDA.dll"を取得し、名前を"BonDriver_T230C_T0.dll"としてTVTestのBondriverの保管場所へコピーする。

新規でテキストを作成し、以下の文章をコピペ、拡張子を.iniに変更する。

[LWire] 
; T230CのDriverでISDB-CのSymbolRateがSetされないBUG対策を行う
BugT230C_ISDBC=YES

[Tuner]
FriendlyName0="Digital TV"
CaptureFriendlyName0="AVStream TS Capture"
Name="T230C"
UseSpecial="LWire"
DVBSystemType0="DVB-T"
NetworkProvider="Microsoft Network Provider"
DefaultNetwork="UHF/CATV"
SignalLevelCalcType="BitRate"

[BonDriver]
BuffSize=1024
MaxBuffCount=512
WaitTsCount=1
WaitTsSleep=100

[Modulation]
ModulationType0SettingsAuto="J.83C-64QAM"
ModulationType1SettingsAuto="J.83C-256QAM"

[Channel]
ReserveUnusedCh=0

[TuningSpace00]
TuningSpaceName="CATV"
TSMFMode="Relative"
ChannelSettingsAuto="TransModulation"

BonDriver_BDA改側でT230Cの標準ドライバーの不具合を修正するパッチを導入する。以下よりソースコードをダウンロード。

ダウンロードができたら以下の手順でビルドを行う。

ビルドに成功すると"LWire.dll"を得ることができる。これを"BonDriver_T230C_T0.dll"と同じ場所に配置する。

TVTestでチャンネルスキャン

導入が終わったらTVTestにてチャンネルスキャンを行う。うまくいけばトランスモジュレーション方式で配信されている番組が出てくる。(パススルー方式の番組は自分の環境では出てこなかった。)

dbの値がおかしいが、一応受信できている

EpgDataCap_Bonでチャンネルスキャン

TVTestに引き続き、EpgDataCap_Bon(EDCB)にてチャンネルスキャンを行う。

案外すんなりいく

チャンネルスキャンを行った後にEPG取得を実行すると無事番組表が取得できる。

ただし、録画設定で一癖あり、単純な録画はできるが、キーワード検索やキーワード予約設定ができない場合がある。

その他にBSが含まれているため、+BS映像や+CS映像のボタンがグレーアウトしている
番組表示機能では、やはりBSが個別表示されず[BS:全サービス]にまとめられてしまっている

その場合は、パソコン自体再起動してEpgDataCap_BonとEpgTimer、EpgTimerSrvのプログラム自体を再起動させればよい(自分の環境ではタスクマネージャーからの終了からの再起動では改善しなかった)

再起動後、再度チャンネルスキャンやEPG取得を行えばうまく表示がされるようになる。

その他に入っていたBSが正しく読み込まれたためグレーアウトが改善した
番組表示機能では、BSが個別表示がされるようになった

うまく動かないときは

参考サイトのCrazyScan2を利用して、電波を受信できるか確認するのがいいと思う。これで電波の確認ができない場合は不良品の可能性が高い。

また、チャンネルスキャンがうまくいかない場合の周波数の確認でもこのソフトは使える。検知方法は以下のサイトの値を参考にした。Bandwidthは5.27 MHzにするのがキモらしい。

電波の受信がうまくいっているにもかかわらず、番組スキャンから漏れる場合は、以下のサイトよりチャンネル情報を"ChannelSettingsAuto="TransModulation" "の下にでも書いてあげると見つかる場合がある。

まさかDD Max M4を購入するために6万円の予算を考えていたら4千円程度で同じことができるとは夢にも思わなかった。
情報量が少なかったのがネックだったが、いろんなサイトやサンプルをみることで動かすことができた。
USBタイプのチューナーはあんまりいい思い出がない(PX-Q1UDを過去に使用)ので、様子見しながら使ってみることにしました。


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